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釣り暮らし

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自分で釣ったり採ったりした魚介たちを、あの手この手で食べます。たまに釣りと関係のない料理も登場します。釣りと暮らしの話です。
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#食べてみた

いろんな魚のひれ酒を飲み比べて喜ぶ

旅行に出かけてちょっとした旅館なんかに泊まると、夕食のオプションで「ひれ酒800円」とかがあったりして、旅の開放感から、いいね、ひれ酒、旅行ぐらいでしか飲まないもんね、ちょと高いけどせっかくだし、と調子づいて人数分頼むと、たいてい運ばれてくるのはちっちゃい器で、「え、少なっ」と悲しくなるものです。 それでも、まあこんなのは雰囲気雰囲気、となんとなくうやむやにしてきた結果、結局ひれ酒って美味いんか?値段と合ってるんか?実は雰囲気だけの奴じゃないんか?と、よく分からないまま、こ

海のツチノコを食べつくす

ツチノコってこれのことでは? ツチノコ。日本に生息すると言い伝えられている未確認動物(UMA)のひとつ。胴体部分が膨れたずんぐりむっくりの蛇のようなアレ。 その神秘さと間抜けさが混在した存在感に、強く魅了された少年時代、山や池を真剣に探した時期もありました。 しかしそんな少年ももはや中年。ゴミ出しや風呂掃除など暮らしの苦行に追われるうち、いつしかその存在も頭から消えていたのですが、数十年の時を経てまさか海からあがってくるとは。  ツチノコって、多分これ、マゴチのこと

身近で獲れる高級魚

ノドグロが食べられない僕たちへ ノドグロ、というと超高級魚の代名詞のような魚で、「白身のトロ」「白身の王様」などと形容されるほどに脂ののりがよく、非常に人気の魚です。 ビシッとした白衣を着た板前さんと、はんなりとした女将さんがいるような料亭のコースで、7品目ぐらいのメイン焼き物として出てくるようなイメージで、なんとなく敬語で話しかけないといけないような威厳漂うお魚様です。 そんな選ばれし魚を食せるのは、やはり選ばれし人格者。唸るほど銭がありつつも、そのことを鼻にかけず、

3日間、釣った魚だけで過ごしてみた

最近、空腹を感じたことがない 「3日間、釣った魚だけで過ごしてみよう」 6月のある週末、そう思って車に飛び乗り、3日間車中泊をしながらいろいろな海を回ってみました。 なぜそんなことをしようと思ったのか?というと、最近、というかこの数年間、心の底から腹が減ったと実感したことがない気がしたからです。 つまり、腹が減った「ような気がする」時点で、すぐにコンビニに入り、からあげくんを買って食べたりして、心の底から腹が減って、それでもすぐに食べ物が手に入らなくて、なんとか耐え忍び