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Bluesky -feedという小さな祈り-

Blueskyアドベントカレンダー17日担当のいとこんです!書くと意気込んではいたけれど「力尽きました」の一言で終わりそうと怯えてましたが、とりあえずそれはなさそうで安心した。

⚫︎はじめに

 今年も残すところあと2週間。みなさま、今年の一年はどんな一年でしたか?何が印象的でしたか?色々あれど、私にとって大きな出来事の一つに「メインで使うSNSをTwitterからBlueskyに変えた」というのがあります。インターネット上の仮想空間といえども、実際の引越しに近い位の大きなイベントでした。交流する人も大きく変わり出会いも増えて面白く変化に富んだ一年となりました。長い前置きはここまでにして、本題に入ります!

⚫︎feedとは

このアドベントカレンダーを読んでいる方ならもうご存知だろうが一応説明する。特定のpostを集めたポートフォリオやリストのような使い方も出来るが、主に使用されているのは検索条件を細かく設定したものを共有するfeedだと思う。自作のfeedもこれが多い。
Blueskyのアクティブユーザーは増えたとはいえ、やはりX(Twitter)やInstagramと比較するまでもない少なさだ。ニッチな趣味のpostはあまり拾えないかもしれないが、その代わりごはんやペット等幅広い話題のfeedでもpostを追うことができる利点もある。今後どう推移するかは不明だが、アクティブユーザーが増えてくればもう少し話題を限定したよりニッチなfeedでも流速が増えて読み応えがあるものになっていくのではないかと予想している。逆に広いpostを拾うfeedは流速が早すぎて必要とされなくなるかもしれない。
2024年はどんなfeedが出来て流行っていくのか想像もつかない。楽しみだ。

⚫︎feedの種類

 検索ワードを設定するタイプのfeedには大きく分けて2種類ある。(具体例としてあげているのはいとこんが作成したfeed)
 ・よく使われるキーワードを設定して、共通の話題が流れるように設定するfeed(「買っちゃった」「働きたくない」等)
 ・feedに載せるためのキーワードを設定し、皆さんこの話題にはこのワードを含めて下さいと呼びかけるもの(「行ってよかった23」「買ってよかった23」等)
 それぞれメリットとデメリットがある。 

・一定の検索ワードで抽出するfeed
【メリット】雑多なpostが拾える、意図的ではない日常のpostも拾える、後者と比較してpostを拾いやすい
【デメリット】検索設定次第では本来拾いたい話題以外のpostも拾ってしまう

・feed特有のキーワードを設定するfeed
【メリット】ノイズが入りにくい、そのワードを入れたpostをしている人は共通のfeedをみていることが分かりやすい
【デメリット】特定のワードが浸透しなければfeedが空っぽになりやすい、特定ワードをつけ忘れた関連のpostは拾うことができない

前者のつもりで作ったfeedであっても、feedが盛り上がりを見せればそのfeedに載る為にそのキーワードを入れるpostも出てくるし、逆に後者のfeedが広まることでキーワードが浸透してfeedに載せるつもりがなくてもその言葉が含まれたpostが出てくる時もある。また「基本的には雑多に拾うようにするけど、このワードを入れといてくれたら絶対拾うよ」ってfeedもある。だから、上記の分類は参考程度ではある。
SNSが流動的であるようにfeedも流動的ではある。

⚫︎feedはコミュニティになるのか

 同じ話題で盛り上がるfeedを読むのは楽しい。では、同じ話題で盛り上がるfeedは掲示板のようなコミュニケーションのハブとしての役割を果たすのだろうか?
 feedをいくつか運用してみた感想だが、私の答えは条件付きのNOだ。feedは勝手にpostを拾い構築されていく。同じ話題を共有して盛り上がるというよりは個々の関心を標本のように集めていく感覚がfeedにはある。「私は読んでいるけど、他の誰が読んでいるか分からない」というのはコミュニケーションが発展するには少し心許ない。feed単体がコミュニケーションツールとして盛り上がることは現在の日本語話者の使い方からすると現実的では無いように思う。
 ただ突然現れたfeedをきっかけにTLが盛り上がることはままある。feed特有のキーワードを設けるfeedで起こりやすいかもしれない。ちなみに私が作ったfeedを例に挙げると「買ってよかった23」はそういう盛り上がりを見せたfeedだと思う。
 みんなが思い思いに買ってよかったものをpostする。色んなものが並ぶ中「あー、これ買おうと思ってたんだ」「私の生活には必要ないけど可愛いなあ」「こんな商品あったんだ、次買い物行く時見てみようかな」と思う。中には「買ってよかったfeedをみて〇〇を購入した」というpostもみた。ちなみに私もこのfeedで知ったラバー素材の歯ブラシを買った。
 feedを主体にして新しいコミュニケーションや人間関係が発展するにはfeedは脆弱かもしれない。しかし、お気に入りのfeedでよく見かける人共通の趣味を持つ人を見つけることはずっと容易になっていると思う。だから、feed単体ではコミュニティとして機能しないけれど、その先のコミュニケーションの入り口としてはすごく魅力的な存在ではないかと思っている。一応書き添えておくと、コミュニケーション目的とせずに読むだけでもfeedはとても面白い。

⚫︎部活動としてのfeed

 とはいえ、実は私はコミュニケーション目的で作って運用しているfeedもある「ゆる健康部」略して「ゆるけん」feedだ。
 簡単に言うと自分自身の健康にまつわる運動や食事、睡眠などなんらかのアクションを起こしたら(もしくは習慣にしていたものをやめたら)ゆる健康部 or ゆるけんの文字をつけてpostするという部活動だ。
 このfeedはやや変則的であり、あらかじめ「ゆる健康部」というアカウントを作ってからfeedを作成した。feedで当該postを拾いつつアカウントが「いいね」と「RP」を手動で行うシステムだ(最近サボりがちですみません)
なぜfeedだけにしなかったかと言うと
・部室のようにハブとなる場所が見えやすい方がいいと思ったから
・いいねやRPをすることで「誰か一人は必ず見ている」というアピールをしたかったから
・健康被害の出そうな健康を実行している人がいた時にいいねやRPは省くことができるから
あたりが理由。現在1日20〜30post程度の参加がある。比較できるわけではないのでなんとも言えないが、ただfeedを作るよりもアカウントを作った上でfeedを作った方が長い盛り上がりには繋がりやすい気がしている。

⚫︎みんなもっとfeedを作ろう

 長々とfeedの話を話をしてきた。要はfeedって楽しいよと言う話なので、そこだけ覚えて帰って下さい。
 私はfeedはSNSの中に自分自身で投げることができる小さな祈りだと思っている。こんな話題をもっとしてほしい、こういう話をしている人を見つけたい、そう思った時にその話題のfeedをとりあえず作ってみる。初めはpostが全然現れないかもしれない。でも、そのfeedがあることに気がついてその話題をpostしてくれる人が現れるかもしれない。いないと思っていた同好の士がひょんなことから見つかるかもしれない。feedを作ると言うことはそういう祈りを込めるということだ。
 feedがただの検索と違うところは「こんなfeedがあるよ」と周囲にアピール出来ることだ。「こんなfeed作ったからみんなその話題して!」と気軽に叫ぼう。Blueskyも結構広い。そのボールを受け止めてくれる人はきっとどこかにいるはずである。

おしまい!おつかれさまでした!

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