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田舎に住んでみてわかった空き家が増え続ける理由。


こんにちは。

田舎で手ごろな空き家を買って、リフォームして住めたらいいなぁ〜となんとなく思っているわたしです。

東京にいるころは、テレビで、移住してくれたら家をプレゼント!とか、格安で空き家を借りてセルフリフォームして住んでいる話などをよく見てたので、田舎に引っ越したら早々と空き家が手に入るだろうな。となんとなく思ってました。もはや誰かくれるんじゃないかと。

が、実際田舎にきてみて1年。
まだ有効な情報は得られず、夫の両親の家に居候中です。

そもそも思ったより飲食店の開業に資金を使ってしまって子供もできたし、今は住む家とか言ってる場合ではないのですが。(しかもコロさんの営業でお店は休業中…)

それでもなんとなく空き家ってごろごろあるんだと思ってたけどあんまりそういう話もききません。

でも、あるんですよ、ごろごろ。見た感じ。

そのごろごろある空き家らしきもの。人手に渡らないのは何故なのか、住んでたらいくつかの理由がわかってきました。


1 高齢者はネットが使えない

はい。だいたい田舎に越して家を探してるのって若い人だと思うんですが、ネットでまず探してみますよね。空き家バンクというのもそれぞれの地域であります。
でも、田舎の空き家は高齢者が所有してることが多く、ネットにはあまり載りません。空き家バンクの方が頑張っていますがなかなか人づてでないと探せないのが現状でハードルが高いです。
そもそも空き家を売ったり貸したりって考えがあることすらあんまり分かってない人が多そう。

あとは親戚や知り合いじゃないと貸したくないって人も多いです。

もしそこそこな空き家が安くネットでたくさん掲載されてれば移住者も増えて高齢化に歯止めがかかるだろうにな〜。

あと何故かわたしの住んでる地域は田舎なのに物価が高くて家の値段も強気です。


2 先祖代々のもので家が物だらけ

これはわたし的にいちばん深刻な問題で、むしろ渦中の人間です。
いまはミニマムな生活がやや流行していますが、昔の人の物の多いこと。
どの押入れをあけても、もの&もの&もの

かつてはお葬式を自宅でやったみたいで、その時に人が寝泊りできるように、お布団セットがめちゃくちゃあるんです。うちには20セットはあります。もうお葬式は家でやらないけど。そのまま。

あと、先祖の遺品や仏壇問題。
義母はまいちに早朝に仏壇に御供物をしてお線香をあげて、お正月にはものすごい飾りをしたり団子を作ったり。よくわからないお札もたくさんあるし。わたし正直、引き継げる気がしません。
将来、義両親がいなくなったらこの一連の儀式とかどうなるの。。。

先祖の遺品も勝手に捨てれないからと、物置部屋が増えていくばかりで、広いお家なのにものに埋め尽くされて住める部屋はほとんどない。ってな状況です。

きっとこれはうちに限らず、他の家もそんな感じが多くて、都会に上京して、両親も亡くなって実家は空き家だけど、片付けも面倒だし、仏壇とか捨てたら呪われそうだし。でもそのまま誰かに貸すわけにもいかないし結果放置。みたいな家がたくさんあるんだと思います。

ちなみに、近所の空き家に賃貸として移住してきた人は、遺影とか仏壇とかお骨とかそのまんまの状態で住んでておばけが出そうでこわいと言ってました。いちど見学したくてお邪魔したけど、今すぐホラー映画が撮影できるような状態でした。

終活。まじ大事。


3 家が立派すぎるまたは古すぎる

広くて立派なおうちが多い田舎。わたしが住んでるところは港町なので漁師御殿がたくさん。とにかく海の安全を願うから神棚もめちゃくちゃ立派です。

それに昔はみんなで住んでたから基本的に大きな家が多いです。
でも、現代の核家族で住むには手入れが大変で、立派であるほど値段も高くなるし、コンパクトな安い空き家を探すのがけっこうひと苦労。

そして立派な空き家が朽ちてボロボロになったのも多いので、囲炉裏とかあるけど、ぼっとんトイレだったり水回りが今住むには相当お金かけて直さないと住めなかったりして、古すぎる家も多いです。
因みに、ぼっとんを水洗トイレに直すとなると浄化槽というのを入れないといけないのでそれだけで300〜500万はかかるそう。
そんなこんなで買い手もなく、家を建て壊して更地にする余裕もなく、たぬきのぽんぽこハウス化してるところも多々。。。


他にも、空き家だけどなんとなく手放したくないとか、いつか戻ってくる予定だとか、色々原因はありますが、大きく言うと上の3つの要素が空き家問題を深刻にしてるのではと思います。



いい感じの古民家をお洒落にリフォームして優雅に暮らすという、

夢と現実です。




ねんどの材料にさせて頂きます。