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#ロストアイランドコンピ の自分の曲は・・・

イチャローです。
前回の記事では、プロデューサーとしての私の今作品でのメッセージや、こだわって製作した部分について書かせていただきました。
今回は、Tr3.帰港祭・港の売店オルゴール の作曲者としてどのようなことを考えて創ったか?について書かせていただきたいと思います。

観てきた自分だからこそ、ファンタジーにしたい

江戸時代から未来までの期間を7アーティストで表現しようとした試みであることは、プロデューサーとしての前稿で紹介させていただきました。そうすると、どうしても表現しきらない時代が出てきちゃいます。

各アーティストから時代ごとのストーリーの希望をとっていたとき、後半の方には、ザ・退廃的感覚を表現をするスペシャリストたちがそろってきたのをみていました。また、私自身は、せっかく「現在の島」をフィールドワークして観てきたのだから、それをそのまま表現したのではドキュメンタリーになってしまうし、ファンタジーにするには、時代を離した方が良いと思っていました。

そこで、漁業の島として、その名をとどろかせていた頃の作品を創りたいと思いました。どうせロストアイランドに後半なるのだから、明るい、素朴な音楽で、そういう時代もあったよってことを表現し、また後の時代への布石を創ってみたくなりました。

1曲で50年分くらいぶっ飛ばせないか?

この楽曲で表現したかったことはずばり・・・

遠洋漁業の帰り、家族に会える喜びの祭りのシーンを、田舎にありそうなアコースティック楽器と明るい素朴な和音で表現。その帰港祭で親の帰りを待って踊っていた子が、大人になってもそのメロディーを覚えていて、お土産物品としてオルゴールにしようと商工会議所で企画して、全然売れないオルゴールが港の売店で売ってる。

です。
そのため、1トラックの中に祭りの音楽の表現と、オルゴールの表現がメドレーになっている形になります。

だから曲のつなぎを無音にしないようにしてうまくやりましたが、その切り替わりの場面で40~50年くらいの時間のぶっ飛ばしがあります。

帰港祭パート、サビ後のソロ

自分でメロディーをフルートでおっかけて演奏してみて気づいたんですけど、はっきり言って単純なメロディーで、なかなかオリジナリティを発揮するのは難しかったです!

ただ蛇腹楽器の素朴な良さとか出したかったなあと思っていました。

サビ後のソロは、踊りのシーンですね。子供達を強制的に踊らせるくらいの表現にしたく、気合い入れて表現してみました。

サビ後の戻りも、吹奏楽で言うベルト音を使ってから、パーカスとベースだけにして、転調の強制的な解消したやつですがw
私としては気に入っています。

オルゴールの止め方

後半オルゴールパート。
少し和音とか変えてると思います。作ったそばからアレンジしてる感じで、ほんとに2曲分つくった気分です。

港の売店のちゃちいオルゴールなので、ネジを捻っても簡単に音が止ってしまいます。なので、「だんだんと遅くして、止める」というのを表現しようとしましたが、

このあと島は人口が減っていく一方なので、「ここしかない」マイナーに移り変わる和音のところでオルゴールがとまるように、調整してみました。

こーーーんなに明るい曲なのに、後味不安にできたと思います。

次の五十嵐傑さんの曲へも、うまくつながってくれたと思いました。

こんな感じで要素もりもりで創ってるんですよー

構想から考える人になっちゃいましたねえ。
昔はシーケンサの前でぽんぽんと創ってたんですけどねえ。
音楽に向き合っていない時間の方が圧倒的に長いアマチュアクリエイターならではの、考えて創るっていうのもまた楽しくて良いです!

1年に何曲かしか書いてないし
実力は上がってないってはっきり思うけど・・・
それでも、まだまだこのアーティスト達に混ざれるっていうんだから幸せものです。


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