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メタ思考的な考え方が面白いという話

頭が良い人になりたいですよね。何事もスムーズに進められて、本質を見ていて、想定外がない生き方ができそうな気がします。

既に頭の悪そうな文章を書いているぼくですが、頭の良さってなんだろう?みたいなことを子どもの頃から考えておりました。

全人類が納得するような答えは存在しないように思いますが、メタ思考という概念について調べていると、自分が欲しかったのはこれなんじゃないかと思えてきたので書いておこうと思います。


Google検索でいちばん上に出てきたメタ思考とは?の説明を貼っておきますね。

「メタ思考」とは物事(問題)を俯瞰的に(上から見下ろすように客観的に)考えていく思考法を指します。 メタ思考を身に付けることができれば、自分を客観視できるようになり、より物事の本質を見定められるようになります。 この客観性は、ビジネスシーンにおいても必要不可欠な考え方です。



たとえば嫌なことがあったときに「自分がなんでこんな目に…」って考えるのが通常の思考で、「自分はいま嫌だと感じたなー」みたいに考えるのがメタ思考…って感じですね。

こういう外乱に対する反応だけではなくて、たとえば「自分はこう思ってるけど間違ってるかもしれない」とか、自分の考えをほかの誰かのものとして見れるような立ち位置もまたメタ思考と言えますね。

「あいつはすぐに人の悪口を言うんだぜ!」みたいなことを周りの人に言いふらしている人がいると、周りの人は「お前はどうなんじゃい!」と言いたくなりますが、メタ思考ができれば、それを自分ひとりで気づけるようになります。

この辺は意識するなり頑張るなりでどうにかできる人が大半だと思うんで、それなりに考えて生きている人は備えている能力なんだろうな、という気がいたします。備えられなかった(備える必要に迫られなかった)場合は、友だちとカラオケに来たのに自分の曲だけ入れちゃったりします。


このメタという考え方は自分の思考のみにあらず、ってのが、最近ぼくが感じたおもしろポイントです。うまく言葉にするのが難しいのですが、ものごとの上位概念や構造を認識すると、いろんなことが見えてきます。

お仕事の場では「目的意識を持ちましょう」みたいなことを言いがちですよね。そのお仕事が生まれる理由や背景を知らないと、お願いした側が考えている完成系と、お願いされた側が考えている完成系がズレていっちゃいます。目の前にあるもののひとつ上の事柄がわかっていると、そのあたりがスムーズになりますね。「資料まとめておいて!」と言われただけでは、客先に見せるのか、上司が見たいだけなのかがわかりません。前者だと思って丁寧に作ったけど実はそんなに頑張らなくてよかった…みたいな例はよく目にします。

目の前にあるものと、そのひとつ上、そのまた上…という風に見ていくと、構造のようなものが見えてきます。葉っぱだけじゃなく枝や幹を見にいく感じです。葉っぱだけを見た場合、サクラとほうれん草の違いはわかりづらいですが、全体でどういう形になっているかを認識することで「サクラは木の上に葉っぱがあるけれど、ほうれん草は土から生えてくるんだな」という構造の違いがわかるようになります。

ちなみに「わかる」の語源は「分ける」と同じだそうです。目の前にあるものの構造を理解し、分類できることが「わかる」なんでしょうね。


こういった構造というか、パターン認識できる能力を有することが、いわゆる「頭がいい」状態なんじゃないかなと思いました。異なる複数のものから構造上の類似点・相違点を発見できると物事の理解が早まったり、新しいものを思いつけるようになるんだろうなと思います。IQ検査も図形のパターン問題がメジャーですしね。

理科の教科書に載っていた電流の考え方の図を思い出します。電気回路を水路に置き換えて、電源=ポンプ、電流=水の流れ、抵抗=水車として、わかりやすく表現されていました。

ある事柄を抽象化してイメージする力、それを他のものに例えて具体化する力は「頭の良さ」の重要なファクターになりそうです。

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