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HIMSの決算結果 (2023Q4)

Him&Hers Health(ティッカーシンボル:HIMS / セクター:ヘルスケア)が第4四半期決算を発表しています。

予想($) EPS -0.02
実積($) EPS 0.01 ⭕

予想($) 売上高 245.82M
実積($) 売上高 246.62M (+47.5%) ⭕

Subscribers:1.54 M (+48%) 📈
Monthly Online Revenue per Average Subscriber:53$ (-4%) 📉
Net Orders:2298 (+24%) 📈
AOV(平均注文額):$103 (+18%) 📈

Gross margin: 83.0% 前年同期:79.0% 📈
Net income(M): $1.2 前年同期:$-10.9 📈
Adjusted EBITDA(M): $20.6 (+428%) 📈
Operating Cash Flow (M): $22.0 前年同期:$-6.7 📈
Free Cash Flow(M): $10.8 前年同期:$-9.3 📈

◆NEXT Quarter(来期)のガイダンス◆

予想($) 売上高 251.26M
提示($) 売上高 267M~272M ⭕

◆Next Full Year(来年通年)のガイダンス◆

予想($) 売上高 1.10B
提示($)売上高 1.17B~1.20B ⭕

年間チャート(市場概況から引用)


市場概況から引用


カンファレンスコールの要約①

ここではAllen LutzさんはHims & Hersの将来戦略について質問しています。

  • 新分野(皮膚科、メンタルヘルス、減量)が2025年にそれぞれ1億ドル以上の収益を見込める根拠

  • クロスセリングによる収益見込み

  • 顧客獲得のためのマーケティング予算の内訳(プラットフォーム認知拡大 vs. 症状に特化したプロモーション)

  • アフィリエイト薬局経由の処方箋割合に関する戦略

回答の内容

  • Andrew Dudum

    • パーソナライズされた治療が好調で、特に新分野への期待が高まっている。

    • 市場規模と独自性から2025年の目標達成に自信を持っている。

  • Yemi Okupe

    • これまではターゲティング広告と幅広い層への広告を展開。

    • 2022年・2023年にはブランド認知度向上のために支出を増やした。

    • マーケティング投資の効率化により、今後より良い収益性が見込める。

    • アフィリエイト薬局経由の処方箋割合は現状維持する。長期的にはより効率化の余地があり、利益向上と価格優位性につなげたい。

カンファレンスコールの要約②

ここでは、Daniel Grosslightさんはマーケティング戦略と投資戦略について質問しています。

  • 競合のマーケティング効率が低下するなか、Hims & Hersの優位性の理由について

  • リピーターが増えることによるマーケティング効率への影響、および顧客維持率に関するデータについて

  • ウェブサイトやアプリへの投資として、適切な四半期あたりの設備投資額の見通しについて

回答の内容

  • Yemi Okupe

    • 顧客獲得コスト(CAC)は一定範囲で推移、Hims & Hersは以下により競争力を維持:

      • 多様なマーケティング・チャネルの活用

      • ユーザー向けメッセージの継続的なテストと改良

      • 幅広いサービスの提供による効率性向上

      • パーソナライズされたサービスによる顧客獲得

    • 新規顧客獲得に予算の大部分を集中。リピーターの増加につれて、マーケティング費用の効率化が進む。価格改定とパーソナライズ化でプラットフォームの定着率が向上。

  • Andrew Dudum

    • メンタルヘルス分野では、MedMatch や AI 活用による臨床的有効性に投資。これにより競争優位性を確保。メンタルヘルス部門は3桁成長を維持している。

  • Yemi Okupe

    • 設備投資は四半期によって変動すると予想。投資分野は2つ:

      • パーソナライズドサービスの拡充による、機能やキャパシティの拡大

      • 後半に予想される、バランスシートを活用したアフィリエイト薬局の自動化による効率化と顧客への還元

カンファレンスコールの要約③

ここでは、Jonna Kimさんは2点質問しています。

  • 2024年ガイダンスにどの程度の新製品投入が織り込まれているか?また、予想の上振れ/下振れする可能性のある要因は何か?

  • 四半期ごとの会員維持率の傾向と、今後を見込んだ維持率は?

回答の内容

  • Yemi Okupe

    • ガイダンスでは、全分野でのパーソナライズド製品展開の継続を想定。

    • 新規製品への反響が強い場合(例:昨年のHard Mints)、減量プログラムの早期拡大などが上振れ要因となりうる

  • Andrew Dudum

    • 今年は既存の主力分野(皮膚科、メンタルヘルス、性機能、毛髪など)への注力を強調。市場規模が大きく、今後の浸透余地が大きい。アクセス改善、価格の見直し、教育などにより、これらの分野におけるHims & Hersの優位性を高めたい。

  • Yemi Okupe

    • パーソナライズド製品の導入で会員維持率が向上傾向。

    • 昨年の価格改定の影響が和らぐこともプラスに。パーソナライズド製品+費用対効果の高い価格設定で、新規会員だけでなく既存会員の維持率も向上すると予想。


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