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バーチャルを「実質」と訳せば向き合い方が変わる
■落合陽一著『デジタルネイチャー』メディアアーティスト、大学教授、政府機関の委員会メンバーなどとして多彩な活躍を見せる落合陽一氏(https://yoichiochiai.com/about…
【採用】366が求める人物像 来たれゲームチェンジャー 宗教のDXで次世代をリードする
■「情報」「感情」が社会を動かす
わたしたちは人類史上、物質の豊かさにおいて未曾有の時代に生きている。
勿論、日本でも餓死する人はいる。その数は年間2,000人前後と考えられる。それは決して少ないと言える数ではない。
しかし、わたしたちの多くが理解していることは、日本で食糧不足が起きているわけではないということだ。食品でいうなら、むしろ余っている。餓死者の問題は、生産量ではなく、分配の問
お寺の責任役員会・総代会にこそダイバーシティ&インクルージョンを
東京・港区のお寺に、西村宏堂さんというお坊さんがいる。浄土宗の僧侶である傍ら、メイクアップアーティストとしても活躍している。西村さんは昨年7月、LGBTQの一人である自分自身の体験などを綴った「正々堂々 私が好きな私でいいんだ」という著作を発表した。
大量生産・大量消費時代を牽引してきた画一性を乗り越えて、日本社会は今、ダイバーシティとインクルージョンという価値の実現に向かっている。
それは、
Clubhouseと千手観音 苦しみの多様性に寄り添えば……
■Clubhouseがイノベーターの夜を熱くしているアメリカ発の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」が、1月23日から日本でサービスを開始し、新しいモノへの感度の高い日本人を熱狂させている(2月7日現在)。
元Google社員が2020年に創業したAlpha Explorationが世に送り出したこのアプリは、その独特の「中毒性」から「可処分時間」争奪の強者として旋風のように現れ、瞬
インクルージョンを支えるDXは、宗教者の願いと一致する
■DXに対する宗教者の忌避感宗教界では、DX(デジタルトランスフォーメーション)というと、機械が人間にとって変わるという具体性を欠いたイメージが先行し、忌避感を持つ宗教者も少なくない。
DXの恩恵を議論するよりも、デメリットを論じるのが、ちょっと事情通であることを匂わす常套手段であるようだ(そう述べるこの文が同じ穴のムジナになってはいけない)。
作業効率アップや事務作業の無人化は、そのDXの結
いま、ここで役に立たないのなら、何のために未来に残すのか
■未来に残すことが目的?お寺を守る住職との会話の中で、しばしばこんな言説をよく耳にする。
「わたしの使命は、このお寺を未来に残すこと」
どんな文脈でこんな話が出てくるのかといえば、“寺離れ・仏教離れの時代”にあって、“厳しい寺院経営に直面”し、“その難局を乗り越えていこう”という認識の中で、市場のトレンドに合わせたお墓や葬儀、人集めに取り組もうというもの。
ツッコミどころはあるもの、この文脈