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「強めの押し揉みが、毎日のルーティーン」

頭部、首筋、顔面、喉にかけて、自らの手を使い、指圧まがいに、一日2回、強目の押し揉みをしている。永いこと続けており、特に、毛髪状況の微妙な変化に気付くことがある。前頭部等に、二ユーっと生毛や黒くなった一団が認められるので、どうだ!とばかりに妻に誇示するとダメ出しをされるのである。「禿げとるやないか!」みたいに言われる。何をやっても無駄。特に高齢者の加齢による臓器、血管などの金属疲労には勝てないし、返って薄い部分が広がっていると。確かに、擦り切れる髪もあり、一進一退の気配もあり容易なことではない。はげましと受け止め、当分、それに触れず、普段、セットで隠れている部分がある程度蘇ってきたら、その時こそ「ほら見たことか!」と言いたい。やれば出来ると信じつつ、その日までひたすら我慢するしかない。一般的に、健康食品、薬などを飲み、化粧品を使ったり、痩身にする為負荷を課すなど、ウイークポイントの改善に取り組んでいる立場の人達は、せっかちで、結果が気になり、欲目で見がちであるが、忖度する必要のない他人は、関心を持ってくれないのが当たり前。

マッサージ、指圧、カイロプラクティック、整体、揉みほぐし、名前は違っても、何十年もこの体に施術を受け体験してきた。最初は、高校に上がった頃、夫に仕え、子供を支え、長じた子や孫に尽くした明治生まれの祖母が、学校帰りに施してくれた頭部のマッサージに恐れ多くも癒されていた。以後、勤め人時代を含め、出張の都度、疲れをとる為に一回位は、マッサージをお願いしていた。自営業を始めるや、睡眠不足、疲労、オーバーワークが祟り、腰痛が極まり、看過できず整形外科医を訪れた。医師は原書を携え、入院・手術を迫った。当時は、セカンドオピニオン等に意見を求める時代では無かったが、私が多いに怪しみ、診察履歴を求めるも逆上され、困惑した。別の医院を訪れたると、軍医上がりの医師が、効果は、人により様々ながら、臀部への筋肉ブロック注射を提案した。この局面で、選択肢はないと思い、実施してもらったが、熱いものが右太もも、脚部、足先へと抜けると同時に痛みが何処かへ行ってしまった。後に知ったが、この注射で寝たきりになった人もいたそうだ。多分、若さと相待って薬液との相性と運がよかったのかもしれない。

そんな経験を経て、オーバーホールや予防上、様々の施術を受け、体の手入れをしてきた。病気も多少経験し、病院・医師にも大変お世話になった。しかし信じ易くも、疑い深く、飽きっぽいところもあり、効き目や必要性を常に気にかけてきた。どれも、一理あるが、満足出来る結果が得られず、結論を出した。医院と薬剤に関しては、自分の判断も生かし、上手につきあい、体の管理は自分で行うことにした。自ら長きにわたって、効果の程を薄々実感していたことをやり続けることだった。全身は、無理なので、取り敢えず、自分ができる範囲内から徐々に広げてきた。

頭部中心の多少強めの押し揉みの効用というか恩恵は幾つかある。先ず頭部だけでも、養毛は元より、休息、覚醒、催眠効果等が認められる。 眠い時、何か別の行動を取ると、眠気が一新されると同様の状態に成ったり、終えた後、暫くじっとしていると、眠くなる。又、脳波を刺激し、双方向性になっているのだと思うが、胃腸付近が稼働を始めたり、残存物を整理してくれるかの如く、スッキリ効果もある。更に、リンパに影響を及ぼすのであろうが、血流が良くなり、痛みや血痕を雲散霧消させてくれる。人の意見も十分聞くが、最終的には、あくまでも、自分の体の主治医たる自分が自己責任の下、決定しているので後悔はない。



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