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ソフトバンクG、インテルとのAI半導体巡る提携協議が決裂-報道

要約

ソフトバンクグループ(ソフトバンクG)は、米国の半導体メーカー、インテルと人工知能(AI)向け半導体の製造を巡る提携協議を行っていましたが、交渉は物別れに終わりました。この提携は、エヌビディアに対抗することを目的としていましたが、ソフトバンクGの要求にインテルが応じるのが困難であり、交渉は行き詰まりました。現在、ソフトバンクGの孫正義会長は、台湾積体電路製造(TSMC)との交渉を続けていますが、合意には至っていません。さらに、資金や支援を求めて、グーグルやメタ・プラットフォームズといった巨大テック企業にも働きかけを行っています。

ポイント解説

  1. 提携の背景と目的: ソフトバンクGがインテルと提携を模索した背景には、AI向け半導体市場でエヌビディアに対抗する意図がありました。エヌビディアはAI半導体市場で圧倒的なシェアを持っており、ソフトバンクGはこれに対抗するための戦略パートナーを探していました。

  2. 交渉の行き詰まり: ソフトバンクGの要求は、インテルにとって実現が難しく、結果的に提携交渉は決裂しました。これは、インテルが経費節減計画の一環として、1万5000人以上の削減を公表する前に起こったとされています。

  3. TSMCとの交渉: 孫正義氏は、TSMCとも交渉を続けていますが、TSMCは既存の顧客であるエヌビディアなどからの需要が高いため、こちらも合意には至っていません。

  4. 他の大手企業への働きかけ: 資金や技術支援を得るために、ソフトバンクGはグーグルやメタ・プラットフォームズなどの大手テック企業にもアプローチを試みていますが、これらの企業からの反応は明らかにされていません。

この報道は、ソフトバンクGがAI半導体市場での地位を確立するために、戦略的パートナーシップを模索し続けていることを示しており、今後の動向に注目が集まります。


ソフトバンクGがインテルとの提携交渉に失敗した背景には、AI半導体市場でのエヌビディアに対抗する戦略がありました。これに関連して、今後の動きとして、ラピダスとの交渉の可能性も考えられます。

ラピダスへの交渉の可能性

ラピダスは、日本の次世代半導体製造を目指す企業であり、特に国産半導体の復活を掲げています。ソフトバンクGがAI半導体市場での競争力を高めるために、日本の技術力や政府支援を背景にしたラピダスとの提携を模索することは、十分に考えられる戦略です。ラピダスは政府や企業連合からの支援を受けており、ソフトバンクGにとっても信頼できるパートナーとなる可能性があります。

もしソフトバンクGがラピダスと提携交渉を進めることになれば、日本国内でのAI半導体製造の基盤を強化し、エヌビディアに対抗する新たな道を切り開く可能性が出てきます。また、これによりソフトバンクGは、より自立した半導体生産体制を構築し、AI関連事業の競争力を高めることができるかもしれません。

この動向は、日本の半導体産業全体にとっても大きな影響を与える可能性があり、ラピダスとの協力が実現すれば、ソフトバンクGにとっても、ラピダスにとってもウィンウィンの関係が築かれることが期待されます。


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