【感想】BPL S3 IIDX ファーストステージを終えて リーグ2位チーム 東北とシルク



  ↓前回の記事↓ の続きです。今回は2位のスーパーノバ東北とシルクハットについて。

Bリーグ2位 SUPERNOVA Tohoku

 前シーズンで3巡目指名だったTATSU選手をエースとして大抜擢。独自性のあるドラフト戦略で話題を呼びました。新戦力TAKWAN選手は対戦相手に恵まれていませんが、そのプレー内容は上々です。

評価点
・NIKE.の他選曲奪取能力がとにかく高い。(3出場で3カウンター
・アピナとGiGOからストラテジーカードを被弾済みで、セカンドステージでは有利に立ち回れる。大将戦出場が予想される46の自選曲が潰される心配があまりない。

懸念点
・NIKE.が自選曲を2度落としており、TATSUも得意の☆10SCRATCHでストラテジーカードを使用しながらポイントを譲ってしまった。TATSUとNIKE.でリードを作らないと東北のゲームプランが崩れかねない。
・Bリーグ全体がセカンドステージのKKM*を脅威に感じているため、Tradzとの真っ向勝負を避けて東北に強いオーダーをぶつけてくるかも。
・チーム編成上、4巡目指名の46選手に高い負荷がかかるだろう。46も☆12勝負には自信があるはずなので本人も望むところだろうか。

私感
 ノバ東北は毎年メンバーががらりと変わるため、前年との比較でコメントをするのが難しいチームです。しかし今シーズンのノバは大きく改善されたものがあります。それはチームでの動画配信の品質です。おそらくDDRチームのYOSHIMIZ選手の尽力によるものと思われます。よしみずを推せ。こういった勝負外の部分でもチームが成長していくのを見ると嬉しくなるファンも多いのではないでしょうか。

 今期のIIDXチームは1勝1敗1分と良くも悪くも目立つ結果にはなっていません。新エースのTATSUは真のエースたりうるのか、重責を担う46はチームに勝ちをもたらすことができるのか。セカンドステージのノバに注目です。


Wリーグ2位 シルクハット

 過去2シーズン、SEIRYUが大将で2タテする以外の勝ち方がなかったシルクハットでしたが、今シーズンは的確な補強とクレバーな選曲アプローチで未だかつて無い強さを見せています。KIDO.がMIKAMOを破ったスーパーイリュージョンを予想した人はほとんどいなかったでしょう。

評価点
・新戦力のLICHTはまだ負けなし。VELVETは対戦カードに恵まれずポイントが少ないが、内容は間違いなく良い。
SEIRYU抜きでも勝てるチームであることを証明した。
・コストが潤沢に残っており、SEIRYUが☆12大将戦に2度出場することが確実視。中堅以降を全試合SEIRYUとLICHTで固めることも可能。ジャンルSCRATCHが来たときにVELVETを出すコストも残っている。
・KIDO.が格上の選手に3回も自選曲を通しており、著しい成長を見せている。
・負け試合や負け曲すらポジティブな材料に見えてくる僅差の試合内容。

懸念点
・あまりない。残りコストを考えると1位のゲーパニより良い位置にいるかも。

私感
 初シーズンのシルクは間違いなくSEIRYUのワンマンチームだったと言わざるを得ないでしょう。昨シーズンのシルクも強いチームだったと筆者は思うのですが、結果を出すことはできませんでした。今シーズンここまでの試合を見るとチーム総合力はアピナと並んで最強の一角になりつつあるように見えます。
 決勝トーナメントのことを考えても明るい材料揃いです。KIDO.がここまで自選曲を通し続けているため、必ずしもKIDO.を先鋒戦に固定する必要もなさそうです。(ポイント配分をそこまで気にせずVELVETを得意のジャンルに配置できる)他選曲の奪取まで見込めるポイントゲッターが3人もいるという強烈なチーム構成で、リーグ全体の脅威になり続けそうです。
 今後のシルクハットがどんなイリュージョンを見せてくれるのか、目が離せません。


文責:ユキジ X(Twitter) @isuzumi_BPLFan


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