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"Now in Android: 01"の英語を解説

2020年、GoogleのAndroid開発チームが「Now in Android」という新たなYoutubeシリーズをスタートしました。

Mediamの記事として公開されていた内容を、この回から動画およびポッドキャストでも配信するということです。

13分ほどの内容で、Androidに特化した話題なので、Android開発者は必見の内容になっています!

全部訳すと長くなってしまうので、初回ならではの、冒頭の番組紹介部分を翻訳、解説していきたいと思います。

スピーカーはChief Android AdvocateのChet Haaseさん。

「Now in Android」とは

冒頭は「Now in Androidの説明です。

"Now in Android" is a series of articles

「Now in Androidは一連の記事です」

that I've been posting on Medium

「私がMediumにポストしている。」

Mediumはブログサイトで、こちらがその記事です。"have been -ing"は現在完了進行形なので、過去に初めて今も続いているシリーズだということですね。

trying to help people understand, including us,

「私達を含め、人々が理解するのを助けるためにやっている」

これだけ色々あるとGoogleの中の人でも何がいつリリースされたとか、わからなくなっちゃいますよねw

what we've actually done on the Android team recently,

「最近Androidチームで実際に行った」

「Androidチームで」の前置詞に"on"が使われていますね。"in"か"on"かは日本人には使い分けが難しいですが、この場合はどちらでもOKで、USだと"on"が多く、UKだと"in"が多いようです。

in terms of

「〜に関して」の慣用句ですね。
このあとに「〜」の部分に当たるものが列挙されます。

releases of new libraries, new documentation, new samples
and Codelabs, videos,anything that helps developers understand and learn Android.

「新しいライブラリ、ドキュメント、サンプルのリリースや、コードラボ、動画、開発者がAndroidを理解し、学ぶのを助けるものごと」

It's a little hard to follow it externally

「外部からそれをフォローするのは少し大変だ」。"a little"は「少し」の意味ですが、"I can develop Linux a little"の例文が示すとおり示す範囲が広いので注意が必要です。

because this content tends to get posted in many, many places.

「このコンテンツは多くの場所にポストされがちなので」多くの場所の具体例が以下です。

d.android.com, YouTube, Medium, Developers Blog, all over the place, right.
So what we try to do with "Now in Android" is 

「そこで、 "Now in Android"がやろうとしているのは」

collect that information and then put it out there

「情報を集めて、公開することです」"put out"はいろんな訳し方がありますが、聞き取る分には訳は考えず、「それをそこにput(置く) out(外に)する」と理解出来るといいでしょう。

with links to make it easier to find it and consume it and learn what you need to learn.

「簡単に見つけたり使ったり、学習のために何が必要か学ぶことが出来るようにリンクをつけて」

But we realize as long as we're collecting the information for these articles every couple of weeks-ish, why don't we actually try to do the same thing with a video,

"as long as"は「〜する限り」と習ったと思いますが、"we realize as long as ..., why don't we try to do ..."と次に続く文を考えると「〜であれば」のほうが適していると思います。

「これらの記事のために情報を集めるのであれば、同じことを動画でもやってみたらどうか」

ただ、これは訳す場合の話で、聞き取りでは"as long as"の後に何かしらの条件や制限を説明する副詞節が続くと考えるといいでしょう。

"every couple of weeks-ish"は"weeks"の後にちょっと間を入れてから"ish"と言っているのが面白いですね。"-ish"は「〜ぽい」というような意味なので、「隔週、じゃないときもあるけど、、、」というニュアンスでしょう。

Pixel3aのカラーに"Purple-ish"というのがありましたし、Googleが好んでいる表現なのかもしれません。

続いて、前の文の"a video"の説明です。

reuse that content

「そのコンテンツを再利用する」

in case some people actually tend to get their information from video.

「動画から情報を取得する傾向のある人々のために」

"in case"は「〜に備えて」と、念の為にというニュアンスが強いですが、ここでは動画で情報取得する人がどれくらいいるのかわからないため、このような表現になっているのでしょう。

So I'm, basically, going to regurgitate, not physically, but verbally the information

"regurgitate"は見慣れない単語ですが、"regurgitate the information"と他動詞で「逆流させる、繰り返す」の意味です。

「基本的に情報を物理的にではなく、口頭で繰り返します」

that's in an article

"the information"の説明ですね。「記事に出てくる情報を」。

every time on this video series as well.

「この動画シリーズでも毎回」

And at the same time, it turns out--

「そして同時に、以下であることが分かります」

ここでちょっと話が変わりますね。

this is a really technical interesting piece of information, I think--

「情報の、技術的に興味深い部分だと思いますが」と自分の意見を間に挟んでいます。

it turns out that videos have an audio track on them.

「動画はオーディオトラックを含むことがわかりました」

当たり前の話なんですけど、次の文で「ポッドキャストにできる」というのが発見だった、という意味で"turn out"と言っているのでしょう。

So what we're going to do is strip out the audio track and that becomes a podcast.

「オーディオトラックを取り出してポッドキャストにしようとしています」

"going to do"なので、この動画が公開された時点では未公開だったのかもしれませんが、"Now in Android"のポッドキャストシリーズはすでに公開されています。


So ideally, every time we issue a "Now in Android" article, we also issue an episode of "Now in Android" in video form as well as podcast form.

「理想的には、Now in Androidの記事を公開するごとに、動画とポッドキャストも公開します」

"issue"は「重要な問題」という意味が最初に思い浮かぶかもしれませんが、雑誌などの1冊、ブログやポッドキャストの1ポスト、エピソードの意味でもよく使われますね。

So no matter what form you take for consuming your content,

「どの形式を取ろうと」

"no matter what"は頻出イディオムで「たとえ〜であろうと」。前の文にも出てきていますが、"form"はブログの記事、動画、ポッドキャストなどの「形式」ですね。

as long as it's not carrier pigeon,

また"as long as"が出てきました。ここは普通に「〜限り」でいいでしょう。"pigeon"は「鳩」で、"carrier pigeon"で「伝書鳩」です。

「伝書鳩でない限り」

「形式は何でも良い」、に対して「伝書鳩でない限りはね」と冗談を言っているのですが、正直面白さがわかりませんwなにか出典があるのかもしれません。

there should be a way of getting it from us.

「私達からそれを取得する方法はあるでしょう」。どの形式でも情報取得出来ますよ、ということですね。素晴らしいです。

Now, let's actually start the show.

「ではショーを始めましょう!」

まとめ

スピーカーのChetさんはAndroidのChief Advocateということで、Google I/Oのkeynoteや"What's new in Android"、この動画でも紹介されているポッドキャスト"Android Developer Backstage"など様々なところで話しているので、Android開発者ならどこかで声を聞いたことはあるでしょう。

「Now in Android」は今回、もともとMediumで文字情報として配信していた内容を動画、音声で配信することになり、英語学習教材としても、技術情報のキャッチアップとしても有用性が上がったと思います。

オススメは、通勤時などにPodcastを聞いて、PCに向かっているときにMediumで再確認するという方法です。いきなり文章を読むのが億劫でも、音声で一度聞いていると、内容が入ってきやすいかと思います。

今は一口にAndroidと言ってもSDK、Android Studioなどのツール、AndroidXを始めとしたライブラリ、Kotlinなどと様々な話題があるので、まとまった情報が公式から出るというのはほんと助かります。

今回は冒頭の紹介部分だけを訳しましたが、本編もぜひ聞いて見てください!


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