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ドッグ、あるいは人間トレーニング(4)
トレーニングを始めて早半年ほど、私とベイリーの関係は変わったと思う。犬は場所と行動を結びつけているので、家に帰れば、相変わらず甘えん坊に戻り、へそ天で寝る。歩かない散歩に行くときは、わんぱく坊主でフィールドを走り回る。そしてトレーナーのグラウンドに着くと、キリッと真剣モードに切り替わる。そして、私たちの絆は深まったように思う。
8. 三歩進んで二歩下がる
何ごとにおいてもそうなのだろうけど、トレ
ドッグ、あるいは人間トレーニング(3)
ベイリーは、フィールドでは夫が1番、トレーナーが2番、3、4がなくて5にJunko と思っている、と思っていた。一緒にトレーニングをした時間の順だ。先月、夫とトレーナーは1週間、狩りの旅に行ってきた。その前にベイリーは膝を痛めて2週間リーシュウォーキングのみというドクターストップがかかり、先日1ヶ月ぶりにトレーニングに行った。「感覚が鈍った気がする」と心配する私をよそに、ベイリーはブランクを全く感
もっとみるドッグ、あるいは人間トレーニング (2)
今のところ、私は武器は使わない、狩りはしない、という姿勢で生きている。
昔、都会のおしゃれなオフィスで働いていたとき、「うちの犬は狩猟犬」というのは言い出しにくかった。仮に言ったとして、反応はみごとにまっぷたつだった。「ハンティング?え〜残酷!」または「いいね!家族、親戚も狩りする人いるよ」のどちらか。そして、後者はごくわずかだった。おそらくアメリカの内陸の方では狩りは普通なのかもしれないが、海
ドッグ、あるいは人間トレーニング (1)
我が家では、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルという狩猟犬を2頭(母と子)飼っている。夫は鳥撃ちの狩人で、秋には犬と狩りに行く。しかしこの犬たち、家にいるときは至極おとなしい。人なつっこくて、番犬にもならないのだ。
スプリンガー・スパニエルとどうやって狩りをするか。人間が犬を先に走らせる。犬は前方を左右に走り、嗅覚をたよりに藪の中にいる鳥を見つけ、走り寄って藪の中から飛び立たせる(フラッ
ノースカロライナのコールスロー(糖質制限)
ノースカロライナは私の聖地だ。学生時代に人生が変わるようなひと夏を過ごした。
一言で言ってしまうと語学留学をしたのだが、いろんな国から来たいろんな人たちと大学の寮に滞在し、カフェテリアで三食ごはんを食べ、大学内で英語を学び、平日の夜や週末は、ミュージアムや植物園や野球を見に行ったり、本当に盛りだくさんの毎日だった。真剣に学び、遊び、忙しかったけれど、大変だったけれど、学ぶよろこび、お互いを労い認