#36 成功者は、失敗を失敗だと思っていない。
こちらも、いろいろなところから聞こえてくる言葉です。
成功、失敗という判断基準自体が、人によりさまざまであるため、ある人には成功しているようにしかみえなくても、別の人には大失敗にみえてしまったりすることもあります。
したがって、なにをもって成功なのか、失敗なのかはわかりません。
「神のみぞ知る」というところでしょうか。
最近、私の周りにいる、「成功している方々」は、物事に対して成功、失敗という判断軸を持っていないのではないかと感じることがあります。
特に、失敗という言葉をあまり聞きません。
かわりに、「軌道修正」「立ち止まる」「もとに戻る」という言葉は多く聞きます。
おそらく、失敗をする手前で「いま、ヤバいルートに入っているかも」センサーがはたらき、
立ち止まる⇒ヤバいと思い半歩もとに戻るor大丈夫であることを確認して前進する⇒立ち止まる、
の無限ループを、ちょっとずつちょっとずつ、コンマ何ミリかずつ前進していくからこそ、そこに失敗という概念が発生しないのではないかと思います。
人間、全く新しいことをイチからはじめようとすると、いろいろなところから悪魔のささやきが聞こえてきたり、「障害」「障壁」がおこったりします。
悪魔のささやきや障害がくるたびに、都度確認作業をすることで、「大丈夫」が少しずつ上書きされて、それが自信につながり、最終的には成功へと導かれるのではないでしょうか。
失敗を「失敗だ」と受け止めてしまうと、歩みを止め、やがては放棄してしまいます。
この現象こそが真の「失敗」です。
だから、失敗だと思う前に、
「ちょ、待てよ」
と立ち止まることが大切です。
私自身も人間なので「失敗かも?」と口に出してしまったり、心のなかで叫んだりすることもあります。
「失敗」をいう言葉を口にする前に少し立ち止まって、今の自分にできることはないかということを冷静に考えることができる人間になりたいです。