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バーチャルで楽しむファッション

私、柑酉衣豆(かんどり いと)が展開している「Yarnwinder(やーんわいんだー)」というバーチャルファッションブランドはVRoid Studioというソフトを使っています。
VRoid Studioは「3Dキャラクター制作ソフト」として「誰でも3D創作を楽しめる世界へ」と初心者でも3Dモデルを簡単に制作できるソフトです。

その3Dモデルに着用する衣装を我がブランドでは制作しています。
「自作衣装の販売」と「制作依頼からの受注販売」の双方向で販売・制作しています。

受注始めて2年になりますが、その間にメタバースのバズワード化などもあり
主に受注販売を請けていてVRoid Studioを使う人の趣向が変わってきたように感じます。

今も昔も一番多い案件は「VTuber」としての衣装発注ではあります。
VTuber以外の案件として、当初はゲームキャラクターの制作における受注のような3Dモデルを必須としてキャラクターを制作している方からの依頼が多くありました。

ここ半年では明らかに「VRChatで着るため」「ファッションとして楽しむため」という、メタバースでの「楽しみ」に振り切った依頼が増えて来ています。

VTuberは「にじさんじ」の影響もあってかライブ配信やイラスト動画に特化していくことが多く、Live2Dへの参入が多くなり3Dモデルは選ばれない傾向にあります。

おそらくここからはVTuberがお召し替えとしてファッションを必要とするよりも
自分のために楽しむ、フィジカルなファッションと同じ意味での「ファッション」としてバーチャルな洋服がより求められていくのではないか、と思っています。

そこには前述のようなVRChatやclusterに出かけるための「お出かけ着」として楽しむファッションがあります。
前回コンセプトして書いたように「自己実現として」だったり「自己表現として」だったりの性質が強いように思います。

ファッションがひとつの自己ブランディングにつながるような、アイデンティティのひとつとして楽しむようなものですね。
スポットライトは「キャラクター」性にあたっているように思います。

自分の好きで自分らしい「服を着る」感覚に近いように思います。

ファッションとして楽しむもう一つの感覚として、着せ替え人形のような「服を着せる」感覚として楽しんでいる方々がいるように思っています。
写真を撮ったりブロマイドにしたり…
もちろん自分を見せる手段として写真撮影などをする方もいるので、ここからがそうです!というようにはっきりとした境目がある話ではありません。

ただ、おもしろいと思いませんか?
フィジカルでは自分が着る楽しみと着せ替え人形で遊ぶことは、ハッキリと違う境界があります。
もちろん子供時代には人形やゲームなどの「お着替え」に自分を投影していたこともありますが…
メタバースという世界になった途端、服を着せる3Dモデルが「自分」でもあり「人形(他者)」でもある感覚がとてもおもしろいんです。

私は現実世界で叶えられなかったファッションをメタバースで手にできることを楽しんでいます。
たとえば高価で手に入れられないような着物であったり、フォーマル服。
それから現実では「似合わない」服であったり、体型の問題で選ばない服。
昔のカタログでしか見れないファッション。
そういうものをまずはメタバースで手に入れ(というか制作し)楽しんでいます。

それは実は現実の自分のファッションにも影響して来ています。
やはり着るのが楽しかったファッションは実際着てみたいと思うんですよね。

メタバースにもWEARみたいなアプリがあったら、もっとファッションを楽しもうという層は増えていくように思います。

VRoidStudio限定で言えば、VRoidHubがその役割も担っていると言えるかもしれません。

ですが、結構扱うデータが重いしそこそこ手間があります。
ソフトが限定されているし、特にファッションに特化しているわけでもない。

写真だけ簡単にアップロードできて、ショップだったり自作だったりタグ付けできればいいなぁとか考えています。

あんまり有益な情報!みたいなnoteではありませんが
バーチャルでのファッションはこんな風に色々な楽しみ方があって、それらはすべてつながっている。
そして自分の現実のファッションも影響されていくような、楽しさがありますよ!
と、どうしても伝えてみたかったんです。

それでは、また!
明日天気になぁれ!
バーチャルファッションブランドYarnwinderの柑酉衣豆でした。


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