仕事をどう考えているか?

仕事は貢献と成長の機会だと考えている。

義務、雑用、社会的評価の獲得の場、競争、ゲームとは考えていない。

以前は、仕事は競争だと考えていた。社内評価を獲得するゲームだと思っていた。もちろん、価値をお客様に提供して対価で利益を上げるという営みが根幹にあるのだが、個人的なKGIは社内評価だった。

社内評価が高いことは会社に基準に照らして正しい行いを実施している証拠と見なせ、小さな範囲では賞賛され、給料も上がるので、適切な指標だと考えていた。

今は、仕事は”自分”の人生の一部だと考えている。自分の価値観、人生の問題意識を踏まえた課題解決の営みとみなしている。また、この時に重要視する価値観は絞り込まれたものになっており、つまりシンプルである。

仕事を競争やゲームとみなす問題点はいくつかある。

1、深い充足感がない:競争環境では自分すら競争のリソースになる。何が好きか、何を心地よいと感じるか・・・から出発しない。勝った瞬間の高揚感はあるが、やすらぎはない。

2、卓越しない:勝つことから出発すると、効率性が大切にされ、時間をかけてひとつのことをやり続けることが軽視される。特に大企業では、機能分担がしっかりしているので、周囲の巻き込みが価値を左右するが、そのため、人間関係が器用な人が勝つようになる。ビジネス上の課題解決に本当に卓越した人が正しく評価されにくい。

3、傲慢さや落胆が生まれる:競争に勝つことで自分の価値を確かめようとすると、結果に一喜一憂し、周りを過小評価したり、自己不信に陥ったりする。

シンプルな生き方になって、重要視していることは、”自分”から出発するということだ。何が好きか、死ぬまでに本当に何を成し遂げたいのか、自分の人生をどう意義付けるのか、自分と世界の関わりをどう定義するか、から出発するということだ。

そして、仕事はその中の重要な一つの活動、世界への貢献の形であるということだ。当然、実施過程で競争はあるが、勝つこと自体が目的になってはいけない。勝つことに意味があるのかは、常に問わなければならない。また、社内評価は結果である。追い求めてはいけない。自分の意義深い活動を通して、結果として良い場合もあれば悪い場合もある。一つの参考指標として捉えればよい、と考えている。

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