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糖質制限グリーンビーンズキャセロール

ところで、アメリカで「ドリア」というものを見たことがない。そう、グラタンのごはん版のやつ。若かりし頃、喫茶店とかグラタン屋さんでフーフー食べた、あれ。時々なつかしくなる。

夫が糖質制限の食生活に変えて、小麦粉も米も麺も食べない。でも生クリームやチーズはOK、というかむしろ摂るべき。でもたまねぎもだめ。グラタンは無理そうだ... 。

ある日、グリーンビーンズキャセロールが晩ごはんにでてきた。グリーンビーンズとは、インゲンマメのこと。アメリカ人は缶に入ったぶよぶよのグリーンビーンズか、もしくは生のを買ってぶよぶよに茹でてからオーブンに入れて料理される。このぶよぶよの食感が、私にはどうも、インゲンに対する冒とくのような気がしてあまり好きではなかった。日本にいるときは、そもそもインゲンが好きかどうかを考えたことさえもなかった。

アメリカのタイ料理屋さんで、固茹での鮮やかな緑のグリーンビーンズが出てきたときに、「これこそがグリーンビーンズ!」とプリコリの食感が新鮮だった。私の夫はこの硬いのがダメ。噛んだときのギュッという感じが嫌なんだとか。ギュッとならないようにプリッと噛めばええやんけ、と議論したけれど、合意に達せず。

話を元に戻そう。グリーンビーンズキャセロール。これはアメリカではホリデイのつけあわせ料理でよく出る。でも家では食感の好みの違いから出てこない。なので、元々がどういう料理なのかあまりよくわかっていなかったのだが、このKeto バージョンはおいしかった。私の好みよりは柔らかすぎたけれど。

夫の帰りが遅い日。何か後一品、と思ったときに中途半端な量のグリーンビーンズを発見。「キャセロール、作ってみるか」と。夫のレシピファイルを探す。

食べやすい長さに切ったグリーンビーンズを軽く下茹でする。(夫は切らない、私は切る)、バターまたはオリーブオイルでシャロット(たまねぎでもOK)、にんにく、スライスしたマッシュルームを炒める。そこにクリームチーズを加えてとろとろにする。オーブンOKのお皿に下茹でしてしっかり水を切ったグリーンビーンズを入れ、マッシュルームソースをかけ、チェダーチーズをすり入れる。ピザチーズでもOK。オーブン200度で10-15分、チン!

私のグリーンビーンズキャセロールは、タイ料理屋さん並みの鮮やかなグリーンビーンズ、クリーミーでチーズィーな白いソースとのコントラストがキレイ!食べてお〜いす... びっくり!私でもかたいわ、これ。焼いたらちょっとは柔らかくなるかと思った私が甘かった。私の料理は雑なのです。料理だけじゃないかも。 

私の夫はよくできたお方で、私の料理に絶対に文句を言わない。これにはいつも感心する。もくもく食べながら「下茹でしたの?どれくらい?」とさらりと聞く。次の日に柔らかくなったのを、わしわし食べていたので、やっぱりかたかったんだな。残り物はあまり食べない人なので、2日目にこれだけ食べるとはうまかった、ってことだ。

我が家ではレシピを見つけた方がその料理の所有者みたいになっていて、「おれのグリーンビーンズキャセロール」になっている。これは対決はしていないけど。見た目は私の方、味は夫の方かな。夫はバターやチーズをケチらないので、より濃厚なのだ。




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