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日本人英語の「th」の発音。ポジティブシンキングは積極的に沈むではない

英語の「th」の音は日本人には難しいので、Positive thinking がポジティブシンキング (positive sinking) = 積極的に沈むになってしまう。
というような話をあちこちで聞きます。私も言っています。
以前、海洋探査をやっている海洋研究開発機構の方と知り合いになった時、「まさにポジティブシンキングですね」と言ったら豪快にスベったことがありました。
https://www.jamstec.go.jp/j/about/equipment/ships/shinkai6500.html

先日、技術打ち合わせに参加したのですが、日本人技術者がやたらと病気の話をしていたので何だろうと思っていました。
なんと、thickness (厚み)をシックネスと発音していたので、sickness (病気)に聞こえていたのでした。
日本人の th の音が s になることに慣れているイギリス人は特に気にせず会議が進んでいました。
thinking/sinking に匹敵するペアだなと感動したのでした。

がっ!?

実はそうではないのではないかと思い始めました。
th の音が s になるという思い込みから、thinking が sinking になっていると思い込んでいましたが、実際は日本人の発音は「シンキング」であり「スィンキング」ではありません。
sheとseaの違いと同じです。
なので、イギリス人にとっては、日本人の I am thinking は I am sinkingには聞こえておらず、I am shinkingのような謎の発音であり、よって I am sinkingとは聞き間違わないし、シックネスもshickness のような感じで、sicknessとは聞き間違えないのではないでしょうか。

大きな発見。

同様に、インド人の英語の thの音が t の音になる(ことが多い?)とも教えてもらって、それでは、なぜ日本人では「sh」の音になり、インド人は「t」の音になるのかも興味深いことです。


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