4年ぶり開催!村の運動会

我が家がある氷上町香良には誇るべきものがいくつかあるけれど、ずっと住んでいる村の人たちのうち、おっちゃん達が誇りに思っているものは「運動会」である。

この村の運動会は、丹波市という括りでは「もっと長く伝統ある運動会」だということが、おっちゃん達にとっては自慢なのである。

シェアハウスのメンバー「リッキー」がその様子をインスタのリール動画にサクッとつくって公開してくれたので、見れる人はどうぞ。


今回は運動会では恒例の「組演技」という、6組まで分かれた各組の人たちが練習を重ねて臨む仮装ダンス発表は、久々の開催となったこともあり自粛となって、胸を撫で下ろす人たちと、残念がる人たちとに意見は割れていたようだが、こう見えても個人的には胸撫で下ろし派の一味ではある。

地域にはこうした集まりがまだ残っているところもあるが、徐々に廃れていってしまうところが多いと思う。小さい時に「わーい、おもしろーい。おやつ食べられるし、ジュースもらえるー。」くらいに思っていたこういう区民運動会のようなものは、運営側に回ってみれば、実に面倒なことがわかる。

(型が古いからか)でかいテントを建てるのひとつから面倒くさいし、競技を考えると、各世代の運動機能の違いで不平等が出過ぎないように考え始めたら、もうめっちゃ面倒なことになってくるし、景品も用意しなきゃいけないし、表彰もするし、終わってからの懇親会もあるし。


それでもこうしてまだ残っているのは、面倒なことを、なんとかかんとかやり続けてくれている人たちがここまでバトンを繋いでくれたからだ。コロナを経て、こういうイベントを止めていく自治会も多くありそうだが、こういう集いは貴重なもので、失くしてしまったら再構築は本当に困難だ。文化はそれほどに脆く、それでいて積みあがらない、繊細で手間のかかることだとつくづく思う。

行く前は面倒だったが、行ってみればなんとなく楽しめる。そういうもんだなと思う。いつまでバトンを繋げられるか分からんけど、やるだけやっても良いなという気がしてくる。それが誇りを持つことの一歩目かもしれない。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。