菅政権について思うこと

久しぶりに時間が取れそうなのと、危機感と不安に駆られているので文章を書いてみる。

安倍が退陣するとの速報を見て、少し幸せな気持ちになった。体調不良が原因なら臨時で麻生が立って、しばらく後に総裁選で岸田が禅譲、あるいは可能性は低いが石破かそれ以外、もしくは総選挙になるというのがありそうなシナリオかなと思っていた。どのルートであれ、安倍政権の検証という自浄作用が自民党内で働くだろうと期待していた。(それは、彼らの善なる部分という意味ではなく、派閥のパワーバランスとしてもそうなるだろうとみていた。)

が、それは自民党を、延いては国民を甘く見ていた。安倍政権の継承であれば、低空飛行であった支持率が上がるはずがないのだが、辞めると言っただけで支持率は急上昇し、安倍政権の政治を継承すると明確に打ち出した菅が新しい総裁となり、そして何の成果も出しておらず、むしろ安倍が行ってきた政治を継承するのだから、その末期の支持率を継承するのが当然であるはずなのに、不思議と高い支持率でスタートを切ることとなった。

辞めると言って上がって、やると言って上がるのであれば、この国では総理の辞任と新総裁の選出を繰り返せば、来年くらいには支持率500%位を目指せるんじゃないかと思わせる。

まあ、先入観はよくないので、菅が豹変して、突如安倍に牙をむき、桜を見る会や森友加計の再調査などをしてくれるなら、自分も高い評価を付けようと思うが、今のところそれは期待できないようだ。

まあ、それはよいとして、自分が今気になっているのは、マイナポイントのTVCMだ。今日、比較的政権に批判的なニュース番組と位置付けているサンデーステーションを見ていたのだが、その提供に「マイナポイント」とあって驚いた。あまり気にしていなかったが、そういう番組も増えているのかもしれない。しかし、今日の番組内では河野大臣の取り込みを肯定的に取り上げており、報道番組に対して露骨に政府事業がお金を出すのはいかがなものかと思ってしまう。

マイナポイントの管轄といえば総務省であり、菅といえば最近の告発記事でも記憶に新しい、ふるさと納税を推進した総務大臣の経験者でもある。官房長官を経験しているので、どの省庁にも顔は利くだろうが、その中でもより影響力を発揮できるのが総務省というのは想像できるところだ。

勿論邪推でしかないが、記者クラブ・電通と手を組みメディアを牛耳ってきたと悪名高い自民党のことだから、純粋に広報活動として行うのではなく、そういったお金の出し入れで影響力を持っていると考えない方がむしろナイーブに過ぎるだろう。

自分の検索力ではマイナポイントの推進にかかる予算の広告費内訳がどのようになっているのかというところを探すことは出来ていないのだが、ぜひとも野党の皆さんには検証を頑張っていただきたいと思う。もし、政府が間違っていて、それに国民が気付けないとき、国民の目を覚まさせるには、野党の皆さんの地道な努力と、それに我々国民が気付き、また発信し、徐々に広げていく以外に道はないのだから。

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