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三菱電機(6503) 91点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

三菱電機は1921年1月に設立され、1949年5月に上場しました。主な事業内容は総合電機業で、FA(工場自動化)、自動車機器、昇降機、パワー半導体、空調機器「霧ヶ峰」などを製造・販売しています。主要事業セグメントはインフラ向け19%、インダストリーモビリティ向け32%、ライフ向け39%、ビジネスプロセス向け2%、セミコンダクタ向け5%、その他4%で構成されています。営業利益率は各セグメントで異なり、特にセミコンダクタ部門が高い利益率を示しています。株購入においては、堅実な財務基盤と多角的な事業展開により、長期的な成長が期待できるため、投資対象として高く評価されます。

2. 安定した成長の有無

三菱電機は自己資本比率53.2%と非常に健全な財務状況を維持しています。株主還元も積極的で、配当金は連続で増配を続けており、株主に対する配慮が見られます。売上高と利益は過去数年間で着実に増加しており、特に自動車部品やFA分野での成長が顕著です。成長性も高く、インフラやセミコンダクタ市場での需要拡大が今後の成長を支える要因となっています。

3. 直近の売上高、営業利益

直近の売上高は5,257,914百万円、営業利益は328,525百万円です。過去数年間の売上高は順調に増加しており、2025年には5,390,000百万円、営業利益は400,000百万円に達すると予測されています。時価総額は48,614億円、総資産は6,205,062百万円です。これらの数値は、三菱電機が安定した成長を遂げていることを示しています。

4. 現在の株価

現在の時価総額は48,614億円で、総資産は6,205,062百万円、自己資本は3,807,250百万円です。株価は市場全体の動向に左右されつつも、長期的な成長期待を反映して比較的安定しています。自己資本比率が高いため、財務の安定性も株価の支持材料となっています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは4,154億円、投資キャッシュフローは-941億円、財務キャッシュフローは-2,401億円です。現金及び現金同等物は7,653億円あり、十分な流動性を確保しています。営業CFがプラスであり、安定した資金繰りが可能です。投資活動も積極的に行っており、将来の成長に向けた投資が継続されています。

6. 配当性向

過去の配当金実績は22.3期で26円、22.9期で14円、23.3期で19円、23.9期で16円、24.3期で20円、24.9予で185円、25.3予で15~20円と増加傾向にあります。今後の配当予測も15~20円とされており、株主還元に対する姿勢は改善されています。特に大幅な増配が見込まれており、株主にとって魅力的な投資先となっています。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    売上高と利益が堅調に増加しており、財務基盤も非常に健全です。ただし、一部のセグメントで利益率が低い点が減点要因です。

  • 株価の安定性: 17/20
    株価は長期的に安定していますが、市場の変動に対する感応度が若干高いため満点にはなりません。

  • 成長性: 19/20
    FAやセミコンダクタ市場での成長が期待されており、今後も高い成長性が見込まれます。

  • 業界地位と競争力: 19/20
    電機業界でのトップクラスの地位を確立しており、技術力と市場シェアで強力な競争力を持っています。

  • 配当性向と株主還元: 18/20
    配当金が安定的に増加しており、株主還元に積極的ですが、一部予測の不確実性が減点要因です。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 91点
三菱電機は堅実な財務基盤と多角的な事業展開により、安定した成長が期待される企業です。特にFAやセミコンダクタ市場での強みが長期的な成長を支えており、配当政策も魅力的です。総合的に見て、長期的な投資先として非常に優れた企業と言えます。

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