【PauperEDH】バルダーズゲートの背景カードについて~M:tG Pauperのデッキ構築を考える~
はじめましての人ははじめまして。
すでに御存知の方はこんにちは。
今回はのバルダーズゲートの新要素「背景」について書いていきたいと思います。
背景とは
伝説のエンチャントでサブタイプ「背景」を持つカード群です。
共通して「あなたのコントロールする統率者クリーチャーが能力を得る」というテキストになっています。
また「背景」をもう1枚の統率者として選択できる能力「背景選択」を持つクリーチャーが存在します。
この背景をPauperEDH目線で見ていきます。
PauperEDHで使用可能な「背景」カードについて
PauperEDHは非公式フォーマットであり、ルールはプレイグループによります。
しかし、PauperEDHの全体的なルールを規定している団体によると「アンコモンの背景のみ統率者として使用可能とする」という形になっているようです。
※これはPauperEDHの統率者が「アンコモンのクリーチャー」に限定することに準拠しているようです。
ただし、コモンの背景も面白いカードは多いため、デッキ内に入れた場合と統率者に指定した場合の両方について言及したいと思います。
また「共闘」持ちの統率者のデッキにコモンの背景を入れた場合、両方の統率者に対して背景の恩恵があります。
コモンの背景も強力な効果が多いので、上記は覚えておいて損はありません。
アンコモンの背景
《バハムートの侍祭》
ドラゴンのコストを減らしてくれる背景カード。
統率者がドラゴンクリーチャーであれば高い効果を発揮します。
背景選択が可能なドラゴンクリーチャーは4種類。
・相性の良い統率者
《驚異の商人、レナリー》
《ティアマトの信者、リヴァーン》
《スカノス・ドラゴンハート》
《アストラルの狩人、ガナクス》
コンボプランでもアグロプランでも、上記の統率者を中心にデッキを組むのであれば高速化に貢献してくれます。
特にガナクスはドラゴンを唱えるたびに宝物生成のため、3マナ以下のドラゴンであれば実質0マナで唱えることが可能です。
また、ターンの最初に唱えるドラゴン呪文、という制約がありますが、レナリーであれば相手のターンに唱えることで4倍恩恵を得ることも可能です。
《影盗賊団の工作員》
攻撃的な性能の背景。殴り統率者にサイズアップ、接死と破壊不能を与えることで安定して攻撃を行うことが出来ます。
トランプルを持つ統率者と相性が良さそうです。《上品な灰色熊、ウィルソン》は最高の相棒になりそうです。
最もライフの高い対戦相手を攻撃するときだけ恩恵を得られるため、ライフを均す形でのゲーム展開になりやすいのは留意した方が良いです。
(均すと見せかけて感染や二段攻撃で奇襲をかけるのもまた良し)
《ダンジョン探検家》
ダンジョンの能力が追加で誘発する背景。
誘発は地下街でも良いためイニシアチブとの相性も抜群です。
背景選択とイニシアチブに関する能力を持つのは以下の統率者です。
・相性の良い統率者
《神秘のトリックスター、イモエン》
《カリムポートの殺し屋、サファナ》
いずれも自力ではイニシアチブを得ることが出来ないため、黒いイニシアチブを得るカード2種類を使用できるサファナの方が使いやすいでしょうか。
《ギルドの職人》
攻撃時に宝物を生成する背景。マナ加速になるため汎用性が高いです。
安定して宝物を生成するため、回避能力持ちの統率者と相性が良さそうです。宝物生成を優先するなら、あえて殴り統率者でないカードと組み合わせるのも良さそうです。
・相性の良い統率者
《陽気な盗人、アローラ》
《暗中の追跡者、エリニス》
《忠実なホリファント、ルールー》
《アストラルの狩人、ガナクス》
《頑健な辺境育ち》
攻撃時にパワーの分だけ他のクリーチャーをサイズアップする背景。
パワーの高い統率者を採用すれば高い修正値を得ることができます。統率者自身を強化できないため、二段攻撃持ちや感染持ちとの組み合わせが良さそうです。
背景持ちのアンコモンクリーチャーでは、パワーを自力で高められるのは《スカノス・ドラゴンハート》くらいのため、緑単色を強いられるなど活用はやや難しそうです。
《街路の浮浪児》
《間に合わせの砲弾》の能力を統率者に与える背景。間に合わせの砲弾と相性の良いカードであれば基本的に噛み合うと思われます。
宝物を含む、トークンを生成する統率者との相性が良いです。
特に《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》はパーマネントの数を水増しすることができるため強力です。
※エイドリアン自身を生け贄にすることはできないので注意。
《ソード・コーストの船乗り》
アンブロッカブルを与える背景。攻撃時に誘発する能力を安定して誘発させることができます。
