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(司法試験・予備試験)論文試験のEF評価を避け時間短縮のためのフローチャート思考法

割引あり

【更新履歴】
(4/9)  会社法423条責任のフローチャートを追加しました。 

EF評価を避けるためにすべき4つのこと

①間違った知識を書かない

論文試験本番は予備校の答練とは違い点数の単純な積み上げ方式ではありません。 

https://www.moj.go.jp/content/001240778.pdf

こちらの論文の評価方法に関する資料による(以下画像で抜粋)と以下のように優秀、良好、一応の水準、不良の4段階に分けられてからその中で点数が割り振られる方法になります。
そのため、明らかに間違った知識を書いてしまうと、不良答案に振り分けられる可能性が高まり、もし不良に振り分けられてしまうと、F評価がほぼ確定しまう状態になってしまいます。
わからないところは、論点落ちになっても、間違ったことを書かない方がEFリスクを避けることができそうです。

②途中答案にならないようにする

途中答案になると当然全部書ききった人よりも点数が低い可能性があります。そのため、普段の答案作成時からタイムマネジメントを重視して、途中答案にならないような時間の使い方を研究する必要があります。
そのために、後述するように時間短縮するための対策が必要になります。

③処理手順を確立しておく

初見の問題であったとしても、過去に自分が解いたことのあるような手順で解ける問題であることがほとんどです。
しかし、過去問や答練の問題を解いていても、その問題固有の書き方、その問題の論点をうまく書くことばかりに注力して、処理手順を深く考える人は多くないのではないでしょうか。
処理手順がある程度確立できていれば、その手順通りに解くのを進めれば、一定水準の解答を書ける可能性が高くなります。
そのために、下の方でフローチャートを使った思考法を利用することを紹介いたします。

④未知の問題でも型を崩さない

一度解いたことのある過去問では良い答案を書けるのに、初見の問題だと自分の答案の型が崩れてしまうことはないでしょうか。
これは、答案の型は自分で持っているけど、答案の型にはめるところまでの処理手順が確立されていないために発生している可能性があります。
そのため、一定の処理手順を準備することで、自分の答案の型にはめることができて、その型が崩れるリスクを下げることができます。

論文突破のためには最後は時間短縮がボトルネック

論文の学習がある程度進めば、教材見ながら、時間無制限であれば、予備試験であれば1000人、司法試験では2000人くらいは、再現答案でA答案となるくらいの答案を書くことができるのでないかと思います。
それにもかかわらず、試験本番で合格答案に達しない一番の原因は時間が足りないことです。
知識不足が問題となる人もいると思いますが、六法も持ち込めるので、最終的には知識不足よりも、時間不足がA答案を書くためのボトルネックになっています。
そのため、最後は少しでも時間短縮をしていくことが、論文突破するためには必要なことになります。

時間短縮のためにできる5つのこと

①ボールペンの最適化

多くの人が実践しているとは思いますが、自分に合うボールペンを見つけましょう。 ボールペンによって、単純な書くスピードだけでなく、腕の疲労度が全く違うので、試験当日大量の文字を書かなければならない中で、ボールペンの性能を最大限利用することで、時間短縮につなげることになります。

②普段から文字書くスピードを上げる

定期的に自分の1枚を書くスピードをチェックしましょう。基本的には写経のスピードより速くなることはほとんどないので、1枚を写経してみて、どれくらいのスピードがでるようになっているかを確認した方が良いでしょう。
意識しないと、書くスピードは落ちがちになるので、普段から文字は速く書く意識をもって答案を書いた方が良いでしょう。

③速く解く癖をつける

フル起案をせず、答案構成のみをして、大量の問題を解くタイプの勉強法の人もいると思いますが、答案構成のみをするにしても、時間を測って1問の時間をなるべく縮めるように速く解く癖をつけることが大切です。
論文試験当日は丁寧に問題を解きがちになるので、どうしても普段よりも時間が不足しがちになります。
そのため、普段から速く解く癖をつけておき、過去問などでは1問あたり10分以上時間を余らせて解くようにしましょう。

④六法を引く時間を短縮する

論文試験では六法を参照することが可能ですが、当日条文を探していたのでは時間が全く足りない状態になります。
そのため頻出の条文については、条文番号を覚えておいて、すぐにその場所に辿り着くようにしておく必要があります。
私の noteの他の記事の中で、条文番号を覚えるためのAnki用データの提供をしておりますので、それらも活用いただければと思います。

⑤処理手順を確立しておく

EF評価を避ける方法にも処理手順を確立する必要性は書きましたが、これをやっておくことにより、時間の短縮にもつながります。


フローチャート思考法

①概略

これまでEF評価を避けるため、そして時間短縮のために処理手順を確立しておく重要性は書かせていただきました。
そこで、実際に処理手順をどうやって確立するのかというと、フローチャートのようなものを作成しておくのが便利です。
フローチャートを自分であまり書いたことがない人が多いと思いますが、以下のように、「はい」「いいえ」のように条件によって、その後の処理を変えていくようなものです。
一番基本のフローチャートして、条文の要件検討手順を図にしています。

上記のものは条文の検討手順なので、このような形でそれぞれの科目で、処理手順を確立しておきます。

②フローチャートでの処理手順の確立方法

このnote記事の有料部分ではサンプルとして各科目の処理手順のフローチャートの例を用意しております。
これをただ利用するのではなく、自分なりにこのフローチャートを改良して使いやすいようにしていくことで、自分なりの処理手順が確立できます。

自分で処理手順が確立できるまでは、フローチャートを見ながら新しい問題を解いてみてください。
そして、そのフロー通りに解答が作成できれば、そのフローチャートはそのままで大丈夫です。
その反対に、フロー通りでは解答が作成できない場合は、どのようにフローチャートを変更すれば、その問題が解けていたのかを考えて、フローチャート自体を修正していきます。

新しい問題を解く度に、用意していたフローチャートで解けなかった問題に、フローチャートを修正して対応させていくことで、自分の処理手順で解ける問題が増えていきます。

そうすると、本番でも同じ処理手順で解ける問題にあたる可能性が高くなり、EF評価をさける一定レベルの答案が書け、時間短縮にもつながることになります。

パソコンでフローチャートを書くのは意外と難しいので、手書きの紙でフローチャートを作成するのが良いでしょう。

③各科目のフローチャート例
サンプルとして以下のフローチャートのPDFを用意しております。

  1. 憲法フローチャート

  2. 行政法処分性フローチャート

  3. 行政法原告適格フローチャート

  4. 行政法本案フローチャート

  5. 刑法フローチャート

  6. 刑訴適法性フローチャート

  7. 刑訴証拠能力フローチャート

  8. 刑訴訴因フローチャート

  9. 民法フローチャート

  10. 会社法フローチャート

  11. 民事訴訟法フローチャート

  12. 民訴既判力フローチャート

  13. 会社法423条責任のフローチャート(4/9追加)

上記サンプルのデータ内容を動画で内容ご覧になれます。
(4/9以降の追加分は下記動画には含まれていません。)

上記動画の内容を確認いただき、サンプルのPDFデータが欲しいと思った方は以下から購入して、データをダウンロードしていただければと思います。
随時PDFデータは更新する可能性がありますので、購入後更新情報をチェックいただければと思います。

PDFデータ

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