プロジェクトマネジメントフレームワーク3

PMP勉強のための自分なりの理解です。

分割のやり方

プロジェクトを時間軸にそって初めから終わりまで進めると、その中には明確に作業の種類が変わってくるタイミングがあります。何かを作り上げるのだとすれば、最初のほうはいろいろと検討し、途中は何かを作っている。出来上がったらテストをして、最後はそれを使ってもらうための準備をして使用を開始する。作業の似通った部分、ひとまとめにすると便利なところを、フェーズといいます。設計フェーズ、開発フェーズ、テストフェーズといった具合です。そしてそれらフェーズにそって進めるという視点からプロジェクトを眺めた場合、プロジェクトの開始から終了を、プロジェクトライフサイクルといいます。プロジェクトライフサイクルはいくつかのタイプに分けることができます。

・予測型
・反復型
・漸進型
・適応型
・ハイブリット型(予測型と適応型のミックス)

どのタイプを採用するかを決めるのはプロジェクトです。ポートフォリオなどほかのものではありません。それぞれの型の特徴を把握して、どういったフェーズに分かれるか理解し、どれくらいの期間実施し、何ができたら終わるか、どうなったら次のフェーズを始めるか、さらにフェーズごとに実施すべきやりかたの決まり(プロセス)を定めます。

以降でそれぞれの特徴について説明します。

予測型ライフサイクル

何を予測するのでしょうか。それは、このプロジェクトはいつ、何を、どこまで、どれくらいの人数で行うか、といったことです。この場合は最初にがっちりと計画が立てられ、最初にたてたその計画に沿うように進めていくというのが特徴です。なので最初の計画は非常に大事であり、過去の類似したものを参考にするなど、しっかりと作り上げ、確実性の高い予測を立てる必要があります。

反復型ライフサイクル

ここの場合は、反復させるわけです。とにかく反復させ続けさせることができるということです。その結果どうなるかというと、ある目標を決めたら、そこにたどり着くまで何度も反復を繰り返しやり遂げるということになります。結果として、どれくらいの人が、どれくらいの期間作業をするかは変化し、当初立てた目標・成果は固定、というのが反復型の特徴です。やり方として反復をするというのがポイントです。

漸進型ライフサイクル

漸進とは、少しずつ進むことです。戦争中に兵士がほふく前進(腹ばいで腕で進んでいる状態)をイメージしてください。少しずつしか進まないです。反復してやり続けるとも言っていないです。少しずつ、進むわけです。進み続けるのでその都度状況は違うかもしれません。いばらの道もあれば、砂漠、川べり、水の中。いろいろあります。それぞれがタイプの異なるやろうとしていることなのです。なので少しずつ、何かをクリアしていきます。水の中を制覇、砂漠を制覇、岩場を制覇。そして最終目標地点、ここまできたら十分だな、とだれかが思うところまで進むわけです。漸進します。

適応型ライフサイクル

何に適応するのでしょうか。それは変化に適応するのです。日々刻々と変わる状況に適応する。その状況というのは、予測型では対応できません。変化してしまい当初の予想は役に立たなくなります。何かを反復し続けるのがいい場合もあれば、漸進するやり方がいい場合もあります。考え続けるのが適応型です。変化を観察してそれに寄り添い続ける。そのために、当初の目標すらも変わってくるかもしれません。やり方も何度も見直すでしょう。最初によかったやり方が、そのあとずっといい保証はありません。こういうやり方をアジャイル型、もしくは変化駆動型といいます。

ハイブリッド型

ハイブリッド型は、予測型と適応型を組み合わせたものです。予想できるところは予測型で。変化が激しいところは適応型で対応するということです。組み合わせが反復と漸進ではタイプが似すぎていて、結局どちらかになってしまうので意味がないというのと、あとは4つのタイプの中で、予測型と適応型がメジャーどころ2つだというのが、こういう言われ方をする一因かもしれません。



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