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競技生活を振り返って⑩

・大学3年生9月〜

帰省期間では軽めでも1回jog以上のポイントを入れないと練習がスタートしてからキツく感じるのを3年目にして体感します。
普段の練習の流れでもそうですが1週間jogと流しのみだと走り込んでいた体にとっては同じ刺激なので一気に疲労が出てきたり重だるさが取れない感覚があるんです。走り込んできた夏のダメージも大きいからこそ違った刺激を入れて回復を促す事も必要でした。

菅平合宿がスタートする前にBチームのポイントとして1.5キロのメニューが入りました。頭の中にある「やってきた」「やってみたい」ことにドンピシャで嬉しかったのを覚えてます。
夏合宿を経て、前期ならボロボロだったメニューが少しずつ出来る様な手応えが出てくると嬉しいものでした。

本命は合宿での3km×5です。
スピードのキレはまだ戻りませんがキツくても粘れるラインが上がった内容の練習が出来ました。ラストは4本目にガムシャラに粘った分、力が残っていませんでした… しかし、この頃から微々たるものですが成長してきたと思います。

菅平合宿では、同期に乗っかって補強をやり始めました。すると、腕立て伏せをやった影響なのか腕を引くのが窮屈になってきました。
鍛えるところ間違えました(笑)

そして、10月の出雲駅伝があり日体大記録会で初めて公式の10000mを走ります。
タイムは31'12"51で満足するタイムでは無いですが31分後半〜32分かかっていたことを踏まえると悪くはないがせめて31分は切りたかったというのが本音でしたね。
心肺に余裕があっても脚に余裕が無いという状態でした。スピード持久力系の練習が足りてなかったと思います。

そして、11月には上尾ハーフです。
タイムは、66'33「15'31、31'15(15'40)、47'05(15'50)、63'06(16'01)、66'33(3'27)」でした。
1ヶ月前の10000mと通過が数秒しか変わらないのは調子が上がった事やロードだった要因があると思います。
目標にはまだ遠いタイムですが久しぶりに粘りのレースが出来ました。
スタートは少し体が重かったですが10キロ過ぎから軽く感じる様になったのが不思議でした。

12月は奥多摩駅伝があり国士舘記録会にも出場します。久しぶりの5000mです。
タイムは、15'04"23で自己ベストでした。
ラスト切り替わらないのは課題でしたが1年前から取り組んできた事が形になってきているのは嬉しいものです。
それ以降は普段の練習の流れで年明けの箱根駅伝にチーム一丸で挑みます。

・2019年 箱根駅伝 そして…

箱根駅伝では2年連続シード権を獲得して三大駅伝にも出場することになります。
そして、岡田監督から山下監督に変わり新たなスタートになります。

私にとっては最後の1年になるので帰省期間でも12000PR(3'30〜'35)や2時間jog、750×6+400×3+1500×2、750×5のレペを入れたりと頻度は少なくなっても週2のポイント練習は取り入れていました。
1人で練習していましたがこのやり方も楽しいと思えました。
レペのタイムは良くなくても肺と脚に刺激を入れた為、1月の調子は悪くなかったです。
2月からはメニューにも少しずつ変化が出てきてスピード練習が以前より多く取り入れられてきます。全部を100%とまでは消化できませんでしたが、粘れるラインが上がったのは良い手応えでした。
流しを多めに取り組んでいた事や約1年間故障せず走ってきたベースが少しずつ噛み合ってきたのではないかと思います。

監督が変わり1番大きな変化はフリー日でした。前監督の時は飯なしフリーが無い時も多く月に1回あったら良い方な年もありました。体と心が休まらず精神的にもキツかったです。
現監督になってからは毎週月曜日がフリーになり朝はほぼ走ってましたが体を休められる様になりました。

2月は約827キロ、1日平均29.5キロ走っていました。28日しかないのに「気づいたら」夏くらい走り込んでいました。
この「気づいたら」月間走行距離の量が増えていた、というのは大事にしていました。
大学3年目からは距離を追う事の意識はしない様にしていました。
「距離を踏む」ことは目的ではなく手段なので距離に追われる意識を外す為です。
練習量は多いですし気づいたら走り込んでた、ラッキーくらいの気持ちで走ってました。

私に足りない能力はスタミナよりスピード系統の能力だったからです。
これは私の感覚ですが1年間故障せず練習を継続していると3'30〜4'00/kmのペース走や距離走を中心に取り組んでも得られる効果が薄れてる気がしました。
これは土台を作れた証拠なのかなと思います。

私は3'00/km切るペースになると一気にキツくなってしまい余裕が無くなってしまいます。ロングインターバルの練習は苦手でしたし単体でもスピードがあった方ではありません。
タケルからも課題はスピード系の能力だなと言われました。
RPGでいう防御力は高いのにに攻撃力が低い様なイメージです。

その為、距離を踏む事への意識を強くしない事を心掛けていました。全ては自分の弱点を伸ばしていく事を課題にしていたからこその意識の変え方です。

個人的な話ですが、自分って少し天邪鬼が入ってるなと感じます。
周りは時計GARMINだからEPSONにしよう、サングラスはオークリーだからSWANSにしよう…みたいな事してました。
昔から人気が爆発すると逆に私は冷めてしまうタイプなんです。

例えばアーティストだとSEKAI NO OWARIの曲を聴いていましたがRPGくらいから冷めてきます。やっぱり世界の終わりの頃が1番良かったです。King Gnuの白日もハマってましたが人気が爆発してからは冷めました。個人的にPrayer Xが好きです。アニメBANANA FISHを観てハマりました。
漫画は冷めないですね。呪術廻戦は連載当初から注目していて全巻初版で持ってます。現在、人気が爆発してますが冷めないので天邪鬼は「少し」だけ入ってるという事にしてます。

次は3月からで4年生編にも突入します。

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