銘柄評価 丸三証券(8613) 85点

1. 会社の概況と特徴（300文字以内）

丸三証券は1933年に設立され、1986年に上場した独立系の中堅証券会社です。主に対面営業を中心に、投資信託の販売を強化しています。主要な事業セグメントは受入手数料が99%、トレーディング損益が0%、金融収益が1%を占めており、堅実な運営が特徴です。株購入における総合評価としては、安定した営業収益と健全な財務基盤が評価される一方で、低いトレーディング損益がマイナス要因です。

2. 安定した成長の有無

丸三証券は安定した成長を見せています。財務状況は健全で、自己資本比率は62.3%と高く、株主還元も積極的です。売上と利益は堅調で、投資信託関連の収益が順調に推移しています。成長性も見込まれ、投信残高の増加が期待されています。

3. 直近の売上高、営業利益

直近の売上高は18,608百万円、営業利益は3,694百万円です。過去数年間での成長率は安定しており、将来的には売上高19,500百万円、営業利益4,500百万円が予測されています。株価は1,185円（高値）で、時価総額は706億円、総資産は84,075百万円です。

4. 現在の株価

現在の株価は1,185円で、時価総額は706億円です。総資産は84,075百万円、自己資本は52,368百万円です。自己資本比率は62.3%で、安定した財務基盤が確認できます。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは7,557百万円、投資キャッシュフローは-734百万円、財務キャッシュフローは-1,886百万円です。現金及び現金同等物は36,368百万円で、安定した資金状況が維持されています。

6. 配当性向

配当金は24.3期で35円、25.3期予想は35円です。配当性向は安定しており、株主還元に対する姿勢が明確です。今後も安定した配当が期待されます。

7. 評価ポイント（各20点満点）

• 業績と財務: 18/20点

  • 安定した営業収益と高い自己資本比率が評価されますが、トレーディング損益の低さがマイナス要因です。

• 株価の安定性: 16/20点

  • 株価は安定していますが、時折の変動が見られます。

• 成長性: 17/20点

  • 投資信託の販売が順調で、成長の見込みがあります。

• 業界地位と競争力: 15/20点

  • 中堅証券としての位置付けで、安定した運営が評価される一方、競争力の向上が課題です。

• 配当性向と株主還元: 19/20点

  • 配当性向は安定しており、株主還元に対する姿勢が良好です。

8. 総合評価（100点満点中）

85点

総じて、丸三証券は安定した成長と健全な財務基盤を持ち、株主還元も良好です。競争力や成長性に関してはやや課題が残りますが、安定した運営が高く評価されています。