利益や効率化よりも徳があるかどうか
今日の言葉
二宮翁夜話より引用
利益や効率化よりも徳があるかどうか
最近、コスパ(コスト・パフォーマンス)・タイパ(タイム・パフォーマンス)という言葉をよく耳にします。
少ないエネルギーで、効率的に最大の効果を得たいという気持ちが背景にあると思います。
確かに、そういう考え方も必要だと思います。
しかし、効率ばかりを追い求めてしまうと、何のためにそれをしているのかを見失い、自分自身に何も身につかないことがあります。
二宮金次郎は「よく勤めることが徳を積むこと」と「徳を積むことで、それは回り回って自分に返ってくる」と説いています。
時間や効率ばかりを考えて、社会や他人や自分に徳があることかどうかを問わないような勤めをすると、平気で人を騙してお金を得ようとすることでしょう。
しかし、簡単に手に入れたものは、簡単に失うのが自然界の摂理です。
面倒でも、自分に与えられた勤めをしながら徳を積むことで、それは自分の心の成長につながります。
心が成長すれば、成長した分だけ人にも優しくなれます。
人に優しくなれれば、それも徳につながります。
企業として利益を上げることも重要ですが、目先の効率化や利益よりも、それが社会や他人や自分に徳があるかどうかが、物事の判断基準となれば、社会は少し良くなると思います。
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