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お金の真実とは?「銀行編」

こんばんは。
日1日と暖かくなり、今週の週末には桜が満開になるという展開に少し驚いております。2週間前には、まだストーブを焚いていたのを思い出します。
 本日もお越しくださり、ありがとうございます。
 早速、題目に従って進めたいと思います。

 『お金の真実とは? の第二弾、「銀行編」』と題してお送りします。

 皆さんがいつも利用する銀行の本支店施設って、駅前の一等地にありますよね。
そして、銀行員ってどんな感じですか? 
「エリート」、「給料が高い」、「就職先人気ランキング常に上位」
など、「銀行員に成ったら人生の成功者」というイメージですね。

 この、社屋や、本支店が入っているビルは、家賃が高かったり
 高給取りな銀行員の給料を支払ったり
 銀行の経営って、相当儲かっているように感じます。

 もちろん、「銀行の経営を始めてみようかな?」など、簡単に一般人がなかなか思いつけない事業ですよね。
 資金が沢山必要そうな事業ですしね。

 ただ、2000年を過ぎてから、多くの銀行が設立されているんですよね。
皆さんもおそらくご存じだと思います。
振り返ってみましょう。 ざっくり、3つ挙げてみます。

2000年1月には、楽天銀行
2001年4月には、セブン銀行
2006年5月には、イオン銀行 などです。

 皆、大企業とは言え、異業種からの派生で銀行業に参入してきています。

 『「銀行業のノウハウ」「人に貸せるだけのキャッシュが豊富」だから』っていう感じではない気がします。

 それなのに、銀行業に参入しています。どれも、今でも存在している銀行なので、銀行業が上手くいっている、いないは別にして、

 本業に影響があるような大幅な赤字損益の失敗はしていない
ととれますね。意外と参入障壁って低いのでしょうか?

 冒頭の話題に戻りますが、銀行って、行員の給料が高くって、店の立地もよいので家賃が高そうで、でも、相当儲かっているから、そんなことが成り立っていそうで....。
 言い方が悪いですが、実際「金貸し」って儲かるのか?って興味ないですか?

 「人に貸すほど」お金はいっぱい持っていないと銀行なんてできないだろうし、
かといって、私たちが銀行に預けるお金って、私たちの「生活費」なんかでもあるから、そんなに長く預けてはいられないし。 

 貸して欲しい人も、利息取られるから、本心では長く借りたくはないだろうけど、それでも、1、2、年は借りたりするんじゃないですか?

 「どうやってお金を用意しているのか?」など、銀行の実態として分かる事をお話ししていきたいと思います。

 おそらく、予想をはるかに超えて、法律的に優遇されている銀行に対して、皆さんの意識が少し変わる可能性があるかもしれません。

 先ず、もちろん皆さんもお分かりのように、「銀行の事業」は、基本的には、お金を貸して、回収する際に利子を取ることで利益を得ます。
債務者(お金を借りに来た人)とお金を貸す時に決めた利率で利子を貰うことで成り立つ事業です。

それとは逆に、銀行は、貸し出す為のお金を大量に持っていないと、いけないはずなので、

「預金者に預金をしてもらい、そのお金を、借りたい人に貸す。それで利益が出る。」と、ここまでが、一般的に知られている事業内容です。

 「一般的に知られている事業内容」? さも、「一般的に知られていない事業内容」があるみたいですね。 あるんですよ。

 いきなりですが、ここからは、国民には、あまり知られていない、「銀行法」による市中銀行が持っている特権についてお話ししていきたいと思います。

 皆さん、準備はよろしいでしょうか?心の準備をお願いします。

 タンタンと説明していきますが、実態が分かってくると、銀行がいかに法律によって優遇されているかが分かります。

 まず、銀行法の一文をご覧ください。「準備預金制度」法の要約版です。要約版なのに、長たらしく、意味が分かりづらいですね。

 大切な部分を抜粋いたします。特に下の部分です。

 そこも、簡単に、要約してしまいます。 

 市中銀行は、預かった預金の一部を日銀に開設した各市中銀行名義の当座預金(日銀当座預金)に預け入れなければいけない法律があります。
 「預かり預金高」の、ある一定の割合(率:0.5%~1.3%)だけ預ければいいということです。この率を「法定準備率」というそうです。
 そして、ここからが「特権」となりますが、預け入れた金額を、今度はこの法定準備率で除して(割り算して)出た金額分、借りたい客にお金を貸していいそうです。
 例を出して説明いたします。

 まず、銀行にお金を預けている人達の貯金が、100万円あったとします。
 
 この時の「法定準備率」が1%だったとすれば、最低1万円を日銀に預け入れればいいわけです。

 そして黄色の部分ですが、日銀には1万円だけ預け入れたので、まだ銀行には99万円が残っているわけですね。この99万円の使い途、後ほど説明しますので、覚えておいてください。

 なおかつ、日銀に預けた1万円のかわりに、その金額を1%で割った金額、つまり100万円、貸していいわけですよね。
 この100万円を借りたい人に貸して、利子を取ることができてしまうのです。 

 「あれ?貸せるのはいいとして、この「日銀からの許可」が出た時点で、日銀に紙幣を刷ってもらえるんですか?」という質問があるかもしれません。 
「いいえ」、 でも「貸す方法」は簡単です。
お金を借りたいひとの、市中銀行の口座の通帳に記帳するだけです。

 簡単な例にするために、1人の人に100万円貸したことにします。利子は5%/年とします。1年後には105万円になって返って来ます。
つまり、銀行がこの5万円の利益のために行うこと、それは、
 『お金を借りたい人のこの市中銀行の口座の通帳に「100万円」と記帳するだけ』です。この翌月から利子・元本あわせた約束の返済金額が借り手から振り込まれるか確認していくだけです。
 つまり、「1万円を日銀に預けておくだけで、5万円、1年で儲かってしまう」のです。 これが特権①です

 そして、特権②として、『銀行に残ったお金「99万円の使い途」』ですが、当然、借りたい人に貸します。法定準備額のように、100倍には増やせませんが、貸します。

 では、その説明に移ります。 
 99万円、一人の人に貸すとします。
 利率は5%/年で貸すとします。預金残高が99万円貸したので、銀行には現金がなくなりました。

 このお金を借りた人が銀行に払う利息は5%、つまり99万円×5%=49,500円銀行が一年間で儲けてしまうお金です。

ここからは、仮に設定した話しにはなりますが、無きにしも有らずです。

 例えば、お金を借りた人は、99万円で、カーディーラーで車を買ったとします。車を渡し、ディーラーは偶然にも、同じ銀行に、この99万円を預金しに来たとします。
銀行は、預入残高が99万円多くなったので、日銀当座預金に1%の9900円、預け入れます。そうすることにより、市中銀行にはすごい事ができます。

9900円、日銀に預け入れた以外の980,100円を他の人に貸せます。
もし、契約が成立、利子5%の契約できたとすると、一年後に利子と共に、49,005円が利益計上できます。

 つまり、このサイクルを、永遠に繰り返していけるのです。日銀預かり準備率の分、金額はだんだん小さくなりますが、
次々に貸す「元金」は「無いところからどんどん生まれてくる」のです。元の100万円は何倍もの貸元金になるのです。 
これが市中銀行が法律で約束されてる 特権②です。

 この特権②は、もちろん同じ銀行にばかり、次々と預金に来るわけではないので、実際には当てはまらないのですが、
反対に、他の銀行で借りたお金がこのように巡ってくることもあるので、結局、同じようなことが起こっている可能性はあるのです。

 この循環が20回程度起こると、銀行は、利子の総合計100万円を手にしてしまうのです。

重要な点、それは、
この銀行の「法律に守られた特権」を活用するのに、「銀行は1円たりとも自社で用意したお金を遣わなくても、事業ができる」ということです。

銀行とはそういう事業らしいのです。

お金の真実(銀行編)お送り致しました。いかがだったでしょうか?

お金(通貨)は、紙(金属)の現物である以外は、ほとんど無価値なのです。1万円札24円程度で印刷できる「紙きれ」です。 それはただ単に、「記号」であるとも言えます。

つまり、「通貨発行権」というのは、「無から有を生む」権利であり、国民の経済活動の中から、「付加価値」の一部を「利子」として奪うのに使われる「道具」でしかないのです。

政府の印刷する「紙幣」は、「ほぼ無価値」であるのに対し、国民が働いて得る「通貨」は、「労働という付加価値」が載っているという事です。
銀行が、その「通貨」を回収するときには、その通貨に載っている「付加価値の一部」市中銀行や日銀に奪われていることになります。
「お金に支配されない人生」を送るためにも、このことを覚えておくとよいかと思います。

これで、本日のお話しは終わりにします。
あなたの大切な命ともいうべき時間をここで共有して頂いたことに感謝いたします。
Masa

追伸:今回、作成したパワーポイントは、販売をさせて頂きたく、何卒、ご容赦ください。
 当記事で使用したスライドも、このパワーポイント起こしのものを利用しました。
サンプルとしての「パワポ(short-samp.)」は無料配布させて頂きます。

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