見出し画像

競技生活を振り返って⑯

・実業団生活スタート

実業団選手として新潟県見附市での生活が始まりました。
故障明けという事もありペース走や400mのインターバルから徐々に戻していきます。
ちなみに、2年目以降も選手として見てくれる条件は「10000m30分切り」でした。
当時の私の自己ベストは30'39"41です。

5月に入ってから急に暑くなり過ぎて死にかけた事もありました。
コロナの影響で朝練の集合が無くなり午後のポイント練習だけの期間もありました。

そういえば、4月5月はjogのペースが4'00/km台で走れる期間でした。このくらいのjogが出来る様に体を戻していきたいですね。

練習メニューはコーチが立ててくれましたがポイント練習は出来たり出来なかったりとムラがありました。競技場は使えないので土トラックでの練習もありましたが滑って進まなくてキツかったのを覚えてます。

コロナの影響で記録会も無くて上手くいかない前半シーズンだったと思います。

私個人としては、後期の10000mで30分切りを狙っていたのでその為のスピードの引き上げが前期の課題でした。その課題に対して、70%程度の達成率だったと思います。
消化率に波があった事とロングインターバルになるとペースをキープ出来ない事があったのが引かれた理由です。

7月初めの5000mTTを2000×2でペースメーカーとして走った時が前半シーズンの中で調子が良い方でした。
個人的に調子が良かったのは、ペースメーカーとして走った日とその前の量を抑えて余裕持って終われた練習。そして、集合が無くても朝練習を1人で取り組んだりjogを中心に取り組んでいた期間でした。

1番大切にしたい練習はjogですしペースはゆっくりでも丁寧に取り組む事が大切だと思います。ポイント練習で追い込む事は大切ですが動きが崩れない、動きをコントロール出来て100%出し切らない強度の見極めが大事だと感じ始めたキッカケでした。

・夏合宿

ここからは、実業団生活初めての外での合宿になります。初めて野尻湖に行きました。
メニューや集団走で妙高の遊歩道や黒姫、競技場に行ったのでもうここには来ないと思っていたのに再びここで走る事になるとは…!
初めての野尻湖での距離走等はコースもキツくペース以上の負荷が掛かった気がします。
それまでの期間はスピード系統の練習が多かった為、久しぶりの距離走には普段以上のキツさを覚えました。

その後は、菅平合宿のスタートです。
合宿等の疲労が出てきたのか調子が上がらず標高にも慣れていない為、疲労度がMAXに近かったです。後半は調子が戻ってきましたが峰の原でのリレーは久しぶりに限界まで追い込む練習になったと思います。
終わった後、脚がガクガクしました。
出力は上がってきたので波がありながらもトータルで考えると実のある合宿でした。

夏合宿後は、新人だけ少し練習してからの解散になりました。
夏合宿後は調子が良い方だったので解散期間の練習は気が抜けて疲労が出てきたのか下がり気味でした。何より暑かったです…

解散期間が終わり私含めた新人数名と先輩数名は新潟県合宿に参加します。
笹ヶ峰もまた来る事になるとは思いませんでした。脚に力が入らず疲労回復の時間が間に合わないまま追い込み過ぎましたね。
2回目の菅平合宿は、ボロボロでしたから。
暑さと疲労で身体はかなりダメージが残ってました。

・記録会等の開催

調子が上がらないままでしたが良い刺激が入れば、調子の事は考えても仕方ないと腹を括り後半シーズンは試合が入ってきます。
ちなみに、解散期間終了後からはメニューの質と量も落とさず基本組に混じっての練習になっていきます。

9月6日 北陸実業団大会5000m

15'49"06「2'56、5'55(2'59)、9'10(3'14)、12'33(3'22)、15'49(3'16)」
練習でも走れそうなタイムでした。身体が思う様に動かない、練習では普通のペースなはずなのに余裕度が低い、苦い実業団初レースになりました。

試合後に16000m+1000のメニューで久しぶりにペース走をやりました。
久しぶり過ぎて不安でしたが「キツいけど離れるペースではない」精神状態で良い手応えを掴みます。これは感覚と抽象的ですが溜めを作れますし自分自身の最低値を上げている(試合でもこのペース以上では粘れる)感覚がありました。大学時代、走り込んできた4年間だったのでペース走からのアプローチは効いた可能性があります。

そして、中1日でのポイント練習が入りますがうまくはいきません。しかし、ここで私の中で新たな発見がありました。

スピード系統の能力が弱点だからといってスピード練習ばかり取り組むのではなく、ペース走を適度にメニューに組み込む事が大切だという事です。インターバル等のスピード練習はもちろん大切ですが「土台を作る」「点と点を繋げる」のはペース走やクルーズインターバルといった余裕度のある設定タイムだと思います。要は、何事もバランス良くです。振り分ける割合の問題だと思います。

・再び野尻湖合宿

2回目の野尻湖合宿です。
前回はグラップラー刃牙を読破出来ましたが今回はそこまで余裕がありませんでした(笑)

疲労度は大きいながらも合同10000mTTに向けて練習していきます。

厚底シューズが使えなくなる為、ヴェイパーも使ってましたがadizero takumi sen5と6を使う様になりました。ペース走等では脚を鍛える為に薄底を履き大事な練習ではヴェイパーを履いていました。
薄底には足裏の衝撃がダイレクトですが自分自身の身体をコントロールしやすいのは心地が良い感覚でした。
9月19日 合同10000mTT

31'06"02「2'56、5'56(2'59)、8'54(2'58)、11'58(3'03)、15'08(3'10)、18'23(3'14)、21'36(3'13)、24'49(3'12)、28'01(3'11)、31'06(3'05)」(15'08、15'58)
新しいヴェイパーを履いたら反発が違い過ぎてうまく使えこなせませんでした。2週間前に15'49かかった事を踏まえると少しずつ良くはなってきたと思います。
しかし、このままでは終われないと色々と試していく事にしました。

今回はここまでにします。
あと少しです。

夏合宿で読んだ1冊。
読んでいく内にこの世界観にのめり込んでいきました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?