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"TL;DR 190 | The Google Developer News Show"で学ぶ英語

今週も"Google Developer News Show"が公開されたので、動画を見ていきましょう。今回のSpeakerはDeveloper AdvocateのStephen Fluinさんです。

今回は冒頭の挨拶からいきます。

Hello.I'm Stephen Fluin for The Developer Show.

まず、スピーカーの名前"stephen"の発音は"ˈstēvən"カタカナで書くなら「スティーブン」ですが、自動翻訳では「ステファン」となってますね。

This is your weekly update on the coolest developer news from Google.

毎回の番組紹介なので聞き流してしまいがちで、内容を知るという意味ではそれで問題ないのですが、英文法として改めて見てみると、なかなか発見があります。

全体の文法としては"This is 〇〇"で「これは〇〇です」という単純な構造で、その〇〇の部分にくるのが"your weekly update ..."と。

update on
「~の最新情報」

cool
「涼しい」の意味で使われることももちろんあるのですが、会話の中で出てきたら「イケてる」という意味で使われることが多いです。

なので、"update ..."は「Googleのイケてる開発者向けニュースの最新情報」ということになります。

それが、"your weekly"と形容されてますね。「週刊」はいいとして、"your"「あなたの」というのが面白いですね。

ここは、こういう言い回しをするんだなぁ、くらいで、理解としては「ニュースをお届けします」というような感じでしょうか。

Automatically translate Firebase in-app messages using Google Translate

Firebaseの新機能紹介です。

We're excited to highlight a new feature in Firebase in-app messaging

We're excited to ...
製品、サービス発表での定番表現ですね。「ワクワクしている」というような意味ですが、訳す場合は省略してもいいくらいです。よく使う"announce"の代わりにここでは"highlight"が使われています。

the ability to auto translate your message into multiple languages using
Google Translate.

"new feature"に関する説明です。

"ability"は「能力」ですが、ここでは「機能」で、自動翻訳機能が追加されたということですね。

As your app user base expands into more countries and languages,
it's important to make sure messages are localized for each recipient
to improve engagement.

追加された自動翻訳機能の、もう少し詳しい説明です。

recipient
「受け取る人」

localize
こういう言葉は日本語に訳すより、"local-ize"で意味を取ったほうがわかりやすく、そのまま「ローカライズ」と言うことが多いですね。ローカライズは意味の範囲が広いですが、ここでは多言語化のことを指しています。

engagement
一般的には「従事していること」の意味ですが、IT業界で、「(ユーザー)エンゲージメント」と言った場合は、サービスに対する「愛着心、思い入れ」の意味で使われ、DAU(Daily Active User)などの指標により数値化されます。

全体では「アプリのエンゲージメントを高めるためにはローカライズが重要です」という

And for that, we've added an easy way to translate your message into many languages.
Check out the post for a guide on how to get started.

for that
「という理由で」

「詳細はブログポストを参照してください」

https://goo.gle/2RDOZXg

Store and manage sensitive data with Secret Manager

Google Cloudの新サービスSecret Managerの紹介です。

Secret Manager is a new Google Cloud service that provides a secure and convenient method
for storing API keys, passwords, certificates, and other sensitive data.

ここでは珍しく、"Secret Manager is a new Google Cloud service"と、"we are excited"などの強調をしないで新機能を発表していますね。

sensitive
一般的には「敏感な」という意味ですが、IT用語としては「気密性の高い」というような意味で使われ、"sensitive data"で「機密データ」で、それにはAPIキーやパスワードなどが含まれます。

Secret Manager provides a central and single source of truth
to manage, access, and audit secrets across Google Cloud.

a central and single source of truth
ここでは"central"も付いていますが「信頼できる唯一の情報源」の意味でSSOT = ""single source of truth"と言います。

audit
一般的には「会計監査(する)」の意味で使われることが多いですが、ここでは「検査する」。"to manage, access and audit..."と使われているので動詞ですね。

Secret Manager offers many important features,
including global names and replication, first-class versioning, audit logging, and more.

Secret Managerの機能説明です。

first-class
飛行機の「ファーストクラス」のイメージが強いですが、プログラミング用語としは"first-class object"、"first-class function"の用に使います。「第一級オブジェクト/関数」と訳してもいいですが、知らない人への意味の伝わらなさは変わらないですねw
ざっくりいうと「他の機能を使う際に制限がない」というような意味です。ここではバージョン指定が制限なく出来ますということを言っています。

The Secret Manager beta is available now.
To get started, check out the secret Manager Quickstarts linked on the post.

「ベータ版が利用可能です。使うにはQuickstartsを見てください。」

https://goo.gle/2tbBxjU

AppCache Scope Restricted

HTML5で導入されたApplication Cacheの仕様がHTML5.1で削除されることに対するChromeブラウザの更新情報です。

Prior to the removal of the Application Cache specification in Chrome 82,
we're announcing a security fix that introduces the concept of a manifest scope.

Prior to
「〜より前に」

「Chromeバージョン82でAppCacheが削除される前に、セキュリティフィックスをアナウンスします」

manifest
一般的には政党のマニフェスト、など「政策宣言、公約」のように使われることが多いですが、IT業界ではアプリの挙動を記述したもののことを指すことが多いです。

Beginning in Chrome 80, the scope of the AppCache manifest will be restricted to the path it is served from.

" the concept of ..."の説明です。

Check out the post to find out whether your website is affected by the change.

サイト運用をしている場合は、変更の影響を受けるかもしれないので確認しましょう。

https://goo.gle/2GERC4F

What’s happening in BigQuery

In the world of BigQuery,

「BigQuery界では」と大きくでたなwと思ったのですが、これはBigQueryに関して複数の話題があるためだと思います。

we launched federated query support for Apache ORC and Parquet files
in Cloud Storage from BigQuery standard SQL interface.

federate
「連合する」の意味。地球連邦軍はE.F.S.F.(Earth Federation Space Force)。IT業界では複数のサービス、端末などからデータを集めて協調させるときに使います。近年よく見るようになりました。

SQL
言わずとしれたデータベース言語ですが、発音は"ˈsēkwəl"(シークェル)。「エスキューエル」でも通じますが、英語圏の人はほぼ"ˈsēkwəl"かと思います。

New flat-rate pricing is now available via BigQueryReservations, which is now in beta in US and EU regions.

ここで話題が変わって、Pricingの話になります。

"BigQueryReservations"はサービス名で次に説明があります。

BigQuery Reservations allow you to seamlessly purchase BigQuery slots and manage BigQuery spending.
Check out the post to learn more or to watch demos.

現状はUS/EUリージョンのみということですが、気になる人はデモを見てみましょう。

https://goo.gle/3aPbLD0

まとめ

今回は、文法にやや重点を置いて聞いてみました。

挨拶的なものやその他決まりきった表現は、文法的に解釈しようと思うとよくわからないものが多いのでそれはそういうのもと割り切って進みましょう。

また、今回は前回とは逆に技術的な前提知識がないと意味が通じないことが多かったと思います。

この記事はあくまで「英語を学ぶエンジニア」視点なので、技術用語はある程度知ってる前提で書いています。わからなくてもエンジニアなら調べられるでしょう^^

その際も、英語で検索して英語の解説を見るとまた勉強になるのでぜひ英語で調べて見てください。


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