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30年ぶりに思い出した亡き父の誕生日

ある日私は主人に
「あっ、今日父の誕生日だ。
生きていたら今年で○○歳だね。」
と、言っていました。

すると主人がとってもびっくりした顔で
「えっ!?」
と、裏返ったような声で答えるんです。

そして、
「お前が義理父さんの誕生日のことを言ったのは
初めてだね。」

そう言われて、父の事初めて言ったんだと気づきました。
主人と結婚して30年。
私の心の中では、存在を封印してきた父。

思い出したくもなかった父。

なのに今、何の躊躇もなく、何の違和感もなく
父の話ができているんです。

私が父に対して嫌いだと思っていた出来事や、
言われたことは何も変わっていません。

きっと誰かに話しても、それはひどいね・・・。
と言ってもらえるような出来事が・・・です。

この後主人に父にされたことを話したら
「えっ、マジですか。そりゃぁ、つらかったね。」
と言われましたから。

でも今は父のことを普通に話せるようになっています。

今までは、誰にも言ったこともなかったのに。
というか、誰にも言いたくなかったことだったのです。

今では時々主人と思い出話の一つとして父のことも話しています。

ただ主人から
「自分が義理父さんのことを教えてもらう前に、
先に先生と話したんだね。ぐすん・・・。」
と冗談を言われます。

これからも、もっともっと父との思い出を
主人と一緒に思い出していきたいと思います。

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