見出し画像

厚真町はバイオマスCHPからスタート

さあ、イトイグループの士別、仙台、札幌に続く4つめの拠点である北海道厚真町の事業がいよいよキックオフを迎えます。キックオフ直前の今について、ご紹介したいと思います。執筆は、sonrakuとあんぐらエナジーの事業責任者・井筒が担当します。

CHPとは?

厚真町では、まず木質バイオマスCHP事業から始めます。木質バイオマスは最近よく聞くしわかるけど、CHPって何ですかそれ?と思われる方、多いと思います。CHPとは、Combined Heat and Powerの頭文字をとったもの。Heat=熱、Power=電力がコンバインド(複合)されたもの。日本語で言えば、熱電併給と言われていまして、コジェネとも言われたりしますね。

きっかけ

実は、胆振東部地震の前から、sonrakuは。岡山県西粟倉村にいたご縁もあって、厚真町でバイオマス事業をやりたいと考えていました。西粟倉と厚真は役場同士でつながりが深いのです。しかし震災が起こってしまい、いったん休止。改めて、2020年春から仕込み始めました。

3年かかった準備

CHPは、電気は北海道電力ネットワークへ販売、熱は隣接する施設またはチップ乾燥してチップ外販するというのが一般的です。やるべきtodoとしては、土地、燃料、送電網、事業主体、資金調達など、非常にたくさんのことを考えねばなりません。また多くの局面で待つことも多く、結果的には3年かかりました。

2022年の10月にようやく着工。1月末あたりで設備を受け入れる準備はできているのですが、船便の遅れもあって3月到着が決まりました。

チップ庫の工事中の写真(2023年1月頃)

初めての丸太仕入れ

実は、本日3/7に丸太の搬入がありました。実はその準備にも、除雪を地元の建設会社さんにお願いしたり、原木調達事業者さんと現地調査しユンボ準備するしないということを議論したり、チップ製造業者さんと価格や条件など相談したりと、とにかく初めてのことなので、いろいろな準備やお金がかかりました。さらに、雪のため、トラックがスタックしたことはここだけの話です。

そんなわけで、昨日は少しドキドキして夜中に目を覚ましてから少しの間寝付けなかったりもしました。いよいよ搬入。カラマツですね。今回は少し遠く日高方面から来ましたが、できる限り厚真近辺からの調達を目指していきたいなあと考えています。

搬入される丸太

熱はこれから決めていく

熱については、まだ未確定です。はじめはイチゴハウスかなと思っておりましたが、余剰熱ではとても小さなハウスになってしまうようで、採算面から少し厳しいかなと考えています。一方、厚真には林業を個人レベルでやっている方が何名からいらっしゃって、また薪の需要も高く、どちらも人工乾燥があると良さそうだとか。ちょっとこちらはやりながら作っていくプロジェクトになりそうです。

メーカーや北海道林産試験場(旭川)に木材乾燥機の見学行ったりしましたよー。

さあ、3/10には、いよいよフィンランドからやってくるCHP設備の搬入/
据付工事です。またご報告いたします。緊張でしかありません!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?