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強さと厳密さに窒息する

久しぶりに東京へ
いつ見てもビル群に圧倒されてしまう
地元でも高層ビルは何ら珍しいものではないのだが、あの圧迫感は東京ならではだと思う
ビルだけじゃない、鉄道も街並みも、どこもかしこもその物量にこだわりに気おされそうになる
モノやアイディアで溢れかえった空間に在って、如何に目立つか、如何に埋もれないか、そんな主張を街のそこかしこから感じる
良い意味でも悪い意味でも、エゴとマネーに突き上げられたエネルギーが噴出しているかのような印象を受けると同時に、あまりの主張の強さに眩暈してしまう

田舎暮らしが長かった所為もあるのだろうが、そういった主張の強い有象無象をぎちぎちに詰め込んだち密さというか厳密なルール、そしてそのルールを守り、管理し、統制している人々のことを思うと、他人事ながら神経がする減る感じがするのだ

私の仕事もある程度の厳密さや精度を求められはするものの、東京のそれはその比ではない
寸分の狂いも許されなそうな区画、秒単位で組まれたダイヤ、汚れひとつなく磨き上げられたガラス張りのビル、恐ろしく丁寧なコンシェルジュ、ピカピカに磨き上げられたフロア、、、ゲストとして享受するにはため息が出るほどの煌びやかな世界を見るにつけ、その裏側を支える人々のことを思うとなんともいたたまれない気持ちになるのだ、、、

こんなとこまで綺麗にしなくていいよ、そんな丁寧に頭下げなくてもいいってのに、やめてくれ俺なんかに、、、

この街に足を踏み入れると、いつもしり込みして、気疲れしてしまうのだ
いづれ私もこの街に取り込まれた時、裏側に立たされた時、おなじだけの厳密さを強要される、いい加減に生きることを許されない世界にがんじがらめにされてしまう、、、そういった強迫観念を同封してホストされているきになって堪らないのだ

厳密であること、誠実であること、それらはだれにでもできることじゃないし、優れているには違いない
しかし、このシステムの果てに待っている未来は、決して幸福と呼べるものではないと、私の本能は怯えて訴えてくる、、、

この違和感を感じている人は少なくないはずだ
日本人神経質すぎるって
否応なしにそこに引きずり込まれるのが、恐ろしい


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