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400種類のワインが飲み放題のイベントに参加してきた(#1)

9月16日(土)、イタリアのワインのイベントに参加してきました。
とても楽しかったので、そのイベントのことや試飲したワインのお話を2回に分けて書きます。。
第1回目の本記事は、イベントの概要と楽しさをお伝えします。


1階と2階がメイン会場。別館も裏にあります

まずはイベント情報を!
イベント名:La Grande Festa del Vino
場所:Santa Maria di Sala (VE), イタリア
期日:2023年9月16日〜17日
時間:会場10時、最終オーダーは19時半
入場料:グラス3杯チケットは18ユーロ、1日券の当日価格は55ユーロ、2日券の当日価格は85ユーロ

他にも、マスターコースや特別なワインの試飲券は別売りになります。私は1日券の“超早割”を買うのでほぼ半額です。毎回、券が売り出されたら(だいたい半年前)躊躇なく買ってしまいます。

ところで、イタリアのワインのイベントで有名なのは、ヴェローナで開催されるVINITALYですが、あちらは大きくなりすぎてビジネス系のイベントとなってしまいました。
一方、今回紹介するLa Grande Festa del Vinoはワイン愛好家のためなので、ただ単においしいワインを試飲しまくります。ゆるいイベントなので、ワインのことがあまりわからない素人でも安心して楽しく参加できます。

毎年9月に開催されますが、同じ主催者がスパークリングワイン専門のイベントを2月に開催するので、半年に一度ワインのイベントがあることになります。わーい!

25カ国から集まる400種類のワインが飲み放題!

朝一番に行ったので、まだ準備中

このイベントは、イタリアを中心に 25 カ国から 141 のワイナリーが参加し、400 種類以上のワインが揃います。カタログに載っていないワインもあったので、実質はもっとあるはず。それを心ゆくまで試飲することができます!
会場にはワインに合う食材のブースが 15 軒もあるので、お腹も満たせる最高に幸せなイベントです。

それにしても、こんなに制限なくワインが飲めるイベントは珍しい!
でも、そんなに飲めるはずもなく、1 日かけてゆっくり回ったとしても 20 杯くらいが限界です。試飲なのでグラスに注がれるのは少量のワイン。量は多くないですが、やっぱりそれ以上だと味覚が麻痺してしまいます。

ということで、試飲を充実させるため、会場に到着したらまずはブースを視察!

その前にカタログをチェックします。カタログには、ワイナリーの情報として、葡萄の栽培面積やワインの生産量を示すボトル数などが載っています。栽培面積やボトル数が少ないほど希少なワインになるのでお店で見つけるのは難しい!だからこそ、このイベントで飲んでみたい。もちろん、ボトルの価格も記載されているので参考にしますが、お手頃価格のワインでもおいしいものが多いので、そこはあまりとらわれずに。

いや、その前に、白ワインを何杯飲むか、その後、赤ワインを何杯飲むか、甘口ワインを飲むのかどうか計画する必要があります。だって飲めるのは 20 杯程度なんです。こうやって迷うのもワクワクする時間です!

気に入ったワインがあればイベント割引で購入できます

生産者からワインの哲学を聞く

ブースに立っている人には2種類います。
1つは、生産者が直接いるケース。
もう1つは委託されたソムリエがいるケース(ソムリエはジャケットを着用し、ソムリエマークがついているので一目瞭然です)。

せっかくなら生産者と直接お話がしたいですよね。ということで、カタログで試飲したいワイナリーを見つけたら、そのブースに生産者がいるかどうかチェックして、生産者がいれば試飲開始!

今年の葡萄畑の様子や去年のワインの出来はどんな感じか。どんな思いでワインを作っているのか。そんなお話が聞けるなんて貴重な機会です。おいしいワインの背景に、こういう熱心な人たちがいるんだと知るのはイベントの醍醐味でもあります。

そして、ワインを楽しむのがメインなイベントのため、生産者はファンを増やす、もしくは消費者の声を直接聞くためにブースに立っています。なので、気軽に声をかけたり話を聞いて大丈夫!

一方で、ソムリエがいるブースにもメリットがあります。お目当てのワインがあれば行ってみましょう。というのも、ソムリエは客観的な(時には率直な)説明をしてくれます。生産者からの熱いお話だけでなく、プロから試飲のコツを教えてもらうのも良い経験となります。

いかにもワイン生産者の屈強そうなおじさんが熱く語る

他の参加者たちとワインを一緒に楽しむ

ええっと、私は人見知りなんですよね。
でも、このイベントでは他の参加者たちと楽しくおしゃべりしてしまいます。だって共通の趣味「ワイン」があるから!

参加者には飲食関係や現役ソムリエもいますが、大多数はワイン大好きな人たちです(私もその1人です)。みんなほろ酔いご機嫌なので、気軽におしゃべりします。どこのブースのワインがおいしかったかと情報交換したり、ブースの生産者と一緒にワイン談義にふけったり。それを横で聞いているだけでも楽しい時間です。おかげで予定になかったワインを試飲することになったりと、意外な出会いもあります。

赤い服のカップルがここのワインを気に入っていた

ワインに合う食材が揃ってるなんて天国みたい

イベントにはワインに合う食材のブースもあります。
その数15軒!
ハムやチーズをメインに、甘いパネトーネやティラミスだってあります。試食ができて、気に入ればその場で購入もできます。

オープニングセレモニーに来ていた町長たちが試食していた

私のお気に入りはシチリアから参加しているオリーブのブース。
今年のシチリアは酷暑でニュースにもなっていました。
オリーブの木は大丈夫だったかときいてみたら、なんと暑い方が虫がつかないので好ましいとのこと。
そして、オリーブの木は一年おきに収穫量が多い年と少ない年を繰り返す隔年結果という習性があり、ちょうど今年は少ない年だったからこれでいいんだそう。世の中には、知らないことがいっぱいありますね。

ちなみに、試食にはスタンプカードを入り口で渡され、各ブースで試食をするたびに印をつけられるシステムになっています。
しかし、実際に印を付けるブースは少数派。
みんなお行儀がよいのか、むやみに食べたりしないので、スタンプカードで抑制する必要がないのかも。

これは試飲にも言えて、実際には飲み放題なので酔っ払いが出てもいいはずなのに、周囲の顔をしかめさせるような酔っ払いに遭遇したことはないです。
みんな、ほどほどに飲んで楽しむスタイルです。
一応、屈強な警備員が各エリアにいますが。

結果:ワインがいっぱい試飲できて最高!

さて、このイベントの主催者は、私にワインの面白さを教えてくれたワインのお店の人なんです。
最初は近所の公園で試飲会をやっていたのを覚えています。そのイベントが徐々に成長し、今は隣町の大きなお屋敷を会場として開催していてすごい!
私は2018年から参加し始めて、今回で10回目。お馴染みのワイナリーの人たちと会うのも嬉しいし、新しいワイナリーとの心踊る出会いもあります。

聞くところによると、このイベントは2日間泊まりがけで参加する人も多いそうです。初日は白ワインを飲み、翌日は赤ワインを飲む日にするそう。その話を聞いて、今まで1日しか参加してなかったけど、次のイベントはどうしようかなと迷っています。

ワインは重くなるので、後から主催者のお店で買います

さて、次の記事では、ワイナリーのブースについて書きます!

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