やっぱり先輩はいた方がいいということ

久々の更新となってしまいましたが。

去年の1年間で、僕が勤めている会社では多くの方が退職しまして、先輩の多くが辞めていきました。今では、チームリーダーのすぐ下が新卒4年目の僕、という状況です。

そうなると、新卒3,2,1年目の4人くらい指導は僕ということになるんですね。これが本当に良くない。

まず、どれだけそうならないように意識していても、どこかで「俺は仕事ができる人間」という勘違いが始まります。僕が今持っている能力なんて、彼らよりたまたまちょっと早く生まれてたまたまちょっと早く会社にいるから先に身に付いているだけで、彼らも同じくらいの年数を経たら同じように身につけていくものです。でも、頭でいくらそう考えていても、立場的に僕は「教える人」で後輩は「教えられる人」。この状況ができてしまうと、何をどう頑張ってもどこかで「自分はこの人より仕事ができる人」という意識が芽生えてしまうのです。

次に、指摘をしてくれる人間が減ります。後輩たちは「教えられる人」の立場ですから、心理的に僕に指摘はしにくい状況です。そして、リーダーはもう僕の仕事にあまり干渉しません。僕の仕事を把握している人は、社内ではもうほとんどいません。おそらく、どんな仕事でも自分では気づけない間違いや矛盾があります。それを指摘してくれる人がいないのです。


問題は、この二つのよくない状況がどんな問題を生み出すか、です。おそらく、ゲラを出版社に提出するとものすごい赤字が返ってきます。相手は百戦錬磨のベテラン編集者の方々ですから。

そしてその指摘を素直に受け止められなくなります。「自分は仕事ができる」と思っているからです。


こういう状況を脱する方法、何かないものですかね……。

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