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ちょっと公言しづらいけど、好きなんだよね、ゴーリーの絵本が

渋谷でエドワード・ゴーリー展がやっているらしい。

めっちゃ良いじゃーん。

エドワード・ゴーリーは好きな絵本作家だ。
基本大人向けのダークサイド絵本ばかりだが、良きも悪きもみんな死ぬ(ただし猫は除く)みたいな無情っぷりがたまらない。
とくに子どもに対して容赦なく、その徹底の仕方には不愉快を越えた驚嘆を覚えてしまう。

私はとくに『敬虔な幼子』が好きで、中学生のころに図書館で手に取って「ウーワ」となったのをよく覚えている。
そのあと『うろんな客』で一旦落ち着いたが、『ギャシュリークラムのちびっ子たち』や『不幸な子ども』で再び「ウーワ」となり、『おぞましい二人』にもなると読んでいて気持ち悪くなった。

大人になってから何冊か購入したが、『おぞましい二人』だけは手元に置く気にならなかった。
というか、もう二度と読む気にならない。さすがに不愉快すぎる。

『ギャシュリークラムのちびっ子たち』も相当まずいのだけど、あれは好きなんだよね〜。言葉あそびが楽しいからかもしれない。言葉あそびで子どもの死を描いている点はまぎれもなく最悪なんだけど。

そういう不謹慎さ、最低さを、あの淡々とした緻密な絵で表現しているところが好きなのだと思う。
あんなに残酷な世界観なのに、なんか無垢でかわいいんだよ、ゴーリーの絵。

何年か前に、グランフロント大阪で展示をしていたのを見に行ったことがある。
ちょうど従姉妹と遊びに出かけるタイミングだったので付き合ってもらったのだが、まあ普通に引かれた。ちょっと申し訳なかったな。

あのときは書店の一角を使っての展示だったのだけれど、今回は美術館でかなりしっかりやっているらしく、より楽しそうだ。
全国巡回の予定があるっぽいので、見に行けるのを楽しみに待とうと思う。

大阪に来ても気づかんうちに終わっている可能性はあるが。情弱。実際、渋谷で展示やってるのを知ったのも今日だし。
期間や場所が発表されたらだれか教えてほしい。こういうの、アンテナ張ってないとほんとに見逃しちゃうからなぁ。

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