ゲーマー歴37年のダンジョン紀行#37 『ゲームマーケットのダンジョン推移を考察』
▼ダンジョンはどこから産まれ、どこに消える。
3年ほど、ゲームマーケットにおける『ダンジョン作品』を見てきました。私よりも『ダンジョン』に精通している人は数多くいらっしゃいますが、ここ3年のゲームマーケットで発表されたダンジョンゲームをすべて触ってきたのは、私以外にそういないのでは無いかと思います。
たった3年、されど3年。
『ダンジョン』ゲームの発想やアイディアは年毎に傾向があるのか?
その推移などを振り返りながら考察したいと思います。
『アナログゲームマガジン』は、アナログゲームに精通した執筆陣が集まり、一ジャンルを詳しく解説する記事や、ゲームの攻略記事、ルール記述の記事、はては第一線で制作している方々の最新記事まで、多角的にゲームを語っているマガジンです。最初の一か月は無料期間で、以降500円ですが、魅力的なアナログゲームなどの記事が読めるので是非チェックください。※しかし、当記事は最後まで無料で読めます。
私の記事は『ダンジョン』を焦点にコラムを書かせてもらっております。マガジンの中でも異色のコラムとして、楽しんでもらえたら幸いです。
▼B108F:ゲムマの『ダンジョン』総振り返り
まずは一覧として、会期毎に発表されたダンジョンゲームをタイトルと簡単にゲームシステムを付記してまとめます。
2021秋ゲムマ
・reabyss:1人用、ローグライク、タイル
・Lemures:1-2人用、ローグライク、カード
・メイドインダンジョン:1-5人用、PTプレイ、戦闘
・アナフラ騎士SHOCK!:3-5人用、トリテ、カード
・3Dダンジョンデックアドベンチャー:1人用、スクエアマップ、マスコンバットバトル
・謎解き無限迷宮:謎解き、オマージュ
・ディラットの危険な地下迷宮:ゲームブック
2021秋は、アナログゲームマガジンを初めて初回の時でした。
初めてだらけですので、指標とする所を探していきます。
まず数をあげれば、ブース数は「636件」とのこと。
(※ゲムマ公式:https://gamemarket.jp/booth?target_gm=2021a)
6/636として、全体の発表作品に対してダンジョン作品がおよそ1%弱。
これが多いのか少ないのか判断し難いところですが、#28 『ダンジョン小説小史考①』(https://note.com/itituka/n/n8a8286b8a67b)では、2021-2022年の全体の発表作品とダンジョン作品比率は2,376/96,443となっており、およそ2%です。半期に一回のゲームマーケットと考えると、かなり近しい数に思います。「小説家になろう」と「ゲームマーケット」でのダンジョン比率は近しい可能性が残ります。他分野を調べる時に、改めて思い出したい数字です。
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