背景選択可能なクリーチャーで攻撃時に誘発する能力を持つのは以下4種になります。
・相性の良い統率者
《ラサード・イン・バシール》
《鎚族のアンバー・グリストル》
《暗中の追跡者、エリニス》
《スカノス・ドラゴンハート》
能力を活かしつつ、隙があればパワーを強化する等で一気に勝負を決められる構成にするのも面白いかもしれませんね。
《古参の兵士》
攻撃のたびにトークンを生成する背景。
背景の効果としてはやや地味なものの、トークン生成とシナジーを持つ背景選択統率者は多いため、侮れません。
・相性の良い統率者
《世話焼き、エリン・ハーブリーズ》
《真実の魂の盲信者、ガット》
《悪夢を囁く者、シヴリス》
《エメラルドの大ドルイド、ハルシン》
トークン生成のために統率者が攻撃する必要があり、トークン生成の効率では《クローク森の隠者》の方が良い場合もあるため、デッキのコンセプトと色に応じて選択になると思われます。
《鉄の玉座の工作員》
クリーチャーかアーティファクトのPIGに反応して対戦相手にライフルーズ。
相方の統率者やデッキの動きを勝ちに結びつける強力なカードで、さまざまな組み合わせが考えられそうです。
・相性の良い統率者
《真実の魂の盲信者、ガット》
《悪夢を囁く者、シヴリス》
《ドラウの背教者、ヴィコニア》
《カリムポートの殺し屋、サファナ》
他、トークンを生成する統率者など
黒の統率者と相性が良いですが、色は限定されてしまうのであえて統率者との相性よりデッキ全体とのシナジーで考えて色を増やしても良いかもしれません。
《クローク森の隠者》
クリーチャーが墓地に置かれたターンにリスを2体も生成する背景。
死亡以外に切削やディスカードなどで置かれても良いので、そういった能力を持つ統率者とも相性が良いです。
・相性の良い統率者
《悪夢を囁く者、シヴリス》
《ドラウの背教者、ヴィコニア》
《鎚族のアンバー・グリストル》
《真実の魂の盲信者、ガット》
《犯罪者》
威迫と、墓地のクリーチャーの数だけパワーを修正する背景。
《感情化粧師》の能力を毎ターン使えるようなイメージです。
墓地が肥えるデッキであればお手軽パワー強化。殴り統率者でないクリーチャーと組み合わせても統率者ダメージでの勝利が狙えるのは良さそうです。
もちろん、元々殴りに向いている統率者にパワーと威迫を与えるのも強力。その場合はデッキ全体で墓地肥やしのサポートしたいところです。
《クローク森の隠者》と強い動きや相性の良い統率者が似るので、色や縦横どちらの攻めを中心にしたいかにより選択になると思います。
・相性の良い統率者
《悪夢を囁く者、シヴリス》
《ドラウの背教者、ヴィコニア》
《鎚族のアンバー・グリストル》
《真実の魂の盲信者、ガット》
《異邦人》
ターン終了時にタップ状態のクリーチャーのブリンクを行える背景。
ETB、戦場を離れた時の能力を持つクリーチャーを多く採用することで恩恵を得られます。タップ状態のクリーチャーのみ対象になるため《野戦外科医》《レオニンのボーラ》などを併用すると扱いやすくなります。
・相性の良い統率者
《陽気な盗人、アローラ》
《忠実なホリファント、ルールー》
《死をもたらす者、サレヴォク》
《アストラルの狩人、ガナクス》
《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》
《フェイワイルドの訪問者》
自分のクリーチャーが戦闘ダメージを与えた時に飛行持ちのトークンを生成する背景。
トークンでない、という制約があるため自己完結はしませんが、回避能力持ちの統率者と組み合わせれば安定してトークンを生成できます。
この記述では1回の攻撃につき1体のみトークン生成可能であることは注意。
トークンの質が良いので強化して横並びで殴るのが良さそうです。また、トークンは小さいとはいえドラゴンのため、ドラゴンを参照するシナジーにも期待ができます。
・相性の良い統率者
《忠実なホリファント、ルールー》
《アストラルの狩人、ガナクス》
《陽気な盗人、アローラ》
《エメラルドの大ドルイド、ハルシン》
《激励する指揮官》
トークンに大幅なサイズ修整を与える背景。
《鋼軍団のプラヴァ》が防御的な修整だったのに対し、こちらはパワーが2も上がります。
3人を相手取るのに不足がない打点を得られそうです。
・相性の良い統率者
《エメラルドの大ドルイド、ハルシン》
《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》
《ドラゴン・カルトの信者》
統率者が5点以上のダメージを与えたとき、4/4飛行のドラゴントークンを生成する大盤振る舞いの背景。
殴り統率者向きの背景で、ドラゴンやトークンとのシナジーを得られるカードと組み合わせても強力です。
