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Aqoursぬまづフェスの感想文

Aqoursぬまづフェスに行ってきました。
5/22(日)の10:15開演の部です。

天候に恵まれ、青空の下で開催されたAqoursぬまづフェスはまさに“フェス”という雰囲気でした。会場となったのは野球場より少し狭いくらいの芝生広場です。そこにはテントがたくさん並べられていて、中の人が元気な笑顔と声で観客を楽しませていました。標高が高いせいか日差しが強く、暑さを感じました。上着を脱ぐと芝のにおいが乗った風が身体を涼ませてくれます。

イベントの大まかな構成はフェス準備→フェス本番→ライブ&後夜祭です。本イベントの売り文句である「体験する物語」は、この準備時間を経ることで得られるものが多かったように思います。
広場にあるブースごとにAqoursや浦女の生徒がフェスの準備を進めていて、彼女たちだけではどうにも手が回らないため参加者がその準備を手伝う…という流れです。お手伝いの内容はさほど難しいわけではなく、子どもでも楽しめるようになっています。

そしてお手伝いは当日だけに留まりません。
チケットを事前に購入しておくと、参加者用サイトに入ることができ、フェス当日に使用される写真を提出したり、看板のデザインを投票によって決めたりすることができます。

そうやってAqoursや浦女の生徒とともに作り上げたフェスを、改めて自分たちで楽しむのです。「あ、あの企画は自分が関わったものだ」「ここは他の参加者が準備してくれたブースだろうな」といった具合です。中には連携プレーで準備を進めるものもあり、Aqoursと、浦女の生徒と、他の参加者たちと一緒にフェスを作り上げる感覚を味わうことができます。学生時代の文化祭を思い出してもらうと雰囲気が近いかもしれません。自分のため、友だちのために必死になって準備する時間は、楽しいものだったのではないでしょうか。本イベントではそれを、大好きなAqoursと沼津のために行うことができるんです。彼女たちの輝きを見ていることしかできなかったはずの僕たちが、彼女たちの力になれるんです。

参加した人たちが口を揃えて言うように、1回の公演で全て回り切ることはできません。どころか、開催日すべてに参加しても不可能ではないかと思います。公演のある程度の流れは決まっていますが、準備の進み具合によって状況が変わり、他の参加者、天候、いろんな要素が重なりあうことで、その回のフェスが生まれます。何度も参加して様々なシチュエーションを回収するオタクらしい楽しみ方ももちろんできます。故に、公式からもリピートを推奨されていますし、行きたくなったら何度でも行くのがいいと思います。
しかしながら、その日、その回、その人にしか味わえない経験は確実にあります。偶然に満ちた自分の選択がその日得られる経験を決めます。終わってから「自分のフェスはこれだった、この道でよかった」と感じながら、その1回を素敵な思い出として保存できれば最高かな、と思います。

本イベントでAqoursのメンバーは映像と声だけの出演ですが、まるで彼女らがそこにいるかのように感じられるよう演出を工夫していました。浦女の生徒と会話しているかのようにタイミングよく音声を流したり、Aqoursが書いたポスターやフラッグがあったり。細かいことを言うと、参加者用サイトで開発者用ツールを開いてみても(※普通の人は開きません)善子が作ったように見せています。サイト見なくても楽しいですが、見ておくと細かいところで楽しめます。

ラブライブ!シリーズは各メディアで「アニメとのシンクロライブ」が魅力だと語られ、それは公にも認められています。さまざまな手段を用いてアニメ世界と現実世界の境界を曖昧にすることで、観客に没入感を与えています。ライブではキャラクターと同じ衣装を身に纏い、同じ振り付けで踊り、同じような物語を提供しています。
各作品でいわゆる「聖地」が登場するのもそのためでしょう。現実世界にある場所をアニメ世界に登場させることで、より彼女たちが現実世界に近づきます。サンシャイン‼︎で特に意識させられる劇伴も同様だと思っています。あえて何度も使用したメロディラインを聞かせることで、僕たちの頭の中にあるキャラクターたちの日常や、彼女らが描く物語の記憶を想起させ、あの世界を呼び出します。

そんなコンテンツと、同じく没入体験を提供する「リアル脱出ゲーム」とが合わさってこのイベントが作られています。まさに夢のコラボです。

僕は第2回イベントの学校祭脱出に参加しましたが、その時、第1回の淡島脱出に参加しなかったことを悔やみました。なので、これまでの脱出ゲームに参加したことがなく、かつ今回の参加に迷っている方は行っておいた方がいいと思います。楽しさはライブにも負けていません。逆に、前回参加したけど微妙だった…って人には合わないような気がします。今回、謎解き要素は少ないですがだいたいの雰囲気は近いと思うので。

長々と書きましたが、結論は「すごく楽しかった!!!」です。楽しすぎてよみうりランドからそのまま沼津に来てしまいまして、いまは仲見世商店街で夕食を食べつつこれを書いています。
この記事がこのあと参加する人の参考になったり、既に参加した人のアルバムのようなものになれば幸いです。

それではよいフェスを✋

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