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五月祭

2024.5.19 キタニタツヤ、その東大生活
キ:キタニ 
イ:インタビュアー(美学芸術学専攻の3年生の方、「めっちゃファン」らしい)
2人の間に机、その上にキタニ先生のペットボトルの水 途中でフタが椅子の下落ちて拾ってた
足を組んだりもどしたり…膝の上に資料

・やばいわ、今日プレッシャーが…安田講堂って卒業式しか入ったことない、おれなんかが立って良い場所じゃない

・美学芸術学を選んだ理由は?
卒論で何書いてもいいから選んだ、音楽の知識を使って書いたらズルできるかなと思って…
歌番組でも作詞作曲者の名前は出るけど編曲者は注目されない、編曲こそ重要なファクターでもっと地位を上に見られるべき、という内容の卒論を書いた
4万字必要なのに28000字しかなくて、お情けで卒業させてもらった
当時お金がなかったから編曲に印税が発生しないことに憤って書いた、しかし字数は足りなかった

進振りで成績良い順から好きな研究室を選べる
「こう見えて成績が良くて…いや〜〜」
哲学とか倫理学も興味あったけど怖かった、講義の最前列にガチな人がいる
当時理Ⅲから文転して哲学やってる人がいて有名だった
「イカ東(いかにも東大)」って言ったら悪口になっちゃうかな…煮こごりのような場所だった

・五月祭について
イ:「キタニさんは退廃的でミステリアスな学生生活を送ってそうで…」
キ:「なにそれチクチク言葉?笑」
イ:「五月祭は初めて来たのでは、とか思ったり」
キ:「ところがどっこい、クラス委員で屋台やってたんですよね」
業者用の楽天のサイトがあって、そこで唐揚げを仕入れて唐揚げ串を売ってた
仕入れ値−売値を計算したり、保健所に提出する衛生管理とか一手に担ってた
「おれめっちゃ社会人みたいなことやってる!」と思ってた
イ:「意外ですよね…」
キ:「めちゃめちゃ漫喫してたの!」
係を決める時手あげる人がいなくて、早く帰りたいから手をあげてクラス委員をやった、結局楽しくて2年目もやった
昔母親が「誰も手あげないからPTA会長やることになっちゃった!」って言ってて馬鹿かと思ったけど自分も同じ…

頭にタオル巻いて居酒屋の人がつけるような日本酒の名前の入った前掛けをしたまま、東大アンプラグドで弾き語りをした
東大アンプラグドには伊沢さんがいて、2年生なのに1年の授業にいたりした
レゴ部と折り紙サークルがおすすめ!

第二外国語はフランス語、文Ⅲフラ語18組だった
フランス語、時制とか難しいし全然頭に残ってない
イ:「毎週ラジオパーソナリティやってるだけある…」
キ:「今日はその話しないでって言ったじゃん!」

東大、一浪までの人はたくさんいるけど二浪以上は少ない
多浪の人ってお酒飲める、多浪's BARっていうのが学祭にあっておれは現役なのにそこで酒ついでた
見た目が現役生じゃなさすぎる、16歳の頃からこの見た目だから…
東進ハイスクールの現役生しかいない校舎なのに浪人生と思われてて話しかけてもらえなかった

学生証でメンコしてて、3枚持ってるんですよね…あれ、面白エピソード話す日になっちゃってる!

取った授業は優とか秀とってた、広く浅く学んだ
活字が読めなくて、人に話してもらわないと頭に入らない
大学で学んで、物事について詳細に考える癖がついた
「勉強ちゃんとやっとけ〜!こんな職業でも役に立つ日が来るから!」
チンパンジーの扁桃体を取ると恐怖心が失われる、という認知心理学の講義を受けて「扁桃体って素晴らしい!」と思った、アミグダラって言うんですが…
それがないと人間らしさが失われるっていうのが…
よく歌詞が小難しいとか言われるんですが(特に昔の曲)、そういうキャラになれたのはこの東大のおかげですね
まあ、だから売れ切らないんだろうな…

