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「ニワトリのことを英語でチキンとは呼ばない。チキンは鶏肉のこと」と習ったが正しくなかった

「ニワトリのことを英語でチキンとは呼ばない。チキンは鶏肉のこと」と習ったような気がするし、ネットを検索するとそのように書いているページもいくつもある。
鶏肉はチキン。生きているニワトリは、オスはrooster、メスはhen。と習った。
 
しかしながら、こちらイギリスでは普通にニワトリのことをチキンと呼んでいる。
 
私の好きなBBC1のEscape to the Country という番組で「大きな庭のある家に引っ越して、チキンを飼いたい」と言う人がたくさんいて気づいたのだが、どうやら
「ニワトリのことをアメリカ英語でチキンとは呼ばない。チキンは鶏肉のこと」
のようだ。
 
確かに私の時代の学校英語はアメリカ英語であったから、その枠組みの中では間違いではなかったのだろう。そのままアメリカ英語の世界に留まれれば幸せだったのだろうが、イギリス駐在2回目、もうすぐトータル8年になるところでようやく誤りに気付いた。
他にもそのような思い込みはあるのかもしれない。
 
しかし、これまでも途中で気づくチャンスがあっただろうに、思い込みが強すぎて気づかなかった。
 
「お前はチキン(弱虫)だ」という時に、「どうして鶏肉が弱虫なのだろう」と調べればよかった。いろいろな説があるが、もともとはメンドリを言っていたのが(男女同権というわけではあるまいが)チキンになったらしい。危険が来たらすぐ逃げるからとか。いろいろ説がある。
 
「鶏が先か卵が先か (chicken or the egg)」という時も、チキンが鶏肉だったとしたならば、鶏肉が先か卵が先か。卵が先に決まっている。
 
ちなみに英語版Wikipediaで「Chicken or the egg」を見ると、最初のところに
For the dish combining both chicken meat and eggs, see oyakodon. (鶏肉と卵が一緒になった料理については親子丼を見てね)とナイスな注がついている。
 https://en.wikipedia.org/wiki/Chicken_or_the_egg

食肉関係では、家畜と肉の単語について、例えば
豚、牛、羊
pig / cow, ox / sheep
が、肉になると
pork / beef / mutton
などとフランス語由来の単語に代わるというのがあったので、これに引っ張られて、鶏も
hen, rooster / chicken 
になるものだと思い込んでいた。
フランス語ではchickenはpouletだった..

今後は「アメリカ英語では」などの注を学校教育でしてもらえると良いな。いや、混乱するから言わない方が良いか。いや、言ってくれた方が良かったな。


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