大江健三郎

『みずから我が涙をぬぐいたまう日』には感心する。
フランシス・ベーコンを評価したことはすばらしい。
彼がもう少し悪者であったら、もう少し自分の能力に正直であったら、日本に超ド級のカーニバル文学世界が生まれていたと思うと、日本文学とはつねに幻滅と挫折の物語である。


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