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銘柄評価:三菱UFJフィナンシャルG(8306) 95点

1) 会社の概況と特徴

三菱UFJフィナンシャル・グループは、2001年に設立された日本最大の金融グループです。銀行、信託、証券、カード、リースなど多岐にわたる金融サービスを提供し、米州やアジアを中心に国際展開を加速しています。特に国外での事業拡大や新たな資産運用サービスの提供に力を入れており、グローバルな金融市場において重要な役割を担っています。

2) 株購入における総合評価

三菱UFJは安定した業績を背景に、継続的な成長を見せています。特に国内外の預貸金収益の好調さが支えとなり、連続的な最高純益更新が見込まれます。投資家にとっては、堅実な経営と広範な事業ポートフォリオを持つ同行が、長期的な投資先として魅力的です。ただし、国際市場の変動リスクに注意が必要です。

3) 売上と利益、成長性

2023年度の経常収益は約9.28兆円で、業務純益は1.56兆円、経常利益は1.02兆円でした。2024年度予想では、経常収益が10兆円に達する見込みで、業務純益と経常利益もそれぞれ1.6兆円、1.9兆円と予測されています。この成長性は国内外の市場拡大によるものです。

4) 株価と時価総額、総資産

時価総額は約18.6兆円で、大手銀行部門でのランキングは1位です。株価は2024年2月時点で約1,527円。総資産は約397兆円に達しており、業界内での財務の健全性は非常に高いです。

5) キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは約134兆円、投資キャッシュフローは約-107兆円、財務キャッシュフローは約-10兆円です。現金及び現金同等物は約1.14兆円となっています。

6) 配当性向

最新の配当は年間で42.5円、予想配当は20.5~24円となっています。安定した配当支払いが見込まれ、株主還元への姿勢も強いです。

7) 採点と解説

  • 業績と財務 (19/20点): 強固な財務基盤と連続的な最高益更新を評価。

  • 株価の安定性 (18/20点): 市場の波及効果を受けやすいが、長期的には安定しています。

  • 成長性 (19/20点): 国内外での事業拡大が成長を牽引。

  • 業界地位と競争力 (20/20点): 国内最大の金融グル

ープとして、業界内での競争力は非常に高い。

  • 配当性向と株主還元 (19/20点): 安定的で持続可能な配当が魅力的。

総点:95/100点
総合的に見て、三菱UFJフィナンシャル・グループは堅実な投資先と評価できます。市場の変動リスクを管理しながら、安定した収益を求める投資家に適しています。

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