プロジェクト・マネージャーということ1

プロジェクト・マネージャーとは

プロジェクト・マネージャー(以下PM)は、プロジェクトに対して責任を持つ人だがその範囲はときに、組織の戦略目標や経営陣の意向なども含めた評価や分析にかかわるケースもある。プロジェクトのことをやることはもちろん大切だが、進む方向についても意識の中に含めて置く必要はある。PMは、適切なプロセス、ツールを理解したうえで、チームメンバーを管理・リードし、チームの成果に責任を持ち、説明責任を果たしていくということが求められる。通常、PMは組織の課長や部長という業務とは異なり、プロジェクト目標を達成することに責任を持っており、組織の中で変革の必要が生じた際に、その組織が任命する形で生まれる。

PMがプロジェクトへ与える影響

PMは、

プロジェクトで利用可能な資源と、競合する制約条件とのバランスをとる。

また、

プロジェクトのスポンサー、チームメンバー、ステークホルダー間のコミュニケーションをとる役割も果たす。

何のためのコミュニケーションかといえば、大きな目標と行うべき作業の整合性をとるためだ。100%すべての人が同意することは不可能だが、それでも必要なことは粘り強く説明し、それを実施する方向にもっていき、必要に応じてプロジェクトのバッファーを削りながら譲歩を行い、調和をとってもの後をを進めていく。決して独断で好き勝手にやっていいわけではない。当然のことながら。
このためにプロジェクト・マネージャーは以下のことを行う

話す、書く、時には態度に表し、相手とコミュニケーションをとる
コミュニケーション計画をスケジュールを作成、維持、順守する
このひとはこうであろうと思われる対応をキープする
ステークホルダーとのコミュニケーションの重要性を正しく理解する
コミュニケーションを、簡潔、明瞭、完全、シンプルにする
悪い知らせも含めて共有する
あらゆる関係に対して必要なフィードバックをする

PMが組織に与える影響

PMは組織から必要なものを調達する、もしくは調達に必要なものを得る。また、逆に他のプロジェクトから求められた資源に対して、プロジェクト側が調整を行う場合もある。以下のようなところで、調整や競合が生じる。

優先順位を加味したうえで、必要な資源や資金調達
成果物を渡す
プロジェクトと組織の間の目的を合わせる

PMは組織の管理者や関係者と多くの議論や調整を行うケースが多い。なぜならば、プロジェクトを成功裏に行う(そもそもの目的を得る)ためには、組織が持つ資源を活用することが不可欠であるからだ。そのためにPMは、

このプロジェクトがいかに意味をもつか
プロジェクトの進み方というのはどういうものか
(どれくらい定常業務と違うところがあるのか)

ということを主張し、提唱していく必要がある。また組織にPMOがいる場合は、PMOを最大限活用し、また必要なフィードバックを行う必要がある。

業界がPMに与える影響

PMは業界から、情報を得てより良いプロジェクトマネジメントを実施する必要がある。そのため以下の知識を保持する必要がある。

プロダクトや技術
市場
標準・ルール
ツール
経済


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