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【PauperEDH】PEDHでの汎用カード~(黒・赤編)M:tG Pauperのデッキ構築を考える~

はじめましての人ははじめまして。
すでに御存知の方はこんにちは。

今回はコモン統率者(PauperEDH)で統率者を問わず、汎用的に使用できそうなカードについて色別に紹介していきます。

PauperEDHとは?については以下の記事で紹介をしています。

統率者戦はカジュアル、レベル合わせ等の個人やプレイグループの指針で構築が変わるフォーマットだと思いますので、今回紹介するカードが入っていないからダメ、ということはないと思っています。

「始めてみたいけどどんなカードが使えるかわからない」「統率者と相性のいいカード以外で何を入れたらいいかわからない」「まだ見ぬ眠っている汎用パーツを知りたい」という人へのガイドになればと思い、記事にしてみました。

なお「Pauperで明らかに強いカード」「EDHで明らかに強いカード」については一部のみ紹介にとどめていますが、そういったカードは大概強いので試してみると良いと思われます。

また、ローカルルールやパワーレベル調整次第で抜ける可能性があることを考慮し、Pauperフォーマットの禁止カードについては除外しています。

・黒

《屍肉喰らい/Carrion Feeder》《臓物の予見者/Viscera Seer》

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最軽量、かつ追加コストなしでクリーチャーを生け贄に捧げることのできるカード。ノーコストでの生け贄手段は通常のPauperと同様強力で、さらに《反逆の行動》系の一時的なコントロール奪取カードを使った後に生贄に捧げる手段として使いやすいです。

ただし《屍肉喰らい》はブロックできないため、多人数戦では《血の座の吸血鬼》《ナントゥーコの鞘虫》のようなブロック可のクリーチャーの方を優先することも考えられます。

《葬儀甲虫/Mortician Beetle》

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クリーチャーの生け贄に反応してサイズアップするクリーチャー。相手がクリーチャー生け贄に捧げてもサイズアップするため、多人数戦では誘発機会が多く、後述の《無垢の血》などで能動的に生け贄を狙っていくことも可能です。

《暗黒の儀式/Dark Ritual》《弱者選別/Culling the Weak》《陰謀団の儀式Cabal Ritual》

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Pauper同様に、黒には一時的なマナ加速カードがあります。統率者等の登場ターンやコンボ成立が早くなり相手の計算を狂わせることが出来ます。

《無垢の血/Innocent Blood》

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各プレイヤーに生け贄強制は、4人戦であれば相手のクリーチャーが3体生け贄に捧げられるため《悪魔の布告》等よりも優先されると思います。《葬儀甲虫》が4回誘発するのも強力な要素です。

《悲劇的な過ち/Tragic Slip》

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陰鬱で-13修整のインスタント。多人数戦ではさらに条件が満たしやすく、対象が限定されないマイナス修整除去で再生や破壊不能も気にせず除去することが出来ます。

《汚れた一撃/Tainted Strike》《ファイレクシア化/Phyresis》

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感染を付与するカード。40点のライフを削りきるよりも早く勝利することが出来るため感染は強力な勝ち手段となります。統率者に後付けで感染を付与できるのは上記2枚のカードのみとなります。

《泥棒ネズミ/Burglar Rat》《リリアナの死霊/Liliana's Specter》

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各対戦相手に1枚のディスカード。多人数戦なら計3枚のディスカードを強制し、クリーチャーであるためそのまま3枚分のアドバンテージを得ることになります。

《財宝荒らし/Hoard Robber》

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ダメージを与えつつ宝物を出すため黒のマナクリーチャーとして使うことが出来ます。多人数戦ではブロッカーの居ないプレイヤーがいることも多いため、隙を見て攻撃を通すのは難しくありません。

《大群への給餌/Feed the Swarm》《ファリカの献杯》

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黒単でのエンチャント対策。コモンにも統率者を封じるエンチャントが複数存在(《土牢》《木化》など)するため、それらへの対抗手段としてエンチャント破壊は積んでおいたほうがよいです。

《永遠の口渇/Eternal Thirst》

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対戦相手のクリーチャー死亡に反応してクリーチャーがサイズアップするオーラ。多人数戦では誘発機会が増えます。絆魂も付くためサイズを活かしやすいです。

《研究室荒らし/Ransack the Lab》

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汎用ドローカード。ライブラリーを3枚見て選べるのはハイランダーでは有用で、墓地も増えるため墓地利用ギミックのあるデッキでは採用したいです。

《引き裂かれた記憶/Shred Memory》

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黒単の変成カード。汎用性の高い2マナ域のサーチカードとして優秀です。通常キャストの効果は墓地追放ですが枚数が多く、またインスタントのため《古術師》等の回収に割り込むこともできます。

《死の夜番のランパード/Lampad of Death's Vigil》

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マナはかかるがタップは不要で、各プレイヤーにライフロスを与えるクリーチャーです。別途マナを出す手段が必要になるので無限コンボには組み込みにくいですが、軽くタフネスが高めのサクり台として優秀です。

《大胆な盗人》

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攻撃時に1ドローが誘発。多人数戦ではブロッカーを立てていない等攻撃先があることが多く、毎ターン継続ドローができるクリーチャーとしていい仕事をします。統治者よりも安定性が高く、状況によっては警戒されにくいので気が付くとかなりのアドバンテージを稼いでいます。

《墓所のネズミ/Crypt Rats》《黒死病/Pestilence》

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黒マナをつぎ込んでダメージが上がる全体除去2種類。Pauperで2点以上を与える全体除去は非常に少なく(他は5点の《渦巻く砂嵐》程度)、黒が入っている場合に他プレイヤーからこれらの存在を警戒/期待されることになります。

特に多人数戦では《黒死病》の維持がしやすいため、ロングゲームになりやすい統率者戦では勝ち手段になることも多々あります。

《土牢/Oubliette》

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戦場に存在している限り、クリーチャーをフェイズ・アウトさせるいにしえのエンチャント。フェイズ・アウトは領域移動しないため統率者領域に逃げることが出来ず、統率者相手の除去として非常に強力です。オーラ・装備品・カウンターが一緒に追放されるのは良し悪しで、土牢を維持できるのであれば再利用させないメリットになります。

《光り刃のうろつく者/Gilt-Blade Prowler》

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カードを捨てたターンに起動可能なドロー能力持ち。3マナ2/3の標準スペックを持ちつつ継続ドロー手段として強力です。スペルシェイパーや《拷問生活》等、アド損なく繰り返しカードを捨てる手段と組み合わせたいところ。

《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》

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《無垢の血》内蔵のゾンビ。自身はこれを生け贄に捧げればよく、各プレイヤーのクリーチャーを1体ずつ生け贄強制することができます。

《略奪する破戒僧/Marauding Blight-Priest》《血の美食家/Epicure of Blood》

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ライフゲインをトリガとして各プレイヤーのライフを失わせるクリーチャー。アンコモン以上のクリーチャーにも「〇〇したときにライフゲイン」のクリーチャーが数多く存在し、それらを統率者にするときに良いサポートになります。

《灯を刈り取る者/Spark Reaper》《モーギスの魂刈り/Soulreaper of Mogis》

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クリーチャーの生け贄でカードを引くことのできるサクリ台。マナはかかりますが息切れ防止に役立ちます。

《ファルケンラスの貴族/Falkenrath Noble》

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クリーチャーの死亡でドレインを行うクリーチャー。他のプレイヤーのクリーチャーでも良いため、かなりの回数トリガする可能性があります。無限ループに組み込んで勝ち手段になる場合もあるため注意は必要です。

《ディミーア家の護衛/Dimir House Guard》

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4マナの変成クリーチャー。黒の4マナは《黒死病》《ファルケンラスの貴族》など強力なものが多く、それらを持ってくる汎用性は高いです。戦場に出してもサクリ台になったり畏怖を付与することが出来るため役に立つこともあるでしょう。

《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》

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信心の数だけドレイン。元々1vs1でも強力なところ、各プレイヤーのライフを失わせる上に失った点数分ライフを得るので、多人数戦では信心×3のライフを得る非常に強力なカードになります。

《フェイン・デス/Feign Death》《死せざる邪悪/Undying Evil》等の死亡時戦場に戻る効果を付与するカード

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クリーチャーを死亡時に戦場に戻すカード。統率者を守るために汎用的に採用できます。ETB能力を再度誘発することも出来るので、そういった能力を持つ統治者を使用するのであれば優先度は高まります。

《拷問生活/Tortured Existence》

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墓地と手札のクリーチャーを入れ替えるエンチャント。統率者税を増やさずに統率者を再キャストできるので、クリーチャーが多く墓地がある程度肥えるデッキなら入れておいて損はありません。

《夜の囁き/Night's Whisper》《骨読み/Read the Bones》《血の署名/Sign in Blood》等ドローソース

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黒におなじみのライフロス+ドロー。コモンにも多数存在するためデッキの安定性を高めるのであれば積極的に採用していきたいです。

《吸心/Syphon Mind》

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各プレイヤーにディスカード+その分ドローのため多人数戦では5枚分のアドバンテージを得られる強力カードです。

《殺し/Snuff Out》

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インスタント、かつ代替コスト持ちの除去。フルタップしても除去を構えることができ、動きを阻害しません。

《エヴィンカーの正義/Evincar's Justice》《眼腐りの虐殺/Eyeblight Massacre》

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黒の特権である全体除去。4マナなので《ディミーア家の護衛》からのサーチも可能です。ロングゲームであれば《エヴィンカーの正義》のバイバックも可能になります。

《よじれた嫌悪者/Twisted Abomination》

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沼サイクリングで土地サーチを行うゾンビ。墓地からの使いまわしで複数回使用できるほか、サイズも優秀で再生により攻守で活躍します。

・赤

《衝動的なこそ泥/Impulsive Pilferer》

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死亡時に宝物トークンを生成するゴブリン。多人数戦での真価は再演で、4マナで3体のトークン生成+トークン死亡時に宝物を3個生成します。生け贄、死亡時誘発のギミックとも相性が良く、マナ加速にもなるため様々なデッキに採用できそうです。

《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》

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ゴブリンの生け贄でマナを出すゴブリン。無限頑強などのコンボパーツとして有名ですが、ゴブリンデッキにおいてはいざと言うときのマナ加速にもなります。

《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》

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ETBと生け贄で2回のトークン生成を行うゴブリン。計3体分のクリーチャーとして扱うことができ、生け贄ギミック等で特に活躍します。

《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》

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ゴブリンのサーチカード。《朽ちゆくゴブリン》《スカークの探鉱者》等のコンボパーツのサーチにも使えるほか、変わり種では多相(《名も無き転置》等の呪文も含む)のサーチにも使用できます。

《風切るイグアナール/Hissing Iguanar》

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クリーチャーの死亡時にプレイヤーにダメージを与えるカード。《ファルケンラスの貴族》と同様に他のプレイヤーのクリーチャーの死亡時にも誘発するため誘発回数が多いです。「ダメージ」であるため「ダメージを与えた時」の効果(《蛇の陰影》など)が誘発するのも注目です。

《世話/Wrangle》《乗っ取り/Hijack》等コントロール奪取カード

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多人数戦では奪取する対象が増えるため一時的コントロール奪取が活躍しやすいです。生け贄ギミックと組み合わせれば、対象を取ることのできるクリーチャーであれば除去可能になります。

《焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade》

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インスタントの全体2点火力。コモンでは貴重な全体火力です。「海賊でないクリーチャー」という制限が有用に働くこともあり、海賊や多相を使用している場合は一方的に除去を撃つことも可能です。

《献身的な精霊術士/Ardent Elementalist》

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ETBでインスタントかソーサリーを回収するクリーチャー。《古術師》の赤版といった性能で扱いやすいです。赤単色ではETBを使いまわす手段に乏しいですが、赤白で《儚い存在》を使いまわすなど独自の運用が可能です。

《溜め込むオーガ/Hoarding Ogre》

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攻撃のたびに20面ダイスの出目で宝物を生成するオーガ。攻撃可能なプレイヤーに攻撃することで継続的なマナ加速として利用できます。半分以上の確率で宝物が2個以上生成されるため効率が良いです。アーティファクトシナジーとの組み合わせも可能で強力です。

《エムラクールの孵化者/Emrakul's Hatcher》

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エルドラージ・落とし子を3体も生成するクリーチャー。次のターンには8マナに到達できるため統率者の再召喚や、大量マナで一気に勝負を決めたいデッキには重宝します。クリーチャーが4体並び、かつ3体は能動的に墓地に送ることが出来るため、死亡誘発の能力を複数回誘発させる等、様々な使い道があります。

《間に合わせの砲弾/Makeshift Munitions》

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任意の対象にダメージを与えることのできるサクリ台。エンチャントのため場持ちが良く、戦場のコントロールを行うことが出来ます。

《タスケーリの火歩き/Tuskeri Firewalker》

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誇示で衝動的ドロー(ライブラリーの一番上を追放してプレイ可能にする)を行うクリーチャー。継続的に攻撃することでアドバンテージを得ることができます。


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