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「それ買うよ」のマーケティング

 こんにちは。 雨模様の残念な日ですが、お元気にお過ごしでしょうか?今日も、お越しくださり、ありがとうございます。

 早速、テーマにそって進めていきたいと思います。

「結論」から申します。

 普段、街の店先で売っていても、見向きもしないようなモノであっても、知り合いなどの店で販売されていると買ってしまう、そういった日本人の衝動的な買い物の仕方の話しです。

 おそらく、今までの人生で、10回くらいはありましたね。
日本人ですから。
 これ、結構面倒な領域の「呼吸の型」ですね。 (笑)

 相手が商売をやっているのが分かっていて、その店先を尋ねないとならないシチュエーションがあって…..。
 でも、「これ、ください」と心から購入するつもりで言っても、相手は気を遣って「あー、(タダで)どうぞ、どうぞ!」って感じになったりするのもあって、それが嫌だから、そのことにはなるべく触れないでいたり…..。
 複雑な氣持ちが絡みますよね。

 相手が、商品を勧めたい(買ってほしい)って気持ちを結構、積極的に出してきて、「今の季節よく売れるんですよ」とか、こちらから聞いてもいない事を話し始めたりすることもあって。

 でも、こっちの方が、何となく相手の気持ちも分かりやすくて、却って良かったりします。
 その時には、気持ちよく、「あー、これ、3つください」って言って買っています。

 この日本文化の根本的な「武道」のような、「押し引き」の応酬。外国人には理解し難い、日本人独特な心の葛藤ですね。

 「モノを売る」場合、販売者が一方的に「依頼する」ばかりでないのが、日本人へのマーケティング。
 そこには、「感情」の高まりが大いに関係することも見受けられます。


「それ、買うよ」

 以前、京都教育大学の生協で起きた事件ですが、生協の担当者が、プリンの発注を20個するところ、4000個オーダーしてしまった事があったようです。
 この様子がツイッターで拡散され、在校生のほとんどがプリンを購入し、しかも、連絡を受けた近畿地方の大学の生協が協力し、何とか在庫の処分が追いついたそう。
 もちろん、このことは初めてのことで、お祭り騒ぎも手伝ったのでしょう、事なきを得たことに、誰からも「いい話」で終わったとのことでした。

 そして、日本人向けの「マーケティング」の話しは、ここからです。

 この後、日本で最大のコンビニエンスチェーン企業で、この「誤発注」が頻発していきます。
 「パイナップル100%ジュース、8本発注するつもりが、81本発注してしまいました。」
 「バラで24個発注するはずだったのを、24ケース発注してしまいました」

 SNS全盛のこの時代、「事件」は拡散され、協力者が現れては購入していくことで、問題は解決されていきます。

 日本人独特の文化の中で培われた「困ったときはお互い様」の言葉に代表される、「良き風習」の顕著な例ですね。

 但し、問題が頻発していく中で、おかしいと思う人も出てきます。
今の時代、「売ったもん勝ち」の世の中で無いのが、この日本人の目敏い特性の一つですね。

 特に最大規模のコンビニチェーンでの「誤発注」が目立つ点まで調べ上げて、SNSに投下されていきました。今の時代、横のつながりと言いますか、一方的な情報手段だけでないといいますか、本当に、「嘘」や「虚偽」がばれやすい時代になりました。
 
 悪いうわさや、悪徳商法なども、たちまちのうちに広がりますが、たちまちのうちに沈火するのも特徴のようで…。

 ズルい人がズルく生きることができにくい時代となりましたね。
 「テレビ」だと一方通行だったし、自分以外の人が、自分の意見を聞く(見る)ことが出来なかったのに対し、双方向の意見が見れる時代というのが出来上がって、本当に気分爽快です。

 日本人特有の「困ったときはお互い様マーケティング」が増々発揮できる世の中になりつつあるので、日本的なマーケティングしか勝たん、そういう世界になると嬉しいです。

 今日は、此処までに致します。

 あなたの命とさえいえる貴重なお時間を、ここで共有して頂けたことに感謝いたします。
 またの機会にNoteでお会いできると幸いです。有難うございました。
Masa


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