2024.01.13「不在の在」

あけましておめでとうございます。

11時ごろ起床。ツイッターを開くと本日のtipToe.のライブで宮園ゆうかと未波あいりが体調不良のため欠席になるというお知らせが目に入る。布団から出るのが少し遅くなった。

二人ともここ数日ツイッターがあまり動いておらず、なんとなくそうかなという雰囲気はあったので、お知らせを見て驚いたというよりはそうかあ～という感じだった。自分はゆうかが好きだが、ゆうかが出ていないtipの現場というのはそういえば見たことがなかった。正直に言えば今日現場に行かないことも頭をよぎったが、チケット代は払ってしまっているし、そういうステージを見ることもきっと何か意味があるだろうと思い、予定通り家を出た。

天気予報では夕方から雨か雪とのことだったが、車窓から見える空はいつもの青い冬の空に見えた。

恵比寿ガーデンホール。一昨年、おにぱんずのイベントで来たハコだ。おにぱんずももう一昨年か……。

普段より二人少ない三人のパフォーマンスということで不安もあったが(メンバーも不安だっただろう)、始まってみればちゃんと楽しいtipToe.だった。特にセトリが最近あまりなかったようなカワイイ楽しいセトリだったのが今日という日を思えばすごく救われたような気持ちだった。個人的に『ひとりごと』『空想ワンダリング』のピコピコがめちゃくちゃ好きなので、ここを繋げてきたところが一番気持ち良かったし、ちゃんとこの珍しセトリを回収できたことに対するホッとしたような気持もあった。

いつものハコよりもステージもフロアもかなり広く、笑顔を振りまきながらステージいっぱいに動き回るめみ、あらんちゃん、りんちゃんはすごくかわいくて、いつもとはちょっと違った眼差しを向けていたように思う。自分は前方エリアのチケットを買っていて2列目にいたのだけど、フロア的にはtip目当ての客はそんなに多くなく、かなりスペースを確保できたのでいつもよりもかなりしっかりめに踊っていた。ステージからもよく見えていたであろうから、今日はかなりみんなと目が合った気がする。自分自身楽しく踊っていたというのはあるけれど、おそらくは急遽三人になって不安かもしれないメンバーたちに向けて、「こっちはちゃんと楽しんでるから安心して」というメッセージも正直なところあったとは思う。(今日のめみとの特典会での会話から、おそらくそれも向こうに伝わっていたようだ)

表情が良く見えたというのもあって、そして普段ずっと見ているゆうか、そして次に見ているあいりの両方がいなかったというのもあって、今日のライブは言い方はアレだがすごく新鮮に感じることが多かった。めみはすごくフロアの一人一人を見てるなあとか、りんちゃんはライブ中すごくニコニコだな……とか、あらんちゃんはぴょこぴょこしててマジでめちゃくちゃかわいいな……とか。ライブ中あらんちゃんが自分にガッツリポニテアピールをしてきた瞬間があったんだけど、「ゆうかちゃんのポニテだよ！」って意味なんだろうなあと思ったら実際そうだったらしい。(めちゃくちゃかわいい)　多分いつもよりもライブ中のみんなの表情やしぐさが記憶に残ったように思う。もしかしたら病気になっていないオタクの見ている景色ってこういうものなのかもしれない。

ゆうかはいないんだけど、ここはゆうかパートだなみたいなところは頭に入っているので、いないとわかっていても頭のどこかで意識をしてしまう。特にホワイトピースの落ちサビとシャッターチャンスの手遊びをするところかな。俺ってシャッターチャンスの手遊びゆうかのところめっちゃ好きだったんだなというのを今日はすごく感じた。

特典会は結局三人とも一周ずつしたのだけど、全員ともゆうかが話題に出た。そういうところは自分はありがたいなあと思います。りんちゃんは「(ゆうかが)いないと余計に病気を実感するんじゃない？」と言っていて、さすが数多のオタクを治療不可能の病気に叩き落としているだけあって病気に対する理解度が違うなと思った。まあ、そういうことなんですよね。

特典会の時間には空は曇っており、いつしか雨が降り出した。夜には雪になっていた。東京では初雪かな。冷たくて、そして少し痛かった。

(一番)好きな人がいない現場ってこんな風なんだな、というのを感じた一日だった。そういう意味でなんだか特別だったなと思ったので久しぶりに日記を書きました。抱いていた不安として、ちゃんと楽しめないんじゃないかという不安とともに、ちゃんと楽しめすぎて特典会も周回とかしちゃうようになってたらどうしようという不安もあった。結局のところちゃんと楽しめた上でしっかり寂しさもあったので、自分の状態を再確認できたように思う。自分でも、普段のtip現場とは心の浮き方がやっぱり違っているのを感じていた。好きなアイドルが体調不良でライブを欠席、アイドルのオタクをやっていればそう珍しいこともないのだろうけど、自分にとっては初めてのことで、そして年末年始を経てまたちょっと感情が進行していったところだったので、なんだか何事もタイミングだなあとぼんやり感じるなど。

オタクと飲んで帰る。雪はやんでいた。