黒単バーンの挑戦録 第6回パウパー神挑戦者決定戦(後編) 〜M:tG Pauperのデッキ構築を考える〜
はじめましての人ははじめまして。
すでに御存知の方はこんにちは。
2月23日に晴れる屋トーナメントセンターで行われた「第6回パウパー神挑戦者決定戦」に黒単バーンというデッキで参加してきました。
前編はこちら。黒単バーンのデッキ解説記事になっております。
後編は、そんな黒単バーンで挑んだ神決定戦と、その準備期間についてレポートしていきます。
結果から先に言うと3ー5負け越しで、前編で分厚く解説した割に戦果は挙げられなかったのですが、、、黒単バーンは良いデッキなので諦めないでほしいという気持ちでレポートしていきます。
前哨戦① Tornament Practice
紙の大会に出る時間はなかなか取れないため、例によってMOでの練習。
1週間頃前からMOのTornament Practiceで少しずつ練習を始め、手ごたえを感じるなど。
黒単バーンは(相手にライフゲインがなければ)1試合が短く、練習のための試合数を稼ぎやすい。
特に赤単と青赤テラーには強く、危なげなく勝てるレシピだと感じました。
しかし今冷静に見返してみると、赤絡み以外のデッキとあまり当たらなかったので、有利な相手にしか当たらなかったのでは。。。という感も否めません。
ライフゲインする相手、ライフゲインを無視する相手に対して慣れることができなかったツケは後になってやってきます。
ぱうぺあ杯常連のほったろうさん、各所でお世話になっているなおきちさんとも当たり勝ったり負けたり叫んだり。
前哨戦② 平日大会
タイミングよく休暇が取れ(予定も流れたため)21日の平日大会に出場し、紙での感覚を慣らしておきました。
グリクシス親和 1-1 引き分け
カルドーサレッド 1-2負け
カルニブラック 1-1 引き分け
0勝1敗2分。
このデッキで2回も引き分けになるのは珍しいと思いましたが、
いずれも回復手段があるデッキのため、やはりしっかり回復を取られていると息切れし、試合時間が長引いて引き分けもあり得るという発見がありました。
本戦でもライフが残っていても勝ち目があるかどうか、次の試合に託すかどうかの見極めは必要になりそうです。
また、カルニブラック相手の《税血の刃》による「税血返し」はそれなりに有効そうだったので正式採用し、サイドボードを15枚固められる収穫はありました。
PauperMTGのさいとーさんとも(ちょっとだけ)コソ練。
カルニブラックはサイド後はかなり不利になるものの、メイン戦では相手の除去が死ぬので比較的優位に戦えるという気づきもありました。
神決当日
極寒かつ雨天という悪天候にもかかわらず136人という大盛況。
会場は防寒着のせいで暑いくらいでした。
※記憶力が薄弱のため試合運びが混ざったりしている可能性があります。あらかじめご了承のほど。
1R ゴブリン頑強 0-2
いずれの試合もライフ5、6位まで削ったものの、コンボパーツに対処するための《殺し》《闇の旋動》を引くことができず、無限マナ無限サクリファイスからの《闇住まいの信託者》《間に合わせの砲弾》でコンボが決まり敗北。0-1
2R 壁コンボ 1-2
またしてもコンボデッキ。しかも《強迫》も《悲哀まみれ》が効きにくい相手。
1戦目を削り切って制したものの、2戦目、3戦目は《斧折りの守護者》をピッチ除去で対処するもしっかりコンボパーツを確保しており、3戦目はトップから《隠し扉》を引かれて惜敗。
《斧折りの守護者》を酔いが解ける前にひたすら除去していましたが、《盾壁の歩哨》などで複数枚引き込まれていたので、コンボが決まる直前まで粘って他のコンボパーツごと除去したほうがよかったのかもしれません。
壁コン相手が慣れてないことも響いた敗北。
0-2
早くも2敗。ライフを削ってこないコンボデッキに対しては、最後のひと押しが間に合わないケースもあり、黒単バーンの強みが半減するマッチとなりました。
カルドーサが流行る→ライフゲインするデッキが流行る→ライフゲインを無視する無限コンボが流行る
というメタの流れを読み切れなかったのでしょうか。
(トップメタを意識しすぎて、同じくトップメタ対策のデッキとその対策デッキに狩られるケースは過去にもあった気がします)
3R カルドーサボロス 2-1
関西勢のトンボ52型丙さんとの対戦。
ようやくライフ回復に意味のあるタイプの相手が来て心の中で安堵。
《ゴブリンの奇襲隊》で強化された《ゴブリンの墓荒らし》に《闇の旋動》を合わせ、しっかりと耐えて削り切る。
今回では一番それらしい動きのできた試合。
土地の置き忘れの件はすいませんでした。
1-2
4R グリクシス親和 1-2
1戦目は危なげなく削り切ったが、2戦目にトリマリが発生。それでもあと一歩まで追い詰めたが《勢団の取引》で大量回復→大量展開で押し切られる。
3戦目は《キャンディーの道標》が辛く、2ライフまで追い詰められ《血の署名》すら撃てなくなり敗北。
1-3
食物は1つでバーンカード1枚分になるので、起動まで許してしまうと大きく遅れを取ることになります。《キャンディー》も《レンバス》と比較して即座にドローできないものの、軽くて親和には使いやすそうだと感じました。
5R (ほったろうさん)いつもの 1-2
先日もMOでも当たったほったろうさんとの対戦。
デッキもいつもの《盗み癖》を駆使した赤単。
1戦目はお互い(HN的な意味で)正体を隠したまま。
しかし「そのデッキ、どこかでお会いしませんでしたか?」状態に。
試合自体は残りわずかのライフを削ることができず惜敗。
しっかりと挨拶を交わした後の2戦目。
横並びに対し悲哀まみれを撃ち、一度は打ち消し(!?)を受けるも再度悲哀まみれで流して勝利。
3戦目はなかなかライフを詰められず、逆に一気に削られて敗北。
1-4
握っているデッキは普段と違うものの、いい勝負の末の惜敗が続くこの感じ、やはり乗り手の問題なのか…という気がしてくる頃です。
6R カルドーサレッド 2-1
ようやく仮想敵のカルドーサレッド戦。
お相手の攻勢をいなしつつライフゲイン出来たため、カルドーサの再誕+ゴブリンの奇襲隊の黄金パターンで2桁ライフを削られるも受けきり、
ライフレースを制することができました。
2-4
7R 土地クリーチャー化→フリードコンボ 0-2
バントカラーのローグのコンボデッキ。
土地に《肥沃な大地》などを貼り、《風のゼンディコン》などをクリーチャー化し《現実からの遊離》で無限マナを出し《錬金術の研究》で無限アンタップによる無限ダメージで勝利する。
これらのカードが全てオーラなので《ヘリオッドの巡礼者》でサーチ可能、さらに巡礼者を《幻の漂い》でサーチできる等、コンボ成立の安定性を高めていました。
コンボ成立が早かったので、2戦とも1桁ライフまで削るも勝ちきれず。
2-5
初見のデッキと対戦できるのは楽しいものですね!コンボはキツイのですが。
8R 4Cゲート 2-0
楽しかった神決も残り1戦を残すのみ。
お相手は白黒を中心にして緑、赤のカードも採用しているゲートデッキ。
1戦目は《再稼働》と《息せぬ騎士》のコンボなどを搭載しライフ回復を狙うが、先にこちらが削り切って勝利。
2戦目は《息せぬ騎士》の回復を警戒して除去を構えるも上手く引かれずに走り切り。
《聖なる猫》も採用していたそうなので苦戦を強いられる可能性もあったのですが、お相手の防御手段の《虹色の断片》をかわすことができていたのは黒単バーンの強みでした。
最終結果3-5
総括
カルドーサレッド、青系に有利と踏んで十分に行けると思った黒単バーンでしたが戦績は振るわず。
メタゲームブレイクダウンを見ると確かに有利なデッキが3割くらいは居るのですが、8戦中3戦をコンボデッキが占めており赤青系だけではないメタの遷移を感じました。
今回は当たりませんでしたが神決を走り切るための「速いデッキ」枠としてきらきら親和が思ったより多かったのは読めていなかったかもしれません。
神挑戦者はリアニメイト、対する神は青黒テラーを握る等、新セットによる追加がなくともメタは移り変わっていくものだと痛感しました。
しかし、黒単バーンもメタに合わせて進化できるはず。ブラッドバーン系のよりロングゲームに対応した型や、よりクリーチャーを採用した型など、それぞれに強みがあるので、まだまだ研究のし甲斐のあるタイプのデッキだと思っています。
ローグデッキしか握れない人ですがたまには勝ち越したいので、環境デッキに対抗するためのメタ読みは精度を上げていきたいところです!
遠方勢のTarteさん、みんごすさんともお話しすることができ、普段TLでお世話になっている人達が挑戦者になったり上位に食い込んだりで、イベントとして最後まで楽しめました!
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