三浦俊彦先生の、涼宮ハルヒの「エンドレスエイト」について考察する講義があった
エンドレスエイトっていうのは、同じ話を8話連続で放送して当時話題になっていた
まあ、難しすぎておれは気を失ってたんですが…東大生はオタクだからみんな涼宮ハルヒが大好きでたくさんの人がその授業受けてた

大学で学んで視座を上に上に…メタにメタに考えるようになった、、早口になっちゃってごめんね

「東大卒シンガーソングライター」は正直めっちゃネタにしてる キャッチーだし、まず知ってもらうことが大事だから それで売りたいわけではないんだけど…
東大卒のシンガーソングライターっておれくらいだよね?
定職に就いてる実感がいまだにない
キ:「3年生でしょ?就活について考えてる?」
イ:「いや〜〜」
キ:「ちゃんとおれの目を見ろ!笑」

仕事を選ばなければ音楽で食っていけると思った
就活を絶対しないという強い意志があった
在学中にコンペ受けまくって、それが自分の就職の準備
試験の前日に締め切りに追われたりしてた
学内には3人しか友達いなかったけど、学外にはたくさん友達作っておいてよかった、音楽を仕事にすることについて教えてもらえた

自分は典型的なダメな大学生で、入学したらゴールだと思っていた
母親は「大学入るまで頑張ったキタニタツヤ」を信頼してくれてて、入った後は自由にさせてくれていた

・なぜ東大を目指したか?
夏までは一橋大学を志望していて、良い判定を取ってた
東大志望の友達に、夏休みで誰もいない駒場キャンパスに連れて行かれててくてく歩いて、大学が開いてるからそれがオープンキャンパスというものだと思っていた
友達に「目指したら?」って誘われて「よし、東大行くか!」となった

二次試験の国語、10点しか取れなかった…何点満点だっけ?
イ:120点ですね…
めっちゃ埋めたから自信あったのに…採点してくれた教授にいまだに不信感を抱いている
国語が得意科目だと思ってた、世界史は得意だった

・学生生活でやらない方がいいこと
「学生証でメンコすること」
ICチップが傷付いて再発行になって学生証が3枚ある
慶應に8年行ってるやつ(やまじさん?)と戦った
東大は図書館が良い、探検してほしい
地下の書庫がいいんですよね、ボタン押すと棚が動いたりして ひんやりカビっぽくて…

・学生生活でやった方がいいこと
「学内で友人を作る」
友達いないと学生時代はいいけど、何年か経って寂寥が来る(寂寥って日常で使うんだ…)
東大は卒業して大体大企業に行ったり、すごい人になってるから…

イ:「今回の講演のためにキタニさんの過去のテレビ番組を、委員会の皆で観たんですが、キタニさんに話の流れは任せよう!ということになった」

イ:「見た方がいい映画や音楽はありますか?」
キ:「ちょっと…急に美芸っぽい話するねぇ…」
インド映画にハマってた時期があって、「きっと、うまくいく」とか3時間くらいあるから視聴覚室にこもって授業サボっていた 「よし、今日も頑張ったな〜」って(のびのポーズ)
キ:「なにか好きな映画ある?」
イ:「ラ・ラ・ランドとか…」
キ:「おれら人気作品について話してるだけじゃん!」

国会図書館がすごい、日本の本が全部あるらしい
ほんとなのかな?小学生が考えたんじゃないかって
卒論の時期になるとみんな行き始める

・将来の夢
くっそ売れたい!!ジジイになりたくない! 
若い人にチヤホヤされたい、まあそれ自体ジジイの考えなんですが…
年取っても自分の姿勢を崩さないでいれば若い人にリスペクトしてもらえる

大学4年ぴったりで出たのを後悔してる
2留くらいはしていいんじゃないかな、やりたいことがあれば、休学とか
おれ安田講堂で休学すすめるのやばいな!!
浪人も留年も、実はしてもいいんじゃないか…!?
イ:「オーストラリアに留学予定で…海とか見えて」
キ:「あー!オーストラリアの日差しが眩しい!!北に太陽が昇るんだろうな…」

東大はみんな官僚になったり銀行に勤めたりするイメージが世間にはあるけど、こんな人間も存在する余地が残されてる

思い立ったら反射的に行動しろ!!!

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