京都珍肉博覧会#02開会にあたり


試験的な#00やスピンオフの羊会を含めれば、#02とは名ばかりでもう4回目となるのが、京都珍肉博覧会である。常日頃から食肉市場に並ぶものだけでなく、もの珍しい動物の肉をいただいてみたいし、普段から食べ慣れた動物であっても、「その部位は初めて!」とか「そんな調理法があったとは!?」みたいな料理をみんなで味わってみたいというのが京都珍博である。今回は、ある意味、原点回帰。あの肉をいただく。

発端は3月に放送された「なるみ・岡村の過ぎるTV」(ABCテレビ)だ。2月に僕が密着されたのだが、本業であるラジオDJとしての仕事内容と同じように、あるいはそれ以上にスタッフに面白がってもらえたのが、肉食のシーン。日々の疲れを癒やし、精をつけるためにと僕が嬉しそうに参加している、イタリア食堂910での木曜会。普段はイタリア料理店のはずが、この曜日は少々珍奇なことになっていて(それは僕が参加するからでもあるのだが)、珍博の企画会議も兼ねているような状況なのだ。「せっかくなら、その木曜に取材に来たら良いんじゃないですか」とテレビのディレクターに伝え、いざ当日。工藤シェフが用意したのが、ラクダだった。

そう、僕たちの珍肉探求の発端はラクダ。きっとおいしいに違いない。食べられたら良いな。そんな願いを叶えてくれた工藤シェフ。初めて食べた夜は参加者みんなで大いに盛り上がった。詳しくは本編でのトークに譲るが、ラクダ食文化の多様性と歴史もその場で調べだし、知的興奮にも満たされたし、何よりもおいしかった。これ、もっと大勢と共有できたら良いよね。誰もが喜ぶさ。そんな思い込みから始まったイベント。満を持してラクダをメインとするのが今回だ。脇を固めるのはどの動物なのか。どの肉も、虎視眈々と主役を狙っている状況にワクワクが止まらない。

フィールドは陸海空。食は万里を越える。僕たちの好奇心も野を越え山を越え、大海を渡る。あれも食おう、これも食おう。EAT THE WORLD MEAT!

2024年4月
MJ(ミートジョッキー)野村雅夫

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