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「大好きとか愛しているとか、 そういう眩しいことばはなかなか扱えない。 それはわたしにとって宝石のようなことばだから。 それに、いざ口から出た瞬間、 元の分量より少しだけ、 軽くなっている気がするの。 不思議よね、 いったい何によって掠め取られたのか。 それとも本当は体内に残っているのか、 いや、気化してしまったのか。 そんな僅かに消えた体積の行方が気になって、 わたしは発したことばそのものに 言ったそばからくるりと背を向けてしまうの。 可笑しい