96時間
何もしなくていい日、何をしてもいい日、休日。
そんな誰もが惹きつけられる贅沢なものを四日間図らずも与えられた、万歳。
24時間×4=96時間
なんとなく気になって、自分の拙い暗算能力をフル稼働させてたどり着いた換算。
思い出したのはリーアムニーソン主演のアクション映画「96時間」
鑑賞時期が小〜中学生の時だったため内容はあまり覚えていないが
本筋は拐われた愛娘をリーアムニーソンが96時間という限られた時間内でギャングから救い出すというもの。
あいにく自分の娘なるものはまだ地球上に誕生していないわけで、このタイミングで拐われた家族、友人がいるわけでもない。
作中のリーアムニーソンに勝るとも劣らない肉体と精神が自分にあるとも勿論思えない。ギャングは恐ろしい。
彼は96時間で娘を救いに奮闘していたが、さて僕は与えられた96時間を何に使おうかとぼんやり思案していた。
現在8月後半、まだまだ酷暑が続く苦しい日々が続いていたので旅行やアクティビティ的なことは真っ先に却下。
ふと思い出した映画に気持ちが傾いたので、ネットフリックスやU-NEXTを活用し引きこもることにした。
1本、2本、3本と狭い部屋、微妙に位置を替え、昼間から缶ビールをあおり自堕落だなぁと後ろめたく思う自分を脳裏に感じながら画面上で繰り広げられる物語を刷り込ませていった。
時刻は深夜3時、そろそろこめかみが痛くなってきたところで7本目ジョー・カーナハン監督のSFアクション映画「コンティニュー」を視聴開始。
いわゆるタイムリープものの映画で、元特殊部隊員の主人公が殺し屋に狙われながら自身に起きた現象を解決するべく奮闘する。
まだまだ缶ビールを飲み続け酔いを自覚している最中、物語中盤で因果的で不思議なことが起きた。
主人公と息子が再会するシーンで「96時間」が会話に飛び込んできたのだ。
それを見た僕はこの映画に親しみと、運命的なものを感じ嬉しくなった。
一日通して映画を見続けてよかったとも思ったが、流石にここまで見続けるのには体力がいるし、何より集中力保てない。作品に対して自分が100パーセント向き合えてないような気もしてきて罪悪感も湧く。明日はゆっくり本を読もうと考え、「コンティニュー」の視聴を終えた。満足。
結局その後「ザ・ゲスト」「スパイラル:ソウ オールリセット」という早朝に見るにはカロリーの高い映画を見てしまい、次の日は眠りつづけ4日のうち2日の休日を終えた。不思議とやっちまった感がないので、誰かに叱られたい。