戦闘ダメージに限らず、またプレイヤーに与える必要もないため、格闘などでクリーチャーに5点以上を与えた場合も誘発します。
・相性の良い統率者
《ティアマトの信者、リヴァーン》
《アストラルの狩人、ガナクス》
《スカノス・ドラゴンハート》
コモンの背景
《ハラスターの後継》
・デッキ内のカードとして
最初にカードを引く場合に「2枚を見て1枚墓地に置いてからカードを引く」という挙動に置き換わります。
カードを引くタイミングは自分のターンに限らないため、
軽量のライブラリー操作かつ墓地肥やしになるため、墓地にカードを落としたいデッキでは重宝しそうです。
《厳格なる者、コンラッド卿》などのデッキではクリーチャーを能動的に落とせる手段として優秀です。
《犯罪者》《クローク森の隠者》を採用したデッキでも素直に入ってくるでしょう。
・背景として相性の良い統率者
《ドラウの背教者、ヴィコニア》
《暗中の追跡者、エリニス》
他、単純にライブラリーの質が良くなるため、特定のカードを引きたい統率者とは噛み合います。
《キャンドルキープの賢者》
・デッキ内のカードとして
統率者が戦場から出入りするたびにドローする背景。
先置きすることができれば出入りで2ドローのため、大抵は《予言》以上の性能にはなります。
《幽霊のゆらめき》などのブリンクを使用すればそれだけで2ドローすることが可能です。自力でブリンクするクリーチャーや、ETB能力を持つ統率者と組み合わせれば多大なアドバンテージを得られます。
《異邦人》を採用したデッキに入れるのも良いでしょう。
・背景として相性の良い統率者
《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》
《陽気な盗人、アローラ》
《忠実なホリファント、ルールー》
《死をもたらす者、サレヴォク》
《アストラルの狩人、ガナクス》
《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》
《異邦人》と同じく戦場からの出入りでメリットがある統率者と相性が良いです。
《燃える拳》
・デッキ内のカードとして
統率者が攻撃時に二段攻撃を得る背景。
シンプルに強力な効果で、殴り統率者を大きくサポートします。
白のコモンで自身以外に二段攻撃を与える効果はほぼ無く、オーラでもないためアドバンテージ損もしにくいです。
白であればエンチャントシナジーを持つカードもあり、このカードを活かしやすいと思われます。
「戦闘ダメージを与えた時」の効果が2回誘発するため《ラミレス・ディピエトロの幽霊》《鋭い目の航海士、マルコム》なども相性が良いです。
(その場合、共闘相手としては《剛胆な考古学者、アーデン》などでしょうか)
《犯罪者》《酒場流喧嘩殺法》なども併用して統率者のパワーを致死圏まで高めるのも強いかもしれませんね。
・背景として相性の良い統率者
《スカノス・ドラゴンハート》
《上品な灰色熊、ウィルソン》
《ティアマトの信者、リヴァーン》
背景選択持ちで殴り適性があるのは上記の統率者になります。
《料理長》
・デッキ内のカードとして
統率者に、統率者自身と他のクリーチャーに+1/+1カウンターが置かれて出る能力を付与する背景(統率者がいなければ上記は起こらない)
統率者と合わせて先置き出来ると他のクリーチャーも含めて強化してくれます。
また頑強持ちが居れば-1/ー1カウンターを相殺し無限頑強をすることができます。
カウンターとシナジーのある統率者との組み合わせや、コンボパーツとしての役割が期待されます。
・背景として相性の良い統率者
《忠実なホリファント、ルールー》
《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》
横並びサポートをする統率者と相性がよさそうです。
《酒場流喧嘩殺法》
・デッキ内のカードとして
アップキープにライブラリーを追放してプレイ可能にする「衝動的ドロー」を行い、さらにそのマナ総量の分だけパワーを増やすことができる、赤らしい背景です。
(その場にある物を引っ掴んで投げるフレーバーのようです)
統率者が居るだけで毎ターン1枚分のアドバンテージが得られるのは単純に強力です(共闘持ちが揃い踏みの場合は2枚)
殴り統率者でなくても場持ちの良い統率者であれば採用できると思います。
・背景として相性の良い統率者
《スカノス・ドラゴンハート》
《上品な灰色熊、ウィルソン》
《ティアマトの信者、リヴァーン》
《アストラルの狩人、ガナクス》
やはり殴り適性のある統率者との相性がよさそうです。
《ティアマトの信者、リヴァーン》は喧嘩殺法で唱えた呪文の2倍のパワー修整することができます。
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