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「先輩風を吹かす」に対して「後輩〇〇」がないのは不公平ではないか

「先輩風を吹かす」という言葉がある。

先輩が後輩に対して、必要以上に偉そうに、あるいは自慢げに指導することを表現した言い回しである。

だが先輩風を吹かされたほうにはこういった言い回しはなく、先輩風を吹かされっぱなしの印象になってしまう現状は、公平性に欠けているといえる。

この問題を解決するためには、先輩風を吹かされた後輩側の反応や行動を表す言い回しが必要なのではないだろうか。

 後輩窓を閉める

先輩風を吹かされたとき、動じずに対応するさま。
例文「上司が先輩風を吹かせてきたので、僕は後輩窓を閉めた」

 後輩風鈴を鳴らす

先輩風を吹かせてくる相手に怒ったりせず、微笑ましく見守るさま。
爽やかなそよ風も、鬱陶しい先輩風も、同じように風鈴は鳴るのだ――。
そんな悟りを持った、懐の深い者のように接することから生まれた言葉。

③ 後輩風車で発電する

自分はこうなってはならないという教訓を相手から学び、自らの人間性を高めるさま。また、「こんな奴、いつか追い抜いて先輩風を吹かせ返してやる」と、不快感をそのまま己の力に変える場合にも用いられる。
先輩の巻き起こす風力を利用する、②の強力版。

④ 後輩ろうそくを消す

うんざりしてやる気を失い、退職の意を固めるさま。

⑤ 後輩ヨットを進める

先輩風を帆にいっぱいに受け、職場から去るさま。
④との違いは、無限の可能性が広がる大海原に漕ぎ出す前向きな意思であること。

⑥ 後輩火炎瓶を投げる

先輩の偉そうな態度を指摘し、徹底抗戦するさま。
風属性に対して有効なのは火属性の攻撃であるとされていることから。

ここまで挙げたすべての、もしくはいずれかの言い回しが、未来の日本で常用されることを願う。

しかし、もしも複数の案が日常的に使われてしまったとすると、今度は先輩側の言い回しが一つしかないという不公平が生まれてしまう。

私の研究に終わりはないようだ